劇場公開日 2020年11月13日

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「本名は?何?!そんなの知らないし。あんた名前は?!」そこにいた男 コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5本名は?何?!そんなの知らないし。あんた名前は?!

2022年12月15日
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鑑賞方法:VOD

笑える

怖い

幸せ

内容は、ホスト殺害未遂時間を背景にした作品。主人公は女性『サキ』仕事である男に出会って恋に落ちて逝く話。印象的な言葉は、『監督だって刺された事ないだろ?!』物語の出落ちで伏線になる台詞が良かった。印象に残った場面は、自宅でふくらはぎをマッサージしている時に流れてたTV📺江戸時代の男女の絡れ芝居が物語を暗示している様で怖かった。最後の拘置所の面接でも奥さんが面接に来る場面は驚いた。どんなクソ野郎の旦那でも『殺してくれてありがとう』の裏には、とてつもない恨みが籠っている様で苦しかったです。本当は凄く好きだったんだろうなと感じますし、幸せは気付いたら時には遅いと言う表現は良かった。キアロスクーロ宜しく明暗対比が冷たくもあり暖かくもあり温度を感じられる撮影は個性的だと感じます。長いアバンタイトルだけでも見る価値はあります。ファンのハングルの写真や『捨てたい過去があるのかなぁ』とのトコ上での本音は、主人公が幼い時に捨てたい過去がある様なくだりは観ている人にそれとなく気づいて下さいとばかりに想像力を掻き立てられ、主人公の左肩の傷痕が痛々しい過去を暗示させる映像表現は絶妙だと感じました。名前が一つのメタファーになっていてモザイク処理等の荒さが目立つものの汁使うのが上手い監督だなとつくづく感じた作品でした。

コバヤシマル