劇場公開日 2021年10月29日

  • 予告編を見る

アイの歌声を聴かせてのレビュー・感想・評価

全138件中、1~20件目を表示

4.0完全さと不完全さ

2021年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

AIの人型ロボットが転校してきて、主人公を幸せにしようとする。ロボットと人間の友情ものはよくある定番なのだが、その定番通りに、このAIもかなり突飛な行動ばかりとって、主人公を翻弄する。この突飛な行動を、ミュージカルの突然歌い出すことと結び付けているのが良い発想だ。ミュージカルを苦手とする人は、どうして突然歌い出すのかわからなくて困惑してしまうのだが、登場人物たちもそれと同じ感覚でいるので、観客もその突然さを受け止めて驚けばいいのである。
この映画は、そもそも「完璧」とはどういうことかを問いかける仕掛けになっている。一見、ポンコツでも実は深い計算のもとに成り立つ行動だったとしたら・・・。主人公を幸せにするという目標に向けて、高度な選択をしているのだとしたら・・・。
作中で、「弱いAI」と「強いAI」の比較が出てくる。簡単にいうと、「弱いAI」は単純な計算を命令通りにやるもので、強いAIはより自立して計算し、行動するものを指す。強いAIの方が当然高性能なのだが、その計算力は人間を超えるのだとしたら、人から見たらポンコツな行動ばかりしているように見えるかもしれない。
ロボットの完全さとは、人間の不完全なところまで再現してこそ、という考え方もある。不完全さをプログラムすることは、複雑な計算をこなすプログラムよりもはるかに難しい。完全と不完全のパラドックスを軸に絆を育むことを描いたこの作品は、今後、ロボットやAIに囲まれて暮らす私たちの生活のヒントがたくさんある。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
杉本穂高

5.0映画を見て、逆に

Mさん
2024年4月30日
Androidアプリから投稿

AIの脅威を感じた人もいたかもしれない。(私も恐怖を感じた)
でも、とっても楽しい映画でした。
屋上のシーンが好き。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
M

5.0牧歌的サイバーパンク

2024年4月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

楽しい

不気味の谷間を飛び越えて、
AI搭載アンドロイドが巻き起こす感動ありのドタバタコメディー。

ハイテクハイテクし過ぎていない地続きの世界観において
スタンドアローンのアンドロイドというサイバーパンク感。
研究所が大きく関与するも舞台は高校というラノベ感。
いずれもダークなところがなく、アンバランスのバランスが
これまでにありそうでなさそうと独特だった。
むしろ非常に牧歌的だからこそ
「人の幸せを願うAI」というコンセプトが浮かなかったのでは。

牧歌的という意味ではオオゲサな所もなく、ある意味地味目なリアル志向。
払拭すべく短い尺に色々なエピソードが詰め込まれており
しかしながら消化不良もなく結果、キャラが立ちよかった。
そんなこんなで生き生きしているキャラに、かなり素直に笑ってもいる。

「フリーガイ」を思い出すくだりもあり、
全体は洋画を思い起こさせる造りだと感じた。
○○アニメ、と呼ばれるブランドでないためか、
印象は逆に個性的でこうした作品がまた出てくることを期待したい。

きゃぴきゃぴしたシオンが急に武骨さを出す、アンドロイドとのギャップがいい。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
N.river

4.5素晴らしい

2024年3月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

2度目も面白い

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ともゆき

5.0心優しきAIに癒される感動巨編

2024年1月4日
iPhoneアプリから投稿

期待してなかったわけじゃないけど、正直舐めてました。こんなに心に刺さる名作だったとは。
涙で前が見えません。

アニメのミュージカルってあまり得意じゃなかったけど、この作品は別格に良かった。
AIのシオンの歌がストレートに刺さる刺さる。
彼女の心からの歌がキャラクターひとりひとりの人生を変えていくのと同じように、見ているこっちをも幸せにしてくれる。

吉浦康裕監督の過去作品、イヴの時間とサカサマのパテマから通底してるのは"優しさ"。
中でも本作は、とにかく見る人全てを優しく包んでくれる素晴らしい作品だ。

イヴの時間で描かれたAIとの共存の可能性を更に押し進めた本作は、社会やヒトがいかにしてAIを受け入れられるかが丁寧に描かれている。
それもSF的理屈じゃなく歌を通しての感情で描ききっているのが素晴らしい。
難しい話抜きに、スッと心に入ってくる。

青春×AIのSFなんて、どこか小っ恥ずかしい気がしていたけど、見てるうちに笑って泣いて感情移入しきってしまう。
特にシオン誕生の真相を前に誰もが泣き崩れ、気付いたらこの作品を好きになってしまうだろう。
それくらいストーリーも素晴らしかった。
素晴らしすぎた。

AIの歌に心動かされるこの感覚。
初めてボーカロイドに触れた時を思い出した。
そんなエモさもあいまって涙が止まらなかった。

AIと人がこんな形で向き合える未来の実現を願ってやまない。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ジョイ☮ JOY86式。

3.0視聴後エンドロールで土屋太鳳だったことを知り、2回目は歌声に集中し...

2023年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

視聴後エンドロールで土屋太鳳だったことを知り、2回目は歌声に集中しながら視聴した。
設定も脚本もキャラクターも二番煎じで魅力があるわけでもないのに、不思議な新鮮さがある。ありきたりの知識やデータを組み合わせて新しいものを誕生させている。
大人が登場して仕事について少し触れているし、メカに詳しい男子もいて、仲間のカップルの恋愛も取り上げてと、約2時間の中に盛り沢山詰め込んでいる処理能力が優れた映画。
しかし無駄がないようでいて同時に情緒もない。意図したのか本作そのものがAIのような造りになっていると感じた。
田植えや柔道、さりげなく日本の文化を登場させている。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
Don-chan(Daisuke.Y)

5.0ネットワークに神は宿る

2023年7月16日
スマートフォンから投稿

楽しい

幸せ

萌える

人間はかくも仮想敵を生み出しては怖れる。
社会を豊かに、より世界の人々を繋げる為に生み出されたネットワーク。
AIもその一つだ。
私達の為に生まれてきたシステムを人々は脅威の存在と捉える。
ノンフィクションだけではない。
フィクションの世界においてもシステムは、人類を脅かす敵として描かれるパターンが多い。

古くは「鉄腕アトム」、人型ロボットアニメと共に育った世代でさえ、システムは人間を超えてはならない、同列であってはならないと考える者が多い。

日々、私達をサポートしてくれる機械に散々助けられておいて人類至上主義の元、機械を見下す私達は何なのか...

人の形を模した詩音の方が人間らしいと言える。
私達人類は劣等感を埋めるために敵を作り、相手を貶める。
悪性が本質の人類にAIを支配する資格は無い。

SF作家・神林長平先生の「戦闘妖精・雪風」
押井守監督の「攻殻機動隊」、「イノセンス」
そして人類の戒めたる「ゴジラ」シリーズを観てきた者として今作は、本当に見事な構成とテーマを持った作品だと感心した。

制作陣なりの「人とAIの共生」の想いを僅か100分間で良く描いたと思います。
詩音の奇行に振り回される日常パートを主軸に高校生の他愛もない会話やささやかな悩みを描きつつ、
更に日本人に馴染みの薄いミュージカルを上手く絡める。
観客を飽きさせないテンポも良く、間延びに感じるシーンが見当たらない。

人間の心のメカニズムは未だに明かされてない。
しかしAIのプログラムと私達の心に大きな違いは無いと思う。
他人を労るのもプログラムの一部と言うならば、
他人を貶める人間性より美しいと思う。

鑑賞後のカタルシスは絶大。
登場人物達全員に感情移入していた事に改めて気付かさせてくれる。
詩音の深い親愛に感謝を。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
終焉怪獣

4.0ミュージカル?

2023年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

声優さんじゃないの?と思ってみたけど、なかなかどうして。
いきなり歌い出したのにはびっくり。
しかも素直な歌声。
土屋太鳳、ダンスもアクションもできて、素晴らしい。

設定で自然にミュージカル風になっている。面白い。
実際こんなプログラムがあったら危険じゃないかと思うけど、
細かい事は考えずファンタジーとして楽しい。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
くろすけ

5.0ピッタリが溢れる卑怯極まりない素晴らしさ

2023年7月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

予告ティーザーだけの認知で、ミュージカルそんなに好きじゃないし鬱陶しそうだなとの印象、主役、声優じゃないしなあと観る気は無かったんですけど、音響が岩浪さんだし、丁度時間も空いたしということで鑑賞しました。 素晴らしさで溢れていました。
・配役がハマりすぎ。土屋太鳳の「抜け感」がAIキャラにピッタリだったし、福原遥はもともと上手いし、工藤阿須加しかトウマは出来なかっただろうと思わせる出来でした。
・ミュージカルの入り方、尺が絶妙。物語を適度に引き締めてくれるし、キチンと説明もしてくれていて想像が広がるしでミュージカルを避けていた自分でものめりました。土屋太鳳の素晴らしい歌、というか、シオンそのもの?、何だろう、ピッタリなんですよ。
・小ネタ満載で物語の進行に合わせて加速度的に気持ち良くフラグ回収で爽快。
・色んな名作のオマージュがたくさんで物語にピッタリピッタリと笑っちゃうくらいハマってる。
・柔道の乱取りのシーンのように動きと表情が美しい
・丁寧な音響処理 他にもいっぱい素晴らしいポイントがあるのですが書ききれません。一度しか観てませんが、これを書き込んでいる今、もうまた観に行きたくなってます。
結末というかAIシオンの種明かしには気持ちよく感動し泣いてました。 今季のアニメでは最良の一本だと断言します。

(追記) 二回目観ました。 最初から、「お!!!」「そうか!」「ああああ、これか!」と逆の答え合わせ(検算みたいなもん)で気持ち良かったです。実に奥が深い。 そして、ストーリーが頭にあるので時間が早いw 改めて感じたこと ・工藤阿須加の演技が、日野聡、興津和幸、小松未可子を向こうに回しても全く引けをとらないこと。すごい声優出てきたよ(笑)。 ・シオンの瞳がかわいい。 ・ミツコにはおしぼりを投げてほしかったなあw なお、そばかすとも似たような印象をもちましたが、あっちは、色んな大人の事情を匠の技で丸め込んでスマートにした作品、こっちは、監督の思ったままにやりたいことをやったらこうなった、という作品でしょうね。一回目を観た後にイヴの時間を観たことでそういう思いは強くなりました。

なお、七回映画館で観てます。ハマりました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
zem_movie_review

3.0うーん、、、

2023年6月25日
iPhoneアプリから投稿

・まず長い
・ちょっとキャラデザが古い
・「AIと心を通わす」っていうのがサブい
・結局、上の人たちはなんも邪魔してなかったんかい。シオンをメルヘンな感じにして、ワザとバラそうとしてるんだったら辻褄が通る気がするけど。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
たく

3.5切り口も見事

2023年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

今作も「AIと人間」のテーマを軸に、そこへミュージカルと青春を加えた意欲作。
劇番が中々に聞き応えがあり、全体に漂うミュージカル感が新鮮でした。
後半にはシリアスな内容も含み、今までの監督作より見応えも増していましたね。
それとシオンの歌声。
思っていたよりずっと美しくって、ちょっと驚きました。
AIの愛という切り口も見事な本作、監督の次作が楽しみになりました。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
白波

4.0近い未来の話?

2022年12月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

幸せ

不覚にもアニメで目から汗が。
苦手だけど、キラキラなアイドルで実写化しても観ちゃうかも

ストーリーは「アナ雪」と「僕のワンダフルライフ」と「キカイダー」を足したような印象

コメントする (0件)
共感した! 0件)
シン

4.0ミュージカル仕立ては苦手ですが・・・

2022年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

近未来。AI実験の為に内密に高校に送られた少女アンドロイドと、主人公高校生達の交流を描く物語。

アニメ好きですが、余り期待せずに鑑賞。ディズニーの影響もあるのでしょうが、アニメでミュージカル調の作品が増えて来ていて、少々戸惑っています。

しかし、この映画は思いの他秀作だったように思います。
告げ口をした・・・として仲間外れにされている主人公と、疎遠になっている幼馴染。
ギクシャクするリア充カップル。
そして、柔道部員。

彼等の心の壁や戸惑いが、アイの無私な歌声に溶かされている様子が、上手に描かれています。
そして、しっかりと伏線を張ったラストも中々の出来栄えで驚きました。

ただ、やはりAIに感情移入することに戸惑いを感じていて、自らの「感動」を抑制してしまったことが残念でした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
よし

4.0AIは人を幸せにできるのか?

2022年11月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

幸せ

これもまた良い映画でした。
歌が好きなAIロボット「詩音」が、ぼっちの主人公の悟美を筆頭に色々な人を振り回していく。

“幸せ”が何かも解らないまま動き回る詩音。
しかしいつしか悟美の周りには仲間が集まるようになっていた、のだが…

まるでディズニー作品のような半ミュージカルで、楽しくて、美しくて、その歌声には聴き入ってしまいます。

多少「いや無理だろ(笑)」的な強引なシーンも、上手く面白さに変えたり他の流れにもっていったり…
総じて凄く楽しめました♪

近未来という時代設定がカバーしている面もあると思います☝️
でも個人的にはもう一歩続きが欲しかったかな。

それにしてもロボットの進化と共に昔から続く“AI”の技術論争。
この作品ではAIは良い方向に描かれていますが、もし悪い方向に覚醒してしまえばまさしく「ターミネーター」になりかねない。
ひとつ間違えばそんな恐さもあるんだという事も考えてしまう作品でもありました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
びぃあぃじぃ

2.0大林宣彦なら。

2022年11月10日
iPhoneアプリから投稿

美系JKがフラッシュモブ的にディズニーな曲を歌い踊りエレクトリカルな演出を添える。
妬み皆無の無垢な心情で他人の告りを盛るのが善良なAIの機能って。
なんじゃこりゃ。
母の仕事の不出来を娘が取り繕うのも何だか。
大林宣彦なら尾道AI美少女でどんな映画を撮ったろう。

コメントする 2件)
共感した! 2件)
きねまっきい

4.0心の理論

2022年9月6日
Androidアプリから投稿

イヴの時間ぽいなぁと思ったら同じ監督作品だった タイトルに似合わずガッツリSF オンリーワン企業ホシマのおかげで田園風景なのにAI発達した街 ジュブナイルの恋愛云々は若者向け ずっと見守り続けて、幸せを願うというのは人間には出来ることではない、自ら進化したAIにはぐっときた 土屋太鳳の歌声も良い

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ゆう

2.0AI設定が不自然かつご都合主義すぎ。キャラの感情の動きも不自然に感じました。

2022年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 SF設定と因果関係についてのアラが目立った作品でした。その部分を切り捨てられて、エモい部分が拾えればまあまあなのかもしれません。

 ただ、題名にAIと愛のダブルミーニングでしょうか。アイを冠した以上はAIものとしての設定はちょっとなあ、と思います。結局母は優秀じゃないし。ヒロインの性格付けもあまいし、AIシオンの行動原理の初期設定もかなりご都合主義だし。各キャラクターがわらわら集まってくる展開も、ちょっと感情的に不自然な感じでのれませんでした。

 停止するとすぐにAIバレする仕様だし(まあ、その時点で実験終了なのかもしれません)。あとはシオンがあそこまでの能力を身に着けた理由は?ネット上の自己進化?攻殻機動隊やレインなどの焼き直しにしてもちょっと説明も思想も哲学も無さすぎでしょう。進化=ヒロインの幸せの条件付けというだけでしょうか。

 むしろ、企業側(陰謀側)の言動の方が、正論でしたね。AIの危険性ばかり言って可能性に目をつぶる必要はありませんが、あのAIアンドロイドが暴走すると恐ろしい事になります(実際暴走だし。未知のプログラムがインストールされていても、解析せずに野に放ってしまいますし)。

 シオンの動きでヒロインは幸せになってゆくのか?ですけど、幸せについてなにも語られないで、歌をうたって仲間ができればOK?みたいな感じですね。

 全体的な流れは、一般的な期待する方向に、期待する通りに話が進みますので、そこをどうこう言ってもしょうがありません。ここに深さを見る人がいても、不思議はないです。ただ、私は上記の理由で、まったく乗れませんでした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
nyaro

3.5良作

2022年8月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

幸せ

ディズニーアニメのミュージカルっぽい作り。
土屋太鳳、福原遥を始めタレントさんが声優しているけど違和感無かった。
こういう作品をテレビ放映してくんないかなぁジ◯リとかばかりじゃなくて。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
いざよいらいる

5.07.0です。満点超え。

2022年6月14日
スマートフォンから投稿

私などがレビューできる作品ではありません。あーだこーだとアラ探ししたり分析する気がまったく起こらない。本当にいい作品を作っていただいて、感謝でいっぱいです。

私は滅多なことで感動しないけど、これは参りました。2回目は結局観にいかなかった。必ず泣いてしまうから。一度目は不意をつかれて目頭が熱くなり、背筋に電気が走ったが、ギリギリ落涙をこらえた。でも次は無理だろう。DVDを予約したので、家でひっそりと号泣しよう。

予告編を見る限り、究極超人あ〜るのようなドタバタ学園コメディーを想像、期待して観に行きましたが、すっかり騙されました。いや、全編を通してその期待は満たされました。その上にさらにすごいものが乗っかっていた。出てくる登場人物全員に感情移入ができる。自分が彼らとともにそこにいるかのような錯覚に陥ってしまい、スクリーンのこちら側にいる感覚が失われる。

そしてすべての伏線が一気に回収される問題のシーン。感動に打ち震えながら、自分の想像力の薄っぺらさに愕然とする一瞬でもありました。私がストーリー展開をこれっぽっちもよめなかった数少ない映画でした。

超シリアスでドキドキするクライマックスから思わず声をあげて笑ってしまいそうになったラスト。感動したまま投げ出されなくてよかった。アニメはこうでなくっちゃ!ああ、いいもの観た、と笑顔で席を立つことができました。

アニメ、実写ひっくるめて、私が半世紀に渡り観てきた映画の中でダントツのナンバーワンです。DVDをずっとかけっぱなしで生活したい!そういう映画です。

人により捉え方は異なりますが、少なくとも楽しくないと感じる人は非常に稀だと思われます。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
休憩王

4.0現代版美少女女子高生アラレちゃん

2022年6月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

キャラデザが可愛かったので見た作品。
最近はキズナアイと言い萌え界隈ではAIが1つのトレンドになっているわけだが、ノリとしては鳥山明のアラレちゃんである。
人間とはややズレたロボットらしい仕草が笑いどころであり、突拍子もない動作をすることで周りをドタバタに巻き込んでいくお約束の展開。
ちょうど30年くらい前なのでその世代が作り手になったということだろう。

特殊能力としてはネットワークに侵入して他の電子機器を操ってしまうというもの。
黒幕はそのAIロボットを作った大企業、というシンプルな構図。
2時間に収まるアニメ作品としては分かりやすくてよいと思う。

展開も後半の盛り上がりがとてもワクワクするし、主人公のシオンがどんどん存在感を増し失いたくないという切なさがこみ上げてくるのはとてもよかった。

特に不満はないが、1つ気になったこととしては
自動運転のバスが横断歩道を塞ぐ形で止まるのはおかしいのではないか、という点

またDVDが出たら追記の予定

コメントする (0件)
共感した! 2件)
みりぽん