劇場公開日 2020年12月11日

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「大切なのは「思い出」それとも「思い出の品」?」ハッピー・オールド・イヤー SkyLockさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5大切なのは「思い出」それとも「思い出の品」?

2021年1月23日
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鑑賞方法:映画館

知的

主人公リンを演じたChutimon Chuengcharoensukying(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)の演技が凄い!映画。(必見)

内容は、タイトル『Happy Old Year』が言い得て妙。ハッピーは「思い出(または思い出の品)」にあって、明日にはない、ようだ。
私にとっての思い出は、何か?を、頭の中で巡らしても、終着しない。きっと、そこに「思い出に導く、品」が介在しないと、あるひとつの思い出に、たどり着けない。
逆に、モノ、品、記録(写真)こそが、思い出を蘇らせる、ことに気づいた映画だった。

映画の前半では、日本人の断捨離、整理(捨てる)、綺麗さっぱり捨て去る文化(?)を賛辞していたが・・・

主人公リンの葛藤を見ていて、日本人の価値観に向けた、監督からの軽い揶揄を感じた。
色々、考えさせられた、良い映画でした。

SkyLock