劇場公開日 2020年12月18日

「「この部屋って、こんなに広かったっけ・・・」」私をくいとめて Imperatorさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「この部屋って、こんなに広かったっけ・・・」

2020年12月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

演出そのものは定番で特筆すべきものはないが、しっかりした脚本だなあと思ったら、原作ものの実写化らしい。
多田くんが帰った後、「この部屋って、こんなに広かったっけ」と、つぶやくみつ子。
きれいにしたつもりが、下着を降ろし忘れて焦るみつ子。
こういうリアルで繊細な描写が随所にちりばめられた、中身の濃い作品だと思った。
アンサー君「A」が男なのも、面白い嗜好だ。

のんの台詞も演技も、最初のお一人さまの時はボーイッシュだが、ごく自然に女性らしくなっていくところは、なかなか興味深い。(ポリコレ時代に、こんな言い方をすると叱られるかな?)
臼田あさ美や橋本愛の演技も良かったし、林遣都も良い味を出していた。
監督が、しっかり個性を見極めて使っているのだろう。

とはいえ、自分は女性ではないので共感するわけでもなく、それ以上の感想はない(笑)。
自分としては、のんを観に行って、しっかりと“元が取れた”。
それで十分だ。

Imperator