劇場公開日 2020年10月16日

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「鬼滅の刃より鬼ガールを観た天邪鬼」鬼ガール!! 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0鬼滅の刃より鬼ガールを観た天邪鬼

2020年10月22日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

2020年映画館鑑賞94作品目

個人的に注目している桜田ひより目的で鑑賞

原作未読

大阪にもローカル色がつよい田舎があるんですね
地域密着型というか映画で地域をPRするような作品はわりと好き

鬼族の女の子が高校デビューするラブコメディー
ロックである
笑えるところ多し

世界的映画監督とヒロインの両親が高校時代映画部で脚本は完成したものの高校生レベルでは実現困難で挫折
時を経て映画部に所属するヒロインと映画監督の息子と仲間たちが舞台で作品を発表する話

桃連鎖
いわゆる連鎖劇
映画というよりスクリーンを活用した舞台劇

ヒロイン鬼瓦ももかを演じたのは井頭愛海
大阪出身だから本物の関西弁
かわいい
面白い
有能
コメディエンヌとしてこれからの活躍も期待したい
鬼瓦って隠す気ないやん

深尾あむが演じた妹りりかはガールズロックバンド鬼ビートのボーカル
ライブだけでなくあとあとになってかなり役に立つ
エンディングテーマも彼女が歌う
懐かしの『トレイントレイン』
彼女の歌もなかなか良い

桜田ひよりが演じた松丸星愛姫(ティアラ)はももかと敵対し意地悪するいじめっ子だったが突然映画部のメイク担当としてももかに協力する理解者になる急展開
キン肉マンや男塾を愛読しているから容易に受け入れることができるが
ももかとティアラが乗っていたノコギリで丸太を切りながら走る車なんだよ面白い
それにしても桜田ひよりの眼力が凄い
映画comのプロフィール写真と別人じゃないか
あの目で睨まれたら悪いことしてなくてもごめんなさいと言ってしまう迫力がある

上村海成が演じた神宮寺岬はなんでもできる陽キャのイケメンなのに立ち振る舞いがいちいちキモい
舞台ではキモくなくかっこよかったけど
大多数の女子と違いティアラの好みではないらしい

テニス部になった岬に女の子が近づいて声をかけるシーンがあるが「あのー」でブツンと切れて花火のシーンに切り替わるわけだがあれは良くないと思う

関西弁が嫌いな人にはこの作品は向いていない
関西弁は下品とか怖いというネガティブなイメージがあるからだろう
関西人の多くは下品じゃないし怖くもない
関西出身の著名人の証言を総合すると下品なイメージは明石家さんまのせいであって怖いイメージは日生球場の近鉄ファンのせいらしい
炎上騒ぎにならないところを見ると関西人の総意なんだろう
とはいえ彼らに全責任を負わせるのは酷だ
西川のりおも悪いしスミスの息子を突き飛ばした阪神ファンも悪いだろう
けれどもさんまと近鉄ファンにも責任の一端はあるかもしれない
井頭愛海の大阪弁はキュート
僕は関西弁が好きだ

野川新栄