劇場公開日 2020年5月29日

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「あまりにもマンガなお話を迫力のアクションで見せる」ブラッドショット kazzさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5あまりにもマンガなお話を迫力のアクションで見せる

2020年6月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

主人公が生き返るところで「ロボコップ」の進化形かな…と思ってたら、他にも強化(改造?)された元負傷兵が紹介され、なるほど「サイボーグ009」なんだな…と理解。
しかし、仲間とチームで戦うのではなく主人公が造反して追われる展開へ移ったので、「仮面ライダー」だったんだと解釈した。

ストーリーはいい加減。
あれほど凝ったことをしなくても、殺したい人間を殺す指令を出せばいいのではないか。
それとも、復讐心がなければ能力が発揮されないのだろうか。
開発した技術を共同研究者を出し抜いて高く売りたいという陰謀は解るが、そのための策略が全く無意味なカラ騒ぎなので、ストーリー全体に説得力がない。
記憶をすり替える手法が映像編集というのも安直。編集作業の映像は面白いが。
スタッフたちは仕方なく従っているような思わせ振りな表情を見せたりするのだが、元負傷兵たちが従順な戦闘員なのはなぜなのか。
彼らだけは何らかの洗脳が施されているのか、それとも利害が一致していて自分の意思で従っているのか…。

まぁ、他のコミックベース映画は説得力が高いというわけではないので、他に観るべきところがあれば良いとは思う。

となると、観るべきところはアクションだろう。
次から次に展開するアクションは、なかなかのアイディアで一見の価値は認められる。
たたみかけるアクションでストーリーのアラを忘れることぎできれば、それなりに楽しめると思う。

こういうクダラナイ映画をこの映像クオリティで作ってしまうところが、アメリカ映画産業の凄さだと思う。
日本の仮面ライダー映画ではとても真似できない。

自分にとっての一番の見所は、KT役エイザ・ゴンザレスの見事なバディと、それを強調した衣装だった…‼️

kazz