配信開始日 2020年6月18日

「佳作」泣きたい私は猫をかぶる あさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0佳作

2024年1月20日
スマートフォンから投稿

あまりにも有名なヨルシカによる主題歌に惹かれて視聴。
全体として面白いけれど、話のテンポが微妙に悪い。前半長々と使ってキャラクターの境遇や関係性が描写されるので少し食傷気味になった。
後半からは「千と千尋の神隠し」や「猫の恩返し」的な展開になるが、こちらは世界観の掘り下げが全くなされないので、いまいち入り込めない。最後の展開もあっけなく、冒険活劇的な要素としては中途半端と言わざるを得ないと思う。
前半をもっと簡潔に描き切って、後半に尺を回せたら良かったと個人的には思う。
表題に「猫をかぶる」とある通り「本音と建前」みたいなところがテーマで、奔放で愚直に見える美代の繊細な一面や、学校ではクールに見える賢人の感情豊かな一面など、各キャラクターのギャップを通して描かれていて良かった。
また合間に描かれるノスタルジックな風景のカットも良かった。

あ