アンティークの祝祭

劇場公開日:

アンティークの祝祭

解説

フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーブの主演で、人生の終焉を悟った主人公が、半生をともにしてきたアンティークを処分することで、彼女のこれまでの人生や本当に残したい思いが浮かび上がるヒューマンドラマ。ドヌーブと娘のキアラ・マストロヤンニが、劇中でも母娘役で共演する。近頃、意識や記憶がおぼろげになることが多いクレール。ある夏の朝、今日が人生最期と確信した彼女は、長年かけて集めてきたアンティークの人形や仕時計、肖像画などのコレクションをヤードセールで処分することを決め、庭先で売り始める。そんなクレールの奇妙な行動を耳にした娘のマルティーヌは、疎遠になっていた母のもとを訪れるが……。監督は「パパの木」「バベルの学校」のジュリー・ベルトゥチェリ。

2018年製作/94分/G/フランス
原題:La derniere folie de Claire Darling
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2020年6月5日

スタッフ・キャスト

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(C)Les Films du Poisson - France 2 Cinema - Uccelli Production – Pictanovo

映画レビュー

3.5過去と現在の交錯する瞬間がとても心地よい

2020年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
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牛津厚信

3.5【裕福な老婦人が、人生を共にして来たアンティークを捨てる勇気を持った時に行った事。ラストシーンは切ないが美しく印象に残る作品である。】

2024年2月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■70歳を過ぎたクレール(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、意識や記憶が曖昧になってきたことで「今日の夜が私の最期の日」と確信する。
 そして、長年集めてきたからくり人形や仕掛け時計などのコレクションをガレージセールで処分することにする。
 これを知った娘・マリー(キアラ・マストロヤンニ)は、幼い頃、母の指輪を盗んだとなじられた事で溝が出来て来たが、20年ぶりに実家に帰ってくる。

◆感想

・”終活”と言う言葉が巷間で謳われるようになったのは、2010年頃からだったかと思う。
 今や、一大産業にまで発展している。

・今作では、”終活”をテーマとしつつ、過去、クレールが後悔を持ってきた事を過去譚として差し込みながら、彼女の人生の晩節を描いている。

・マリーが、ずっと母から”盗んだ”と言われて来た指輪を木の根っこで見つけるシーンや、クレールが若き時に牧師から貰った睡蓮の花の絵などが、彼女のアンティークの象徴のように描かれている。

<ラストシーンは、哀しくも美しい。クレールが街を徘徊した後に自宅に戻り、紅茶を入れようと、コンロに火を付けるがそれが引火してしまい、豪奢な屋敷は炎に包まれ、彼女が愛した数々のアンティークが宙を舞うシーン。
 哀し気な旋律のメロディが流れるが、実に印象的なラストである。>

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NOBU

2.0モネの睡蓮

2022年1月3日
iPhoneアプリから投稿
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GAB I

3.5母娘共演

2021年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

少しボケが始まった老女(カトリーヌ・ドヌーヴ)は人生の終わり、とばかりに長年集めたアンティークをガレージセールで手放すことに。
これを聞いた疎遠な娘(キアラ・マストロヤンニ)は駆けつける。
実の母娘二人が画面に並ぶと、その存在感だけで圧倒される。

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いやよセブン
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