劇場公開日 2020年11月6日

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「☆☆☆★★★(ちょい甘💦) 原作読了済み。簡単に。 数々の賞を受賞...」おらおらでひとりいぐも 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5☆☆☆★★★(ちょい甘💦) 原作読了済み。簡単に。 数々の賞を受賞...

2024年3月10日
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☆☆☆★★★(ちょい甘💦)

原作読了済み。簡単に。

数々の賞を受賞した原作は、読んだ人には分かるのですが。数多くの、記憶の片隅に生きずいているエピソードの場面が。とりとめもなく記載されており、ストーリーらしいモノはない。
強いて言えば、愛する周造に先立たれ。寂しい日々を過ごす初老のお婆ちゃんの《愚痴に近い日常》と言えば良いのだろうか?

映画は137分もあるのだが。原作自体をそのまま描くと、精々30分くらいにしかならないのでは?としか💦
(読みながら「え?これ映画に出来るの?」…と思ったくらいだが)

原作自体は、劇場で予告編が流れ、公開前に読み始めたので。3人の心の中に住む住人は想定した状態の為。特に違和感を感じる事なく、原作との相違点を楽しんで鑑賞が出来た。
何しろ襖1枚開くと、ドラえもんのどこでもドアよろしく。過去の思い出や、本人の妄想等。ありとあらゆる出来事が展開される。

但し、原作通りに進むには。どうしても尺の関係で、「どうするのだろう?」…と思っていた部分を。映画は前半1/3を、ほぼ原作通りに。残りの2/3にあたる〝 桃子ワンマンショー 〟 以降は。原作にて描かれていた【オレオレ詐欺】【火傷】【46億年前の白亜紀】等の断片を、映画オリジナルストーリーに挟み込んで。このお婆ちゃんが、1人で生きていかなければならない寂しさを表現していた。

原作だけ読むと、とても難しい題材に思えただけに。ここまで分かりやすく表現した点は、なかなかだと思いました。
逆に考えると、実に飄々としたお婆ちゃんの話でもあるだけに。とてつもない感動を呼ぶ内容にはならない…とも言えるのですが(^^;)

2020年 11月8日 TOHOシネマズ西新井/スクリーン3

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松井の天井直撃ホームラン