劇場公開日 2022年2月23日

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ドリームプランのレビュー・感想・評価

全230件中、181~200件目を表示

3.5実話を上手に濾過した王道の成功物語

2022年2月24日
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鑑賞方法:映画館

 まさに王道のアメリカンドリームの物語。ウィリアムズ姉妹が原石だった頃、根強い黒人差別やビジネスのために寄ってくる大人たちの欲から、彼女たちの夢と人生を守ろうとする父親の奮闘と暖かい家族愛が結実する展開に、思わず胸が熱くなった。
 もちろん、実話に基づく物語と銘打っているとは言え、実際の父リチャードは映画そのままの印象の人物とは限らない。それに、作中の描写だけで見ていても、見方を変えればリチャードが時にプロのアドバイスまで蹴ってひたすらに自分の「プラン」を押し通す話でもあり、一歩間違えれば親の夢を子に押し付ける毒親にもなりかねない。原題「King Richard」のとおり、王様リチャードが家庭に君臨する話という見方も出来る。

 物語ではローティーンのヴィーナスを燃え尽きさせないために、リチャードが数年試合をさせないエピソードがあるが、そもそも子供の資質によっては、父親に鍛えられている段階や、この数年の実戦ブランクで駄目になってもおかしくない。
 彼のそんな行動が結果的に正しいものになったのは、幸いにもヴィーナスとセリーナが父の熱意を受け止めきれるレベルでテニスが好きで、結果を出す能力を持っていたからだ。
 だから、サクセスストーリーとしては感動したものの、観終わった後少し複雑な気持ちにもなった。これは父の熱意と子の能力のラッキーなマリアージュの物語ではあるが、このような信念のある父親は素晴らしいと言って全面的に讚美すべき話かというと、それはちょっと違う気がしたからだ。

 物語では最初から家族はコンプトンに住んでいるように描かれていた。しかし実際はヴィーナスがまだ幼い頃まではロングビーチに住んでいた。全米屈指の治安の悪い地域コンプトンにわざわざ転居した理由をリチャードは自伝でこう書いている。「コンプトンに家族を連れて行ったのは、偉大なチャンピオンはゲットーから生まれると信じていたから」。妻は猛反対したそうだ。作中でも治安の悪さを表す描写があり、リチャードは娘を守ろうとしていたが、あれは現実では彼自身が選んだ環境だ。そういった、物語の印象が少し変わるような事実もある。
 ただ、成功の保証がない物事にあそこまで親子ともども人生を賭けられる潔さは、いい悪いは別にしてすごいと思う。そんな挑戦の中で、勉強をおろそかにしない点はよかった。

 ドキュメンタリーではないので神経質に断罪する必要はないが、映像作品としてまとめる限り、描く事実の取捨選択は必ずある。濾過され、監督のメッセージが混ぜられた物語に素直に感動した上で、モデルになった人物の実際のエピソードを調べてみるのもまた違う意味で面白い。

 水を差すようなことを書いたが、本作ではリチャードを全面的に美化したわけではなく、彼のちょっと危うい行動や、子離れ出来ない一面、姉妹に関わる大人に対する扱いづらい態度など、ある程度多様な面を描いている。
 リチャードとやり取りする周囲の人間が面倒に思う気持ちも分かるし、一方彼が昔から受けてきた差別を念頭に、自分自身の論理で娘を守ろうとする気持ちもよく伝わってきた。社会人としては面倒くさいけれど、娘への愛情に裏打ちされた頑固さとして描かれているから憎めないし、妻に諭されて娘の考えを尊重するようになる場面が、それまでの頑固さとの対比でより生きたものになった。
 また、試合のラリーの場面はカメラワークなどが工夫されていて、本当に緊迫した試合を見ているような迫力があった。
 それにしても、アメリカは成功の結果が本当にドリームだなあ……。

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ニコ

4.02人の世界チャンピオン誕生の秘密

2022年2月24日
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破天荒な父親の驚きの実話。

実話だからこそ、説得力が増す!

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ほんのり

4.0破天荒な父親っさんだけど、娘たちをただ世界トップのテニスプレーヤーというだけでなく教育も謙虚さも信仰心もある人間に育て上げようとした処に感心した。

2022年2月24日
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①安いゲームセンターみたいな邦題は何とかならなかったのかね。②幼い頃からアフリカ系アメリカ人として差別や偏見を受け、父親にも失望し、1回目と2回目(?)の結婚に失敗し、あまり品の良くない地域に住みながらも、グレることもなく堕落するもことなく最後の結婚でちゃんとした家庭を築き、一方周りと摩擦を起こすはテニス界の常識に従わないはで破天荒だが結局自分の立てた計画通りに二人の娘を世界最強のテニスプレーヤーに育て上げたという父親の複雑な人間像をウィル・スミスがゴールデングローブ賞主演男優賞受賞も当然の好演。③家族の要であり娘たちの成功にも一役買い夫が暴走しそうになるときにはハッキリと意見を言う賢妻賢母でありながら表に立たず控え目なオラシーン役のアンジャニュー・エリスも好演。④父親と母親との英才教育もさることながらやはり姉妹に天性の才能が無ければあそこまでのテニスプレーヤーにはならなかっだろう。しかし、この映画は彼女らのサクセスストーリーではない。彼女らの父親の生きざまを描いた映画。だからビーナスの14歳での試合のところで姉妹の話を締めくくったのは良かった(でも14歳でもあれだもんね、自分が14歳だった頃と比べてたら信じらんない)。まあ、大人になったビーナスとセリーナとのテニスシーンを演じられる大人の女優など流石に誰もいないだろうし。⑤

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もーさん

3.0強烈な父親

2022年2月24日
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単純

ビーナスとセリーナ・ウィリアムズ姉妹の父リチャードは、2人が生まれる前に優勝したテニスプレイヤーが4万ドルの賞金を受け取るところをテレビで観て、自分の子どもをテニスプレイヤーにしようと決めた。テニスの経験がないため独学でテニスの教え方を研究し、世界チャンピオンにするための計画書を作成しその計画を実行した。近所から虐待だと通報されてり、試合に出さない時には批判もされたが、そんな父に付いていき、妻の協力も有り才能を開花させ2人とも世界チャンピオンになっていく、という実話を基にした話。
原題がKing Richardで、ある意味自分勝手で強烈な父親という面も描いている作品なのに、邦題はなぜかドリームプラン?
リチャードにとっての夢を実現する計画という意図なんだろうが、これはどうかなぁ。
ま、こんな父親じゃなかったら2人とも世界一には成れてないだろうとは思うけど。
お母さんも凄く協力してるのも大きかったんだなってわかった。
ともかく、テニス好きなんで、興味深く観れた。
伊達公子が字幕の監修をしてるので、そこも安心感が有り良かった。
14歳のビーナス役をしてたサナイヤ・シドニーが可愛かった。
出来ればもう少し試合のシーンが多ければもっと良かったけど。

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りあの

4.0面白い。

2022年2月23日
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昔テニスが好きだったし、実話だし、面白かったです。

この父親のプランには賛成できない事が多いけど、2人の娘を世界一にしたのは事実だしなぁ〜。

マッケンローとかヒンギスとかの事を知ってると更に楽しめます。

しかしこの姉妹にこんなドラマが有るとは知らなかったです。

でも、セリーナのシーンが少ないのはちょっと悲しかったな〜。

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MACKY

3.5原題は「King Richard」です。よく言えば指導力ある、悪く言えば横柄・傲慢な父親にピッタリの表現ですが、ありきたりの題名になってしまいました

2022年2月23日
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女子テニス界の頂点を極めたウイリアムズ姉妹の父親にスポットライトを当てた作品。
彼の存在無くしてウイリアムズ姉妹の活躍はなかったから、凄いと言えば凄いんだけど、同じことして夢破れた家族もいっぱいいるだろうなあ、そんな家族は悲惨だろうなあというのが個人的な感想。すくなくとも父親みたいな人は身近には居てほしくはないです。

原題の「king Richard」は、よく言えば指導力ある、悪く言えば横柄・傲慢な父親にピッタリな表現なので、「ドリームプラン」という当たり障りのない表現に変えたのはどうかと思う。
(以前、アメリカ宇宙開発計画の裏方の黒人女性を扱った「ドリーム(原題 hidden figures)」という映画があったけど、黒人女性映画はドリームという言葉を使わないといけないのかな・・・)

テニスだけでなく、勉強や他者への思いやり・謙譲の気持ちの大切さを娘に教える父親の姿勢は素晴らしいと思う。
ただ、製作にウイリアムズ姉妹本人が入っているので、不具合な場面は当然カットしているのだろうとも思う(審判に抗議してラケットぶち壊していませんでしたっけ)

白人中心のテニス界に黒人の体格を生かしたパワーテニスを導入したのが姉妹の活躍の要因だったはずだけど、体格面の良さは描かれていませんでしたね。わざとかな?

劇中に黒人差別があることをはっきり言っていましたね。
姉妹とシャラポワ選手が対戦したとき特段理由もなくシャラポワ選手を応援していた自分も心の奥底に潜在的な差別意識があったんだろうなあ、と思いながら劇場を後にしました。
ちょっと心苦しくなった作品です。

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お抹茶

4.0実話なのが凄い😅

2022年2月23日
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家族愛がきちんと一方通行でなくバランス取れてるのが素晴らしい。
親父さんの様々なセンスが成せた技なんだと思うけど、それに応える娘達が凄い。
色々巡り合わせも味方になって、謙虚でいたら良い風吹くかな😄

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asgy213

3.5観といて良かったぁ。

2022年2月23日
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未来予想図やサスセスプラン、コーチングプランニングみたいな教訓になる話が満載。PDCAを回していく事で、未来は、なりたい自分へと大きく舵を切る。と教えてくれる。
途中、児童虐待と紙一重かと思わせる。子供の選択の自由。親の洗脳、すり込みではないか?と観ている側に、選ばせる逃げ場も作ってあり、キチンと出来ている。
子の育成に関しては、世界中で道徳や倫理が違うのだが、アメリカはこうする!ってのが建前じゃないストーリーに映し出されていると感じた。
良くできている。最後にはスッキリした気持ちで見終われるのも、悪くない。制約の多い中にあっても、ここまで観客に答えを考えさせるシナリオは素敵だと思う。

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khanibal

4.0頑固オヤジの信念が世界を制する!

2022年2月23日
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ウイリアムズ姉妹の父親リチャードは、アフリカ系の黒人でありながら、白人優位のテニスというスポーツを選び、娘を世界チャンピオンにしようと決意した。
そして、それを成し遂げた。
絵に描いたようなアメリカンドリームだが、確率的には、ほぼ不可能と言って間違いないだろう。
しかし、それを成し遂げた。
偏屈であり、独善的にも見えるが、勝てばいいと考えず、娘の人間的な成長を見守っていたということは確かなのだろう。
長尺の映画だが、それを感じさせないほどの見ごたえあり。
白人優位の世界をパワーで打ち砕いたウイリアムズ家族の物語。
ぜひ、劇場でご覧ください。

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caduceus

3.5破天荒オヤジ?

2022年2月23日
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この話、実話なのが凄い。フィクションだったら、オヤジはアホか!なんというご都合主義!と思うほどの破天荒なオヤジ殿。昨今のアスリートのメンタルケアが叫ばれる中、ちゃんと競技だけやるだけでなく他の面もケアするオヤジ殿のプランに感心。どこか自己中で傲慢だなと思わせておいて、しっかり娘のことを考えてる父親役をウィル・スミスが好演。泣きの演技上手いよね。包容力抜群のお母さんも影のMVPだよ!

ちなみに、原題は「KING Richard」邦題を考えた人上手い!

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mz

4.0これは、凄いね。

2022年2月23日
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戦う人は美しい。実話ベースはこうでないと。

ただ一点、ビカリオとの対戦とその後の描き方には作為的なものを感じました。シンデレラを何度も見せた論理との齟齬には少々疑問ですが、そこを引いても良い作品でした。

監修に伊達公子さんが入っていたのが良かった。

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大粒 まろん

4.5ただ良かった

2022年2月23日
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し

4.5【テニスと共に、教育の大切さ、忍耐・謙虚さをビーナス&セリーナ姉妹に教え込んだW・スミス演じる父リチャードと、特に妻オラシーンの毅然とした姿が印象的な作品。家族の絆の大切さを描いた作品でもある。】

2022年2月23日
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泣ける

知的

幸せ

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NOBU

3.0初めて知りました

2022年2月23日
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 ウィリアムズ姉妹の全盛期は、あまりに強すぎて憎たらしく感じてしまい、対戦相手の選手を応援しながらTV観戦していました。彼女達に
こういうストーリーがあったことをこの映画で初めて知りました。
 スポーツ界で、たまたま見かける癖の強い父親の話。実物は、もっと癖がきつかったんだろうなと、想像しながら観てました。
 本当に世界一にするところが凄い。
 この映画をきっかけにテニス界が更に盛り上がることを祈ります。

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旅行者

4.0スゴいお父さん、お母さん

2022年2月23日
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実話ですもんね!
ものすごい2人を育てたもんです。
精神論がスゴい!

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かん

3.0亀田パパのような、

2022年2月23日
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ウィルスミスが頑張る話。

そこで終わるんかい?!みたいなタイミングで終了しますが、テニスに疎い自分でも楽しめた作品でした。

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ヒビノミライ

3.5父が見据えた未来

2022年2月23日
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興奮

ウィルスミスが世界最高の姉妹テニスプレーヤーを育てた熱血な父親を演じた本作。
父親リチャードのプランに対する異常な程の執着心は自身の人種や環境に対するコンプレックスによるものとで娘たちに同じ思いをさせない強い決意から生まれたストーリーだと感じた。
ストーリーが進むにつれ、娘達が確かな自信を手にし、ステップアップを望むがリチャードが阻むシーンでは世にいる熱血な親との明確な差が現れていて、刹那的な栄光ではなく、長い将来に目を向けたものであり、この意志の強さが歴史に名を残すスターを産む所以だと思う。

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カイト

4.5嘘みたいな本当のサクセスストーリー

2022年2月23日
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ちーたら

3.5目標達成の為にブレない信念で戦うお父さん

2022年2月23日
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泣ける

幸せ

この映画の主人公は米国ではウイリアムズ姉妹の父親としてかなり有名な人物であろうと思うが、テニスはあまり見ないので全く知らなかった。

自身で競技経験がなかったり、多少かじった程度の父親が独学で子供を指導し、世界チャンピオンに育て上げるという話は日本ではボクシングやスノーボードなどで例を見る事ができるが、個人的には父親が指導しなくても同じ結果であっただろうと思っている。
理由は当人達の才能が結果に一番大きく影響する要素であり、また指導者を心底信頼しやり切る事ができるか否かが10代の競技者が成果を出せる大きなポイントだと考えるからである。

映画を観るまではそれらの父親達と同じタイプかなと思っていたが、この父親の違うところはまず1人の社会人として子供達にしっかりと勉強することを課している点である。
根底には自身の差別や貧困の経験があるからなのだが、指導者である前に親としての責任を全うしようとしているところが良いと思った。
次に家族全員が父親を中心に皆仲が良いという点である。
父親がブレない信念を持って自分達の為に必死に戦ってくれていることを皆が理解しているためで、それだけでも子供達の優秀さと母親の賢さがビシビシと伝わってくる。
さらに世界レベルで活躍する多くの選手が白人という競技へ何の躊躇もなく入って行けるメンタルの強さである。(もちろん女子アスリートではテニスプレーヤーが収入ランキングのトップである事が1番のモチベーションだったとは思うが)
この姉妹の活躍が大坂なおみ始め白人以外の選手達に門戸を大きく広げるキッカケになった事からその功績は非常に大きいと思った。

一方でものの言い方、厚かましさ、奥さんや他人に対する信頼やリスペクトの欠如、契約履行への意識が希薄である事などから周囲の反感を買うのだが、最終的には子供達の圧倒的な実力により結果オーライとなり、アンチ派の溜飲を下げる事になる。

どこまでが真実でどこまでが脚色なのかはわからないが、最後に流れた実際の映像を見るとミニバンや着ているものから全体の雰囲気など大筋は相当寄せており、結果は分かってはいるものの半ドキュメンタリー映画として非常に面白く観ることができた。

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カツベン二郎

4.0父には腹たつところが、

2022年2月23日
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泣ける

楽しい

幸せ

たくさんあったけれど。
一番初めに父の志と強い思いがなければ何もスタートしなかった。けれど、父だけでは、ダメで。やはり、この母がいてこそ、なんですね

姉妹、5人ともステキ。セリーナにとても共感した

最近、歳か、コロナ禍か、涙もろいのだけど、この映画もずいぶん涙でました。

あっという間の時間だった

そう、自分の子育てについてもいろいろおもいだしながら、観てた。

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昔から映画好き