82年生まれ、キム・ジヨンのレビュー・感想・評価
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共感はできるが
主人公はどちらかと言えば恵まれた環境の中にいる。理解のある夫。病気と知れば心配し気遣ってくれる両親や兄弟。それでも、自分さえ気が付かない閉塞感に押しつぶされそうな様子が淡々と描かれている。
自分の理想とする姿を、無意識のうちに社会や世間が求める理想像に近づけている感覚は共感できる。だけど、テーマとしては特に新しさを感じないし、精神的に追い詰められていく描写も弱いので(わかりやすい悪者が出てこないのがテーマだということもわかるのだが)少し退屈に感じたのが正直な感想だ。
どちらかというと、全方向に気を遣う夫までが心を病んでしまいそうで心配になったのと、たまには悪役を演じるコン・ユさんも観てみたいと思った。
新しいタイプの韓国映画
新しいタイプの韓国映画。静かに淡々と主人公を中心に日常や苦しみ、悲しみが描かれる。
テーマはもう、何年も女性が持ち続ける課題。女性というだけで社会的に制約を受けることの理不尽さ。
でも、韓国映画で取り上げられたことが新しい。
それにしても、主人公の夫の穏やかさや優しさが、私たちも包んでくれる。今までの韓国映画なら、夫はキレまくっていたのでは?
一番、韓国的な義母はやや感情的だが、それほど、理不尽さな感じは受けなかった。
現代的な韓国映画だと思う。
92年生まれ、とある男性
Amazonprimeにて視聴
全編を通して、主人公の女性の逃げ場がない、息苦しさが伝わってきて苦しかった。
映画を見ながら、自然と思い出、失ってきた機会に目を向けなければならないと感じた。
例えば私の大学進学は、私のどんな経験や役割から可能になったものなのか?
その経験や役割を得るためや周りの人(今回の場合女性)のどのような犠牲を伴ったのか?
私は92年生まれ、視聴時点で未婚である。
長男であるため、姉より優遇されている(または役割が違う?)と感じることもある。
姉とはこんな話はしたことが無いが、きっと主人公に似た経験もしているだろう。
男女は身体的に異なるし、育つ環境次第で
何を普通と思うかの基準は大きく変わる。
私が「普通」と考えて生きたいのは
医療の発達した現代では感じにくいが、
出産には女性の命の危険が伴うということ。それだけの一大事なのだと。
また、自分が「普通」だと思って発している言葉や行動を定期的に見つめ直し変えて行くことが大切なのだと感じた。
真面目でもいいじゃない
心のバランスを崩した妻、それを自分のせいではないかと悩む夫。誰にでも起こりうる心の不調和。旦那さんが壊れそうで辛かった。誰も悪くないよ。正解なんてないんだから。
生きているとおもいがけないことが起きる。そうなったら考えればいい。何度でも変えていけばいい。と勇気をもらえますよね、終盤のあの笑顔は。
男性が育児休暇をとることに後ろ指を指されない時代よ、、早くきて。
重く日本にも通じる内容
映画の作品としての出来は申し分ない。シナリオも俳優陣の演技も極めて高度だ。星の数はそれだけで言えば4以上かもしれない。しかしこの映画のテーマは実際の現実問題とも相まってまさに出口の見えない問題であり、作品のエンディングの中にも希望と期待はあるものの、明確な解決策は見いだせずに終わる。映画には希望と期待が見えて欲しい。見終わった後に爽快感に包まれたいのだ。僕が映画を見る行為はその希望を探す旅でもあるのだ。
共感できるが…
日本にも、同じような時代があったなと、デジャヴ。閉塞感は、共感できるが、思いを飲み込んでしまってはダメだと思う。言葉にしなきゃ伝わらない。我慢が美徳と思わされていた時代があったから、難しいと思うけど。
今は、何気なく話した言葉が、暴力になってないかを気をつけなければと感じた。
それにしても、主人公は、家族や同僚に恵まれている。
現実世界に生きる約38億人の”キム・ジヨン”に希望はあるか
この物語には、苦悩、葛藤、そして”希望”がありました。俳優陣の演技も素晴らしく、映画として非常に綺麗でした。
しかし、原作小説を読んで映像化を楽しみにしていた人は、残念に思うかもしれません。
今作で主人公やほかの登場人物らにファンタジックな希望が与えられたことで、現実世界に生きる約38億人の”キム・ジヨン”が求める希望は否定されたように感じます。主人公は専業主婦ですが、この物語が描く女性の生きづらさという主題には、既婚か未婚か、子がいるかいないかということは、本質的には関係ありません。
男女問わず、原作小説に共感し、気付きを得て、いままで見て見ぬふりをしてきた部分と向き合った人たちが探している希望は、この映画で描かれた希望とは別種のものです。
原作と映画で物語がまったく同じということはほとんどありませんが、それでも、今作はフェミニズム作品である原作小説が訴えた主題を、「こうであって欲しい」という希望を描くことでかき消してしまいました。
今作を見て「身につまされる」と思った方は、原作小説を読んだら夜も眠れないと思います。眠らないで欲しいです。一晩くらい眠らずに、身近にいる”キム・ジヨン”たちが生きるもがくしかない現実を見つめ、自分と向き合い、立ち上がって欲しい。
大抵の場合、映画と原作は別ものです。今作の場合も、まったく別のものとして捉えると、両方から得るものがありそうです。
JD娘 に オススメ されました
ママも 子育てと仕事 乗り越えて きたなら 共感できる と
おいおい JD娘 人生の 何を 知ってんじゃ⁉️😯
レンタル 行く 時間 あって まず 持ってきましたよ この作品
JD娘 単位取得 の 1つ
で 韓国系 選んでて 授業中
鑑賞したみたい。
すみません 途中から😭
賛成と思ってしまった
ベビーカーでカフェに来るママに「家で飲めばいいのに」にウンウンと深くうなづいてしまった私はジヨンには感情移入できないし、韓国では現実なのかもしれないけど、職場での男性理事や義母の言動があまりに露悪的すぎてなかなか映画に入っていけなかったけど、あき竹城似のお母さんがとにかく良かったです。ジヨンと同じ生き方をしてるけど年代のせいなのか何も苦にしてない、けどジヨンの苦悩は感じることができて一番の理解者でもある。ダンナがハンサムなうえに優しくて出来すぎだし、最後いい方に流れすぎだろとも思ったけどまあいい映画ではあるわね。
男女の立場
好きな仕事を辞めて育児に専念しているジヨン。幸せではあるけれど、物足りなさを感じる。仕事に復帰するチャンスを得たが、旦那は自分が育児休暇を取って子供の面倒を見ると言ってくれているのに、旦那の母親に猛反対される。やはり親世代にはまだこのような考えは理解できないのだろうか。夫婦間でよければそれでいいのに。と思うけれど。
この映画はお正月での旦那の実家でのやり取り。ジヨンが高校生の頃、バス停まで迎えに来た父親が、男につけ込まれるのはお前が悪い、ようなことを言う場面。職場の女性の上司に男性の上司が子育てについてパワハラを言う。などなど、何箇所かイライラする場面がある。
韓国のホームドラマを観ないので、わからないけれど、この映画で子供をお風呂に入れるシーンで不思議なのは、韓国では子供と一緒にお風呂には入らないのか?ただこの女優さんがお風呂のシーンNGなだけ?と疑問におもった。一緒に入った方が楽なのにねえ!
ひとつの疑問
これって、最後は離婚するんですよね?あれ、違うのかな。
最後の方で心理カウンセラが、これでスッキリした?ときいて、主人公がはい、と答える。
明確には示されなかったけど、離婚かと解釈したんだけど、違うのかな。
負けるなキム・ジヨン!
韓国の男性との結婚は大変だと聞いた事があります。
特に長男との結婚は。
考えてみたら自分の母も父の実家では座ってるのを見たことありません。
日本も似てますよ。
色々な理不尽な事やストレスを抱えてても誰にも愚痴を言えず。
家庭に尽くしても当たり前のように感謝もされず。
グチャグチャになった感情の積もり積もった結果が主人公の心を壊したのかもしれませんね。
凄く色々と考えさせられる映画でした。
でも、この映画の主人公キム・ジヨンは優しい旦那様で救われましたね。
最後に「家族って素晴らしい」と思わせてくれる映画でした。
見て良かった♡
普遍的なテーマなのだが…
物凄く心を揺さぶられた。主人公キム・ジヨンは子供を産んだことで仕事を辞め、育児や家事に忙しい日々を送るうちに、時々記憶を無くしてしまい、そのときに別人が憑依してしまう精神的な病に掛かってしまう。決して生死に関わる病気ではないが、身近な問題に感じる。古くは男尊女卑、今はジェンダーなど、男は、女は妻は、こうあるべきだという概念、環境に窮屈さを感じ、耐えられなくなってしまうことは想像に難くない。何気ない一言が、人によっては傷付き、それが積み重なっていくと、修復も難しい。夫婦役を演じたチョン・ユミ、コン・ユとも好演だった。
女性は「かくあるべし」から脱出せねば
原作が韓国でベストセラーになったらしく、「どんなんだろう?」と。内容は何も知らずに観賞。『新感染』のコン・ユとチョン・ユミなんで、胸キュンのラブロマンスもありなのかなと想像したりでしたが、全然違っておりました。
淡々と進むストーリーですが、深くて重いテーマで、心に突き刺さるような箇所がいくつもありました。一見、キム・ジヨンという女性の産後メランコリーを描いた個人的な物語のように思えるのですが、表現しずらい、他人から理解してもらえない、そして、今も昔もたくさんの女性が感じている「女性であるがゆえにぶつかる重圧」という普遍的なテーマが浮かび上がってきます。
韓国の映画ですが、日本に置き替えても何ら問題はなく、封建的な社会であれば、女性の立場はいつになっても重苦しさが付きまとうかもしれません。
心の病というのは、一筋縄では解決できないもので、それを理解するのは「からまった毛糸を解いていくのに似ている」とも言われます。この「からまった毛糸」であろうエピソードがいくつかあり、うまい見せ方だなと思いました。子供のころからすでに、ジヨンの心は何かを感じ取っていたんですね。そして、ジヨンは、どこにでもいる、まあまあ恵まれた境遇である幸せな奥さん。でも、母、妻、嫁、女性は「こうあるべきだ」という価値観にがんじがらめに縛られているので、日常生活に疲れ切っています。
ジヨンの不安定な気分(感情)が乗り移ったのか、観ていると、不安な空気に包まれてしまいました。でも、これって、ジヨン演じるチョン・ユミさんの演技が成功しているってことでもありますね。
私自身のことになりますが、ジヨンと同じような、いや、もっと悲惨な体験をしております。世代はかなり上ですが。子供を産んだ後は誰でも不安定になるというのは短絡的な発想でして、やはり、いろいろな問題が山積みになったがゆえのことでした。物を言うのも疲れて果てていたんだけれど、黙々と大家族の夕飯の片付けをしていたとき。子供がお箸を持って歩いておりました。私はそのことさえ、気付かなかったのですが、姑に「危ないときには叱らんと!あんたはしつけがなっとらん!そんなんやったら、将来、あんたが泣くことになるんやで」みたいなキツいことを連発で言われて、トイレでしくしく泣いたことも・・・笑(今では笑い話 ヾ(*^▽^*)〃) もちろん、姑の言うことも一理あるのです。でも、映画のエプロンよりも、ひどいものをもらったことはありますよー!笑 (`ε´)
原作は読んでないのですが、ラストはもっとシビアだとか。映画では、一筋の光が見えて、ジヨンが立ち直っていくような、ある種、爽やかな印象があり、ちょっとホッとしました。
旦那さんが無力で無神経で気付かないという意見もありますが、一般的には協力的な方だと思います。(コン・ユだから、許せるのかも?!)
観る人で、心が動くところは違うと思いますが、今、悩んでいる人も、昔、苦悩していた人も、これから先のことを考えて不安に見舞われている人も、これを観て、心が軽くなればなと思います。
(余談)
どうでもいい話なんですが、主人公のチョン・ユミですが、韓国の女優に、チョン・ユミはもう一人別人がおります。
この映画のチョン・ユミ・・・1983年生まれ(その他出演映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』等)
もう一人のチョン・ユミ・・・1984年生まれ(映画『きみはペット』などに出演しているが、どちらかといえば、ドラマに多く出演している感じ。『トンイ』、『イニョプの道』等)
『イニョプの道』を最近、観たばかりなので、ちょっと混乱してしまいました。
身近なリアル
評判は聞いていたのですが、内容の事前情報全く無しで観たので、「キャリアウーマンが家庭も仕事も頑張ります!」的なライトコメディだと思って観始めたのですが…
生まれた場所や性別関係無く、人には生まれ持ったフィジカルの強弱が有るように、メンタルの強弱も人それぞれ持ち合わせている。
そんな中でメンタルの"弱い"パートナーと寄り添って行く選択(覚悟)をしたので有れば、試練の多い人生となるのは仕方の無い事なのでしょうね。
僕の身近にも多々居ますよ、"弱い人"もそんな人に寄り添いながら"悩む人"も…
しかしまあ、奥さん役女優さんの"弱い芝居"が上手い事!
2本立て1本目。パルシネで何度目かの日韓対決、私的採点では過去韓国...
2本立て1本目。パルシネで何度目かの日韓対決、私的採点では過去韓国全勝です。
主演女優、美しい。もうそれだけで応援したくなる、ずるい(笑)
女性の生きにくさを描く。日本で言うと昭和の感覚?儒教国家ゆえ82年生まれでもそうなのかも。日本でも今もあるかもね。親が息子だけを優遇、娘には関心なし、それはつらいよね。憑依が怖かった。しっかり見せるけどやや暗い話なので高評価はつけづらいといったところ。
社会問題
憑依してしまうお話なんだと思っていたので
いろんな展開があるのかと思っていましたが
そうではなく、女性のかかえている問題が
数多く見える映画でした。
女性が見た時の感想と男性が見た時の感想
同じ人間でも、性別により違う視点になるかもしれません。
鬱病になったり、いろんな面で抱える問題たちが
多くあり、なんだか自分のことも
見直そうって思う作品でした。
面白い!!とかそういう作品ではなく
考えさせられる作品だなと思ったので
見てよかったです。
ジムジヨンさんと実母の関係性がすてきでした。
好物を聞かれて、アンパンと答えた父親に
なんか腹立ちました。
息子の好物答えるなよ。
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