劇場公開日 2019年12月7日

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「【”夢の車を追い続けた天才的カーエンジニアリングの、アメリカンドリームから転落して行く姿をほろ苦くも、スタイリッシュに描いた作品。””DMC ー12”が走るシーンは格好良いのだが・・。】」ジョン・デロリアン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0【”夢の車を追い続けた天才的カーエンジニアリングの、アメリカンドリームから転落して行く姿をほろ苦くも、スタイリッシュに描いた作品。””DMC ー12”が走るシーンは格好良いのだが・・。】

2021年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

知的

幸せ

ー ジョン・デロリアン:天才的カーエンジニアリングとして、史上最年少でGMの副社長に上り詰めるが、自らの夢の車を作るため、自ら”デロリアン”を立ち上げた男。ー

■感想
 ・GM時代に設計した”GTO”や、ガルウィングのデザインも印象的な”DMC ー12”
  ー「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でタイムマシンとして、華麗に登場しましたね!ー
 が、実際に走るシーンは、興奮する。

 ・だが、映画の作りとしては、やや雑である。

 ・ジョン・デロリアン(リー・ペイス)の粋なアメリカンドリームを体現した姿や、派手なパーティーシーンなど見所はある。

 ・が、ジョンが資金繰りに困った際に、麻薬の運び屋でFBIのおとり捜査に協力したジム・ホフマン(ジェイソン・サダイキス)とジョンとの関係性などの描き方が、粗い。

 ・ ジョン・デロリアンの裁判シーンが、劇中随所で挟み込まれながら、物語は進むが、編集もあまり良くない。

<ジョン・デロリアンは、資金繰りに困り、御隣同士で親しくなったFBIのおとり捜査に協力したジム・ホフマンに3000万ドルの麻薬取引を依頼するが、裁判でジム・ホフマンはその事実を曖昧にし、結果ジョン・デロリアンは無罪を勝ち取る。
 が、彼はその後、新車を開発することは出来なかった・・。
 ジョン・デロリアンはカーエンジニアリングとしては、天才だったが経営者としては不適格だったのである。

 ラストのジョン・デロリシーンを話さなかったジム・ホフマンへの”DMC ー12”のキーを机に置いて去るシーン、そしてジム・ホフマンが満面の笑みで”ガルウイング”を開け、キーを回すが、エンジンがかからないシーンなど、粋なのだが・・。
 ニック・ハム監督!
 題材は良いし、ジョン・デロリアンを演じたリー・ペイスの格好良さをもっと活かしてくれよ! と思った作品。>

NOBU