劇場公開日 2020年2月21日

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Redのレビュー・感想・評価

全88件中、61~80件目を表示

3.0ハレルヤ

2020年2月27日
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鑑賞方法:映画館

セリフや文字で説明せず、シーンや演技だけで表現しているのは見事な演出。
内容としては男性女性と観る人によって感想が変わりそう。
間宮君のキャラは悪気も無く、本人に自覚がない分かわいそう…。
結局、私だって豆腐、春菊よりも肉が食べたい!といったところでしょうか。
けど、まあ状況が状況でも不倫はダメですかね…笑

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kbc

3.5#15 不幸な結婚より一生の愛

2020年2月26日
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鑑賞方法:映画館

結婚生活が全く幸せそうに見えない主人公。
よくよく考えればお姑さんが意地悪なわけでもなく、ダンナさんもそこまでひどくない。
ただ伴侶に言いたいことが言えないだけ。
それは彼女自身が招いた不幸。
でも彼女には、恋人と過ごすという唯一幸せを感じられる時間がある。
彼女が選んだのは、居心地の悪い表面的な幸せではなく、1人の男性を一生愛すること。

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chicarica

4.0ラストが…

2020年2月26日
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朝イチ?!で宣伝してたのでみにいきました。思っていたより、リアルな不倫現場をみちゃった気がします。でもドラマチックな展開にやっぱりドラマなんだなと思いつつ、そしてあぁいう選択をしたとうこさんに私は共感できないかな。というか、やっぱりとうこさんらしくないかも。でも映画としてはとてもよかったと思います。
ほんと、幸せってなんなんでしょ~。
幸福とは寓話であり、不幸とは物語である。
by村上春樹?トルストイ?

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みみ

3.5☆☆☆★★★ ※ なかなかレビューを書くのが難しく。今後、ちょこち...

2020年2月26日
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☆☆☆★★★

※ なかなかレビューを書くのが難しく。今後、ちょこちょこっと改定するかも知れません。

【妻が我慢出来なかったのは、何かにつけて逃げる夫の事なかれ主義だった】

原作読了済み。

映画は、原作に於ける終盤の吹雪の中を帰宅する車中から、これまでの出来事を振り返る様に展開される。
2人の女性監督による共作の脚本は、終わり近くに(確か原作にはなかったと思うのだが)

「何千年も前から男の立場は…」と言った台詞を(ハッキリとは覚えていないのだけど、その様な台詞)盛り込み。家庭内に於ける男女の差別的な立場が、長年に渡って続いているのではないか?…と言った問題意識を、観客に向けて発していた。

原作を悪く言ってしまえば、《「やらせてくれ!」と言われると断れないダメな女の物語》…と、言ってしまうと実に身も蓋もない。
尤も、そう感じてしまうくらいに。途中からどんどんとこの塔子と鞍田の話は、《好き》と《嫌い》を行ったり来たりと。会う度にダラダラとセックスを重ねてしまうバカな2人の物語でもあった。
特に、終盤の東京への帰宅途中での2人のベッドシーン等は。映画版では作品の【核】となっている場面ではあるが。原作では、それまで散々繰り返されていたセックス描写を、更に過激に描写しており。読みながら「これって結局ポルノ小説?」…と言った様な感想を抱いてしまった程だった。

そんな、「どうしようもねえなこの2人!」…と思ってしまう原作でしたが。映画版では、原作でも感じさせられる夫のダメな部分は残し、塔子の行動を半ば正当化する事で。塔子のだらしのない部分を、観客には意識させない様に誘導している
感じに見受けられました。

映画化に於いて原作を大幅に改定するのは特に珍しい事ではなく、この映画版でも多くの改定が行われていた。
金沢が新潟に変わっていたり。倒れる(熱が出る)のは塔子ではなく鞍田の方であったり。パソコン関連だったのは建築デザインの会社へ…等。
その中では、塔子と鞍田の不倫を感じ塔子の不満の捌け口にもなる友人の矢沢は登場せず。逆に映画版でのそんな立ち位置に近い人物として、吹雪の途中で立ち寄った食堂の女性(片岡礼子)が映画版では登場し深く印象に残った。

そんな映画版ではありましたが、それでもこのラストシーンの改定に関しては「う〜ん、どうなんだろう〜!」…と。
原作では、最後にエピローグ的な意味で。その後に成長した翠の立場から、当時の塔子の行動は何だったのか?…を検証していた。
冒頭とラストが繋がる事によって、実母から塔子。そして塔子から翠へ。更にはいずれは翠も母親となり…と、この血の繋がりは続いて行くのだろうか?と言った秀逸な終わり方に繋がっていたのだが…。

原作に於ける冒頭場面は、実の母親の嫁ぎ先に対する勝手な振る舞いに対する憤りだった。嫁ぎ先に対して必死な想いで馴染もうと努力する事で、自分の気持ちに嘘をついて来た。それだけに、夫の不誠実な態度から、どんどんと湧き上がって来る。これまでの夫婦生活の中で感じていたモヤモヤ感。
ただ映画版では、義母はほんの少しだけの登場の為に。この義母と夫との間に存在する【目に見えない壁】の閉塞感は薄まってしまっているので。この映画版に於けるラストシーンにはどうしても不満が残る。原作だと娘の翠は絶えず塔子の側に居るだけに。そんな年端のいかない子供を放ったらかしにし、何かと理由を付けては鞍田と不倫関係を続ける塔子の姿は。「俺はいつもやってるよ!」と言いつつ、全く何もしない夫と同様に絶えず苛々とさせられた次第でした。まあ、あくまでも男目線からではありますが。

原作を読みながら。映画化では、塔子のナラタージュ方式を多く取り入れ。多くの夫のダメな部分を強調しなければ、観客の共感を得られないだろう…と思っていただけに。映画版での、多くの心理描写を活かす為か?画面に余白が生まれる様にじっくりと2人の人物像を見つめる演出には、三島監督の演出力の冴えを感じ。同時に、原作には出て来ない2つのアイテムと言える♬ハレルヤの効果的な使い方と。谷崎潤一郎の著作(未読の為に多くは語れない💧)は、如何にも文学少女の側面が滲み出ている様でもあり、今後も目が離せないと言ったところです。

………でも一言だけ言わせて欲しい。

これだけ多くのセックス場面のある原作でも夏帆は脱ぎませんか〜_| ̄|○

2020年2月25日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン5

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松井の天井直撃ホームラン

4.0ドンヨリなゲス不倫映画…

2020年2月25日
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観終わって誰一人として
爽快感を得られぬ映画…

観て後悔するかと言えば
星の数が示す通り…

ただ…
だからナンなん???って映画…

辿れば、原作なんでしょうな…

要するに誰にも感情移入しなければ
芸術的な作品なのかもね…

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ホリ。

3.0瞳と唇で 愛は貪り合うもの

2020年2月25日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

萌える

2020年映画館鑑賞20作品目

原作未読

話の組み立てがいまいち
好みじゃない

R15でなくてもいいのではないか
駄目なのか

体当たり演技っていうけれどそれってスタントマンなしで危険なアクションシーンをすることでしょ
いわゆる女優の濡れ場を体当たりと表現するには抵抗があるなあ
愛のコリーダくらいだと体当たりだなと感じるが

男性の多くががっかりしただろうが夏帆の乳首未確認おしりも露出せず
生足からの長めのセーター着てんのかよって
そこは夏帆のプライベートなんだろう
あえて見せない表現方法も悪くない
僕は濃厚なキスシーンで十分満足
映画で裸を惜しみなく披露して「がっかりオッパイ」なんて馬鹿にされたら気の毒だし
ジョゼのコメンタリーで池脇千鶴に「豊胸手術しようかな」と言わせてしまうような追いつめは男どもはやってはいけない

夏帆は幸薄い役がよく似合う
子供の頃に比べると劣化したとネットで残念がる人がいるが歳を重ねても笑顔は今でも可愛い
特に柄本兄と楽しそうに自転車に乗っている時の笑顔が好き

バッティングセンターで打撃指導するのだが柄本兄が夏帆にくっつきすぎてイライラした

妻夫木くんイケメン
僕にとってイケメンといえば妻夫木くん
でも乳首黒すぎ
あとタバコ吸う時に鼻の穴から大量に煙出すけどかっこ悪い

「母親が仕事」というセリフに頭にきた
おまえが早退して娘を迎えに行けよと
間宮の眉間の皺にさえ腹が立つ
でも泣きじゃくる幼少の娘はかわいそう
母と娘の別れはなんかとても複雑で悲しい
でも親に捨てられてもほとんどの人は真っ当に生きている
母に捨てられグレてヤクザな道にすすんで拍手喝采を浴びるのは番場の忠太郎くらいなもんだ
瞼の母といえば中村美津子が1番

不倫モノだけど感想で不倫はけしからんとマジ説教するのはどうかなと(^_^;)
共感できないとか感想は自由だけどうーん(-_-;)
ヤクザ映画を観て人殺しは駄目だとか暴力反対とか言うようなもので野暮だよ

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野川新栄

3.5雪を削る音

2020年2月25日
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鑑賞方法:映画館

吹雪の中。ワイパーが雪を削る音が心地よかったです。

大人の愛の逃避行。
まぁ、ありがちと言えばありがちなストーリーでした。
塔子は資産家の男性と結婚して子供を産みデザインの仕事を辞め専業主婦に。
何もかも手に入れたはずなのに満たされない日々。
そこに昔の忘れられない男が現れるって訳です。
塔子を演じた夏帆が素敵でした!
不幸そうなオーラを身に纏ってました。
鞍田は口数少なくちょっとミステリアスな感じす。
妻夫木聡は声がいいですね!あのボソッと話す感じが鞍田の人となりを表してました。

塔子の旦那さんが可哀想でした。
典型的なマザコンのボンボンですけど、塔子のことも子供のことも大切にしてたのに愛する奥さんにその想いは届かず😢
最後なんかもう悲惨でした。

真っ白な夜の路を車が駆けてゆく。
夜の闇に雪、鞍田の無機質な部屋。
その一方でポツンと明かりの灯る食堂、自分の理想とする窓の大きな家。
映像が全体的に幻想的で良かったです。

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はるたろう

3.5是非に

2020年2月25日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

内容が少し難しいかなと。

キャスティングはなかなか良い。

ラブシーンが綺麗だったな。

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みかちん

5.0綺麗な映画

2020年2月24日
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鑑賞方法:映画館

細かなところまで、綺麗な映画。主人公の生き方には疑問だが、繊細なところまで綺麗な画像でした。

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なこ

3.0あらゆるものが充実しているが脚本、、

2020年2月24日
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夏帆も妻夫木聡も柄本佑も他のキャスティングも贅沢なほどで撮影も照明も衣装もみんな素晴らしいのに脚本が弱い、この監督いつも脚本が弱いのはなんでだ、と思う。もったいない。たぶんロマンチストなんだろう。
道行的フラッシュフォワードみたいな構成の中描き出される何不自由ない若い主婦とその家族。昔バイトしていた会社の上司との運命的な再会によってしまい込んでいた生きること(人を好きになるとはどういうことか)への欲求に目覚めてく、みたいな話、たったその話なのに割と通俗的な描写と会話で、そしてなぜにこの男でなくてはいけないのか、の魅力に乏しい。こんな役をしれっとできるのは妻夫木聡の力量だろうけど、さすがに男からみて「有り得えん」と思ってしまうほどの「理想の過去の男」でしかなく、ドラマとして平面的過ぎる。けど劇場では女性のすすり泣きは聞こえた。

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ONI

2.5んー

2020年2月24日
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不満足。島本理生のRedのいいトコが全部薄まってた。
文化庁に出資させた作品だから、こうなっちゃうのも仕方ないのかなぁ…
韓国映画にでもなってれば全く別モノになってただろうなぁ

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tuna

4.5圧巻

2020年2月24日
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原作未読
説明セリフを使うことなく、仕草や言動で気持ちや状況を伝えてくるやり方に巧さを感じる
映画全体が、説明するより感じ取らせるように進んでいく

夏帆の表情が素晴らしい

妻夫木と間宮は対照的。間宮は束縛しようとしているのではなく、夏帆の気持ちに一切気づいていないのだと思う。間宮なりに愛していたのだと思う。間宮サイドの視点から、夏帆の気持ちに気づいたあとも含めて観てみたい。間宮にとっては、結婚がゴールだったのだろう。

娘は、パパと呼んでいた印象が無い。きっと娘もパパやママを恨んで幸せにならなそう

人物の背景が全て語られ無い事、場面の現在と別時間の区別が分かりにくく少々消化不良だが、とても満足感のある作品だった
背景を知るために原作も読みたくなる

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Daiki Sugiyama

3.5夏帆さんの演技に圧倒!

2020年2月24日
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彼女のファンになったかも(笑)

序盤は彼女が演じる村主塔子が直球な不倫行為で最低な女と思いながら観賞。
ところが途中から最低なの間宮祥太郎さん演じる旦那やその母の方だと思うようになりました。

ラストの結末は塔子の母親や雪降る公衆電話での旦那との会話がそうさせた印象。

新潟の雪降る夜を車で走るシーンも雰囲気が良かった。

とにかく夏帆さんの演技が素晴らしい!
過去に彼女の演技にこれほど圧倒された作品は無いかもしれません。
正に体を張った演技も凄かった!
普段のシーンは可愛い感じなんだけど、ベッドシーンでな何故か綺麗な女性に見えてしまうのが不思議(笑)

不倫相手役の妻夫木聡さんも暗めの雰囲気の演技が良かった!

間宮祥太郎さんのメイクが歌舞伎役者みたいな感じで気になって仕方ありませんでした( ´∀`)

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イゲ

4.0電話ボックスシーンが印象的だけど理解不能

2020年2月24日
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難しい

幸せ

原作は読んでいません。
夏帆と妻夫木聡の演技や雰囲気は凄い。
濡場はそんなに激しくない。
最後の方に、なぜ?が残ったので、ネタバレサイトで原作のネタバレもチェック。
原作とはかなりストーリーが違うので、あまり参考にならず。

映画自体は、役者の演技はもちろん、映像と無音とピアノのバランスが良くて、これぞ映画!テレビでは表現出来ない、良い映画でした。

全体とても、女性が結婚したり母親になったり仕事したりひどい扱い受ける話で、男性の私から見ても何度も地雷を踏まれています。
主人公に同情したり理解したり共感出来ますし、妻夫木がめちゃくちゃカッコイイ。そりゃ、、、そうなるよね、と。

(オープニングシーンでもあるのでネタバレでは無いと思いますが、)
オープニングと最後の方での電話ボックスのシーン。夫はなんと答えるのが正解なのか、なぜそうなるのか、が理解できないので、モヤモヤ。

女性が観ると違うのかな?知りたい。
恐らく、このストーリーは、男性と女性、既婚と未婚者、年代によってとらえかたが大きく変わってきそう。例えば、今は20代で未婚の女性でも、10年後に観るとぜんぜんちがうのだろうなぁ。
でも、こういう、観る人によって取り方が変わるような映画は大好き。

原作と違う展開は、好き嫌いが分かれそう。個人的には、小説のストーリーの方が、奥が深く、それぞれのキャラがたって良い話のような気がします。18禁になることを避けてストーリーが変わったのかな、、だとしたら残念です。

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だるまん

5.0いつの時代も。

2020年2月24日
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雄も雌もいつの時代もサカッテ止まない性よ。芸能仲良し夫婦さん達、気をつけないとマスコミに映画監督に目をつけられて他の彼氏、彼女をあてがわれて夫婦別れさせられますよー、危ない危ない。しかし嫁さん側の浮気は実にオモロイ。

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Cinemaオタク女

0.5原作面白いです

2020年2月23日
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映画は何でこんなんなった? 塔子に全く感情移入出来なかったです。

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更科

2.5原作とはべつもの・・☆

2020年2月23日
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島本理生は好きな作家で、その分 期待しすぎたかなぁ・・
あれだけ長めの話しをどうやってまとめるのか・・とは思っていたが、
正直 全くべつの話しになっていた。
塔子の心の動きはもっと複雑であり、鞍田も違う。
それは仕方ないとしても、小鷹があまりに良い人でオイオイ!!という
感じでした。

島本理生の作品は、エピローグに結構 深みがありそれが味わいになっている
のだが、「ナラタージュ」を見ても 時間の限られた上映時間で求めるのは
無理かもしれない。

ただの不倫の話しではないのに・・
残念でした。

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☆ムーミン

2.5散文だけど

2020年2月23日
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40本目。
夏帆って何かそんな役多いなと。
監督の妄想が、半分以上占めてるんじゃないかと。
でもなあ、国立から海の近くの会社通うかな?
関係者も会社、何より義母がすぐに気付くと思うし。
韓国のお金持ちの家みたいで、でもあのお母さんが作る煮付けは美味しくなさそう。
のっぺ蕎麦は、マジかと思ったけど、合わなくないよな。

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ひで

3.5妻夫木推しで3.5

2020年2月23日
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今流行りの不倫ものだけど、子供が可哀想かな。口数少ない不器用さ加減が叙情的な雰囲気の似た者同士でいてエロい。
そこまで愛せるってある意味羨ましい。
妻夫木好きだなぁ。柄本佑イイヤツかい的なw

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asgy213

5.0母性か女性か

2020年2月23日
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悲しい

幸せ

「幼な子われらに生まれ」で家族の分裂と再生を描いた三島有紀子監督の今回のテーマは、「母性」と「女の性」の選択だった。その過程は夏帆さん演じる塔子の表情の変化で見事に描かれている。登場人物の個性と感情を、台詞で語られる言葉と俳優の細やかな仕草で表現する三島監督作品は毎回興味深く観ている。
話題になった原作との比較は不必要なほど独自の世界観が創られているが、映像というアドバンテージを手にしたこの作品が最も印象的なのは、やはり表題の「Red」の表現だろう。塔子が10年ぶりにかつての恋人・鞍田と再会した場面では、二人は暗闇に差しこむ微かな赤に包まれる。この瞬間から白や淡い色合いの平板なイメージだった塔子の感情に変化が表れ、彼女の人生は大きく舵を切ることになる。
その後も随所で赤い色が塔子の決断の象徴として描かれているが、特に印象的だったのは、二人の横を通り過ぎたトラックの積み荷に結ばれて風に吹かれていた赤い布が、最期はほどけて道端に落ちるシーンだ。この赤い布はまるで塔子の決断に至るまでの揺れる心であり、布が落ちた場所にあった公衆電話から彼女は夫に決めた思いを伝えている。勝手な見方かもしれないが、見事な演出だと思った。
主役の夏帆さんは作品によって大きく印象が異なる俳優だ。この作品の印象深さの一つは夏帆さんの母と女を見事に表現した演技と、それを引き出した三島監督の手腕だと思う。塔子が柄本佑演ずる小鷹と飲んで遊んでいる場面で、日常の家事から離れて心から楽しんでいる彼女を演じていた夏帆さんの表情はとても綺麗で可愛いかった。

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Akihiro