劇場公開日 2020年11月28日

  • 予告編を見る

「渋谷という街」渋谷シャドウ みづきさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0渋谷という街

2020年10月17日
スマートフォンから投稿

知的

渋谷って子供の頃から何か漠然とした憧れというかキラキラしたイメージがある街。実際年齢を重ねて何度も渋谷に行くようになってわかった事は、そんなにキラキラしてないし渋谷の何に憧れていたんだろうとさえ思ったり。でも路上ライブのシーンを見てて、それでも輝いて見える瞬間があるんだよなぁと。そんな渋谷という街の陰と陽が感じられる映画です。よく行く街についてこんなに考えることは、この映画を見なければなかったと思います。
リクとリョウが渋谷で出会う人がイヤミな人が多くて、だからこそリクの真っ直ぐな所とリョウの困っている人を放っておけない優しい所が際立って見えます。色々な人がいて色々な情報があって、それを信じるのも信じないのも結局は自分に委ねられていて。自分の決断がその先の自分をどう導くのか。色々なことを考えさせてくれる映画でした。
主演の田中理来さん、高岩遼さんはお二人共映画初出演。高岩さんはほぼ初演技とのこと。 リク、リョウそれぞれの演じているはずなのに演じていないような空気感や話し方が魅力的です。どこかリアルに感じられて、ノンフィクションというかドキュメントを見ているかのような気待ちになりました。

みづき