劇場公開日 2019年12月6日

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私のちいさなお葬式のレビュー・感想・評価

全27件中、21~27件目を表示

5.0元教師が挑むささやかで切実で型破りな終活

2019年12月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ロシアの小さな田舎町で一人暮らしをしている元教師のエレーナは主治医からいつ死んでもおかしくないと宣告される。自宅で昏倒し病院に担ぎ込まれたエレーナの元へ離れて暮らしている一人息子のオレクが駆けつけるが、多忙なオレクはすぐに仕事に戻ってしまう。迫っている死期を悟りながらもオレクを煩わせたくない一心のエレーナはかつての教え子や友人達の力を借りながら型破りな終活を始めるが・・・。

どこに行っても教え子に遭ってしまうような小さな町で夫の墓の隣に埋葬されたいというささやかな願いの前に横たわる様々な障害を真正面から突破するエレーナと彼女の奮闘に巻き込まれる隣人達が織りなすおかしなドラマですが、彼らやオレクが思い出すエレーナから教わったことにも滲んでいる通り彼女の行動はあくまでも知性に裏打ちされた真面目なもの。その真摯さが隣人達の歪に閉ざされた固定観念をパックリとこじ開ける様はとにかく痛快。

一方でその町に横たわっているのはアル中と老人しかいないという田舎あるある。そんな現実も容赦なく見せることでエレーナの願いが ささやかでありながら身につまされるほど切実であることが浮き彫りとなっています。火葬されることを本気で嫌忌するお年寄り達、冷蔵庫から奇跡的に生還する鯉、そして『恋のバカンス』。突然さりげなくやって来る終幕を彩るのはモノクロなのに鮮やかな想い出たち。老夫婦が終活の旅に出る『ロング、ロングバケーション』と通底する切なさと温かさに満ちた美しい作品でした。

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よね

3.0ちょっと思ってたのと違った。

2019年12月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

おばあちゃんが自分の葬式を計画するドタバタ劇かと思ったらちょっと違ってた。どちらかと言うと都会に出ていった薄情息子と母親の関係修復話でした。おばあちゃん友達の絡みももっとみたかったな。

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peanuts

3.0「男の子はママが大好き」は世界共通

2019年12月11日
iPhoneアプリから投稿

娘と母親と
息子と母親とでは関係性や思いが少し違ってくる。

終活のシュールな演出にクスッと笑いが止まらない。

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あさ

3.0何でもひとりでやる女

2019年12月8日
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楽しい

幸せ

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Bacchus

4.0“くすり”と笑えて、ちょっと泣けるお話

2019年12月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

病院で突然の余命宣告を受けた元教師の女性が、都会で忙しく働いている息子に迷惑をかけないようにと、自分で葬儀や埋葬の手配を始めた事から巻き起こる一連の騒動を描いた物語。

“一応ロシア(or 旧ソ連)”を舞台とした映画は、いくつか見た事がありますが、それらは“ ”で囲まれているように、ロシア(or 旧ソ連)を舞台とはしていますが、役者は英語を話していたりして、リアルにロシアの映画と言う感じではありませんでしたが、これはリアルにロシアの映画。セリフももちろん、ロシア語で話されています。

ストーリーとしては、ありそうな事なんです。元々、しっかりしていた人が、自分の葬儀の準備をして、後に迷惑をかけないようにすると言うのは。そういう、突飛な事をしようとしているので、関わる人々も困惑して、それがくすりとした笑いにもなるんですけどね。

いやぁ、面白いです。テーマとしては、世界共通不偏の事なので、アメリカとか、日本とか、他の国でリメイクしても十分成り立つお話ですね。

流れる音楽が「恋のバカンス」と言うのも、日本人にはなじみ深いところです。一応、エンドロールに流れる時にロシア語の歌詞の訳詞も出るんですが、日本の「恋のバカンス」とは違っていました。

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勝手な評論家

3.0原題とかけ離れた邦題

2019年12月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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ちゆう

4.0鯉に救われたお母さんの愛。

2019年11月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

幸せ

想像の斜め上をいく話で、ビックリ!
でも、この驚きは嫌なものではなく、心が豊かになるようなビックリ加減
(^O^)
とにかく主人公のお母さんがとっても可愛くてお茶目。
もうすぐ死んじゃう人とは思えないくらい、元気でパワーに満ち溢れている!

てっきり自分の死に方を考える、真面目な映画だとばかり思っていたけれど、思ったよりコミカルだったので、映画自体を楽しんで観れました。

死生観を考える話ではあるけれど、それ以上に登場人物が個性的すぎて突っ込みどころ満載で、笑っちゃってばかり(笑)
ロシアの人ってみんなあんなに変人ばっかりなのかしら?
昼間っからお酒飲んでる人とか、変なバイク乗ってる人かとか、金くれって騒いでる人など、色んな人がいる…。

主人公のお母さんもかなり個性が強いけど、周りがもっとインパクト強いので、逆に飽きずに面白かったです
(o^^o)

そして、なにより印象深かったのは主人公のお母さんの姿。
もうすぐ死ぬって分かっているのに、自分のことよりも息子のことや友達のことを何よりも思いやる、優しい人。
自分が死んでも大丈夫なように、いろいろ死後の事を細かく準備している姿がなんだか切なくなりました。

やっぱり、ロシアのお母さんは強い。
そして、息子を思う気持ちは誰よりも一途。
仕事で忙しい息子に心配かけまいと、静かにこの世を去ろうとする、その姿に泣けてきました。
いつか、自分が息子を持っていざ死が訪れる時、こんなに決意をもって死ねるだろうか…と、色々としんみりした気持ちになってしまいました。

お金は沢山の幸せを生み出してくれるけど、時間だけはお金じゃ買えない…。
だからこそ、家族との時間だけは大切にしてほしい。
あとで後悔だけはしないように、お母さんと残りの時間を有意義に過ごしてほしい。
そんな気持ちになる切ないラストでした。

あと50年くらいしたら、自分もこの母親のようになるのかしら?
せめてこんな可愛く、お茶目な人でありたい…(*☻-☻*)
そんな気持ちになりました✌︎('ω'✌︎ )

ロシアのなかなかマニアックで素敵な映画でした。
ありがとうございました(^_^)

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ガーコ