劇場公開日 2019年10月4日

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「意外と楽しい」下忍 赤い影 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5意外と楽しい

2019年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「やりたいことやりました」って映画なんだよね。

オープニングは昭和映画オマージュで、でも「もっと勉強してパクれば良いのに」って感じではあるの。

それで画面に細かい字で時代背景が描かれるんだけど、まあ、頭に入らないよね。鳥羽・伏見の戦いにつながるところを描くみたいなんだけど、そんな細かく幕末のこと知らないからね。
この映画「幕末が好きな人が作ったんだろうな」って感じがするの。「勝海舟だ!」「西郷だ!」って感じなんだろうけど、そんなに知らないからね。

でも、そこ知らなくても良い映画なの。時代背景はそんなに効いてなくて、抜け忍がお姫さまを攫って逃げました、それを別の忍者と姫の許嫁が追い掛けてますってとこだけあれば良いから。

細かな所にこだわりあって、仁義を切るところ詳しくやるの。一宿一飯の恩義も描いてる。

アクションいいんだよね。足の動き見せたり、忍者二人と敵が闘うところは、二人を綺麗な構図の中で入れ替えて、見応えある。

細かなこだわりの部分が、大きな流れになってないから、ストーリーは変テコな感じはするんだけど、主要人物を演じた四人の演技が良いのと、アクションが良いのとで結構観られるよ。

特に山口まゆは良かった。映るだけで「あれ、なんか、いいな」と映画の評価が上がる感じしたもん。

エンディング綺麗で良かったな。こっちがオープニングでいいじゃんと思ったけど、昭和映画オマージュやりたいから、あっちがオープニングなんだよね。
そしてアクション監督は坂口茉琴だった。さすがだなあと思ったよ。

理由は良く解らないけど面白かったから、《青い影》も観に行こ。

Scott