劇場公開日 2019年9月20日

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「犬のフンにもご用心を・・・バタッ」王宮の夜鬼 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0犬のフンにもご用心を・・・バタッ

2020年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 明と清、どちらの属国になるか、そんな政策でもイ王朝は亡国のイメージ。世直ししようとする武官やら、謀反を企てようとするヨン王子やら、さらには自らが王になろうとするキム・ジャジュン(チャン・ドンゴン)と、騒々しい王宮。しかも、疫病が蔓延しつつある噂も流れ、戸惑う無能な王・・・そんな中、謀反だとされ、部下を思うあまりに自害したヨン王子。しかし、清にいる弟チョン王子に遺書をしたためておいたのだった。

 なんだかゾンビがいなくてもストーリーがしっかりしてる!というか、ゾンビは要らない気がした。“三田渡の盟約”とか、清と朝鮮の関係を示す歴史もあり、チョン王子の存在も友好関係ではなく人質扱いじゃなかったのか?などと想像力を掻き立てられる。結果として、彼が仲間となった武官たちとともに民衆側に付き、悪政を倒すみたいな時代劇なのだ。

 夜鬼=ゾンビの特徴としては、やっぱり走ること!それにジャンプ力があるし、音に反応して集まる習性もある。興味深いことに、ヴァンパイアのように太陽の光が苦手で夜になると活発化するという設定。これじゃ、同じ韓国作品『新感染ファイナル・エクスプレス』と逆設定!さらには首を切れば死ぬという定説に“心臓を刺しても死ぬ”という設定が加わった。

 民衆や兵士たちが一斉にゾンビ退治に向けて蜂起するところも見どころのひとつだし、何といってもチョン王子(ヒョンビン)のゾンビ100人斬りのシークエンスが圧巻。そして、権力掌握の権化と化したジャジュンが不死身のように感染しながらも、凄い剣さばきで立ち向かうところも面白い。ゾンビ化してもしばらくは人間の意志を持っているし、その辺りが曖昧すぎるのもご愛嬌なのだろうか・・・とにかく、ゾンビ要らねーな!と感じてしまった。

 個人的にはコミカルな付き人ハクス、弓矢の達人トッキ(イ・ソンビン)が気に入った。

kossy
NOBUさんのコメント
2021年2月4日

 私の、ベスト、ミックス・ド・ゾンビ映画は、Kossyさんも鑑賞された、リリー・ジェームズ主演の「高慢と偏見とゾンビ」です。
 劇場で観た際は、ビックリしたなあ。今でも覚えています。(ほかのお客さんは客電が上がる前にゾロゾロと出ていきましたが・・)
 では、又。

NOBU
NOBUさんのコメント
2021年2月4日

今晩は
 ”日本の時代劇でも、ゾンビを・・”
 アリですねえ。ヒットの予感がしますね!。
 「戦国自衛隊」じゃなくって、「関ケ原と石田ゾンビ」”討たれた筈の、石田三成がゾンビになって、徳川家康のクビにかみつき・・”、ちょっと陳腐かなあ。
 「本能寺のゾンビ」”本能寺で討たれた筈の織田信長が、ゾンビになって光秀や、駆け付けた(本能寺の変を陰で画策した)秀吉に”お前が首謀者だったのか!”と、噛みついて・・”
 駄目ですかねえ。
 妄想はドンドン膨らむなあ。
 あ!だから、ゾンビモノって万国で流行るんだ!
 では、又。

NOBU