劇場公開日 2019年12月27日

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「シビアなテーマを優しく笑えるコメディに。とにかく後味が最高。」だれもが愛しいチャンピオン kizkizさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5シビアなテーマを優しく笑えるコメディに。とにかく後味が最高。

2020年2月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

・シビアなテーマを優しく笑えるコメディに
・とにかく素晴らしい後味
・しっかりと残るメッセージ
大満足です!

シビアなテーマをさっぱりコメディに仕上げてるので気軽に見れる。
それでいてしっかりとメッセージは心に残る。
思いっきり笑えて、とても深い!これぞ良作!

とにかく後味が最高。
予定調和でもなく、安易な感動でもなく……独自のテイストで”よかった~”と心が満たされるエンディング。
最後のシーンは涙でスクリーンが滲んでおりました~。
同じヨーロッパの映画でもスペインとフランスでだいぶテイストが違うなぁ;

障害者バスケチームの演者は本当の障害者の方々らしい。バスケも日常も見事な演技だった。

そして主人公のコーチが名演!序盤と後半で表情が全然違う。
こうなるとささいなカットでもウルッときちゃう。

完全に劇中の登場人物達に感情移入しちゃいました。

”これ笑っちゃっていいのかな?”なんて気にせずにアハハ!と笑える。
今作のようなテーマの映画では非常に重要だと思う。
客席から何度も笑い声が。

後半になるにつれお客さんの笑いが優しい笑いになってった。
映画を見ながら観客も変われる。
そんな作品でした。

『人生、ここにあり!』に通じるほっくり感。
どんどん作中のキャラが好きになっていく。
もっとコメディに振り切ってるから見やすいかも。

”……ハハハ!”と笑えてしまうラストの展開は目から鱗でした。
そうだよなー、それでいいんだよなー!

kizkiz