劇場公開日 2020年8月21日

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「ノットフォーミーの極み。」ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー 蟒蛇さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ノットフォーミーの極み。

2023年6月24日
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鑑賞方法:VOD

あらすじなどをざっと見て、学生時代にイケてなかった自分みたいな人間が共感できる映画なのでは!?と勝手に思い込んでしまい、期待値を上げすぎてしまったのが運の尽き。
冴えない二人がパーティデビューする話というよりは、遊びやパーティに興味がないわけじゃないけど将来のために勉強のみに徹してきた優等生が卒業前にひと暴れするという話だった。
日本の感覚でいう"陰キャ"とは全然違う感じ。

学生時代にずっと似た者どうしでつるんでいて"弾けた青春"とは無縁だった自分だけど、それはそれで楽しかったし後悔もない。みんなが思う楽しいに無理に合わせる必要はないし、どんな学生時代を送るかに貴賎はないと思ってる。
(勝手に勘違いした自分も悪いが)そういう在り方を肯定してくれる話だろうと期待して見てしまったので、個人的にはあまり盛り上がれなかった。

今まで勉強ばかりしてきたから最後くらい何か楽しいことしようぜ!ってなるのは分かる。
でもその"楽しい"は、みんなと同じやり方でないといけないんだろうか。酒やクスリ、パーティ、セックス、ルール破りなど、社会的マジョリティお墨付きの型にはまったものでなきゃダメなんだろうか。"楽しい"とか"思い出"って本当にそれだけなんだろうか。
(遊んでる子たちを見下していたモリーの態度は最悪だったし改めるべきだと思ったけど)

どこのサイトを見ても評価が高く、周囲での評判もよかった作品だけど、以上の理由から自分にはあまり刺さらなかった。シスターフットやレズビアンの物語でなければ途中で見るのをやめていた可能性もある。
自分の好みを抜きにして映画作品としてどうかと言われれば、斬新で面白い作品だとは思う。全体のテーマはさておき、細かな描写の一つ一つはわりと好きだった。

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蟒蛇