劇場公開日 2023年3月10日

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「タブーに触れられる「幸せ」を満たせてくれる作品」Winny R41さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0タブーに触れられる「幸せ」を満たせてくれる作品

2024年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

世の中の情報は、操作されている。いかにも陰謀論的言い方だが、私たちが「思う」ことはすべて誰かによって誘導されているのではないかと思ったことはあるだろうか?
実話の金子さんがなぜ逮捕されたのか? これがこの作品の重要なパートだ。
警察による尋問で行われた「誓約書」。裁判で勝つための工作。無知な金子に対する彼らの手法はどんな事件に対しても行われているのだろうか?
警察の裏金工作は、愛媛県警の「一不祥事」としてのみだされているが、これがすべての警官によって為されていたというのが衝撃的だった。
余談だが、この裏金が何に利用されているのか? それは、現署長が異動する際に渡される「退職金」である。 以前私は東京都職員で某機関に勤務していたが、その際聞かされた事実だ。警察ともなれば全職員がそれに加担しているというのは衝撃的だった。
当然すべての「議員」が自分のためにそれをしているのも、理解できる。
さて、
事件は警察内部の機密情報がWinnyによって漏洩したことで、その開発者が「悪い」と「決められた」。
すべてのメディアも警察発表通りに記事にして、Winnyが悪いと決めつけ、その報道が私たちの「思い」にすり替えられているのだ。これが陰謀論界でいうところの「TVは洗脳道具」だ。
似たような事件は当時の安倍首相のときに、官邸の屋上で発見されたドローンだ。
このとき、政府もその話を鵜呑みにしているメディアも一旦はドローン禁止路線に走ったものの、その後の経済団体の圧力でルール設定することで落ち着いた。この事件の背景に、このWinny裁判の影響はあったのだろうか?
作中に出てくるWinnyとウィルス。問題はWinnyではなく、ウィルスだ。そして当時のアナログ長老たちはそれが何かさえ理解できていない。
「ナイフによる刺殺事件で、なぜナイフを作ったものが裁かれるのだ」というセリフはとてもこの事件の争点をわかりやすく説明していてよかった。
警察は何を事件とし、何を裁きたいのか自らで決めている。
「事件は会議室で起きている」あの有名な映画のセリフは正しいと思う。
警察の中にもいる正義。仙田警察官は、愛媛県警の裏金問題をリークした。
これによって一般警察官が裏金作りを加担させられることはなくなったと思いたい。しかし、議員同様、おそらく「総務主任以上」のレベルでそれは今でも行われているはずだ。
そして「トカゲの尻尾切り」 「いつでも真実は闇の中」こそが真実だろう。
このようなタブーを映画として広く世の中に出せるのは、自由報道ができる国第80位の日本において、まだ希望のあることだと感じた。

R41
りかさんのコメント
2024年4月24日

こんにちは♪
フォローしていただきましてありがとうございました😊
今後ともよろしく
   お願いいたします🤲
情報ありがとうございます😊
そういうことですか。自治体の首長が一期終わるたびに退職金というのも驚きでしたが、このお話もねぇ、びっくりです。裏金を積み立てて、両方とも即やめてほしいですね。

りか
りかさんのコメント
2024年4月23日

こんばんは♪
共感いただきましてありがとうございました😊
詳しく教えていただきましてありがとうございます。
と言いつつ、私の頭では理解しきれていない部分もありますが。
警察の話驚きです。異動の退職金?退職ではなく?
警察が取り上げた出来事を事件にする、怖くてたまりませんね。

りか
ミカさんのコメント
2024年4月23日

権力を持っていれば何でもやれますよね。技術も横取りできますしね。STAP細胞のこと、知りませんでした。

ミカ
琥珀糖さんのコメント
2024年4月23日

とても分かりやすく簡潔ですね。
一番winny事件の本質が理解できた気がします。

琥珀糖