劇場公開日 2020年9月25日

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鵞鳥湖の夜のレビュー・感想・評価

全55件中、41~55件目を表示

5.0ワンタンがうまそう

2020年9月29日
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主人公の男が仲代達矢そっくり、女は髪型だけ美川憲一。何とか兄貴は渋川清彦似のイケメン。と気になるところはいろいろありつつ、あれ?何か見覚えあるなと思ったら、事前知識ゼロで見た帰れない二人。謎のダンスシーンもあり、あー同じ監督かと勝手に納得して、山からバイクのライトが照らされた瞬間、は!また脈絡のないUFOシーンか?と思ったけど違いました。そして映画終わってから監督調べたら違う人でしたね。けど、中国の地方都市のボンヤリした空気感似てますね、そしてとてもいいです。あとワンタンがすごい美味しそうでした。いかにも現地な感じで。

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三毛猫泣太郎

3.5バイクの運動会

2020年9月29日
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鑑賞方法:映画館

 中国ノワール。中国映画凄い!と感じたチャン・イーモウ作品を初めて観た感覚に似ている。こんな映像中心の作品も出てきたのね。冒頭から雨のシーンで、女が男チョウに近づいてくる。「火貸してくれる?」と・・・まるで昔のフランス映画みたい。

 残酷シーンもさすが。『大脱走』のピアノ線でナチのバイクを倒すみたいなやつとか、テント張りの遊園地で首だけが動いている女だとか、ドキッとするシーンも散りばめられていた。

 再開発から取り残され、まるで廃墟のようなアパートだとか、貧富の差をも見せつけてくれるし、逃亡劇のリアリティにも圧倒された。バイク窃盗団がこんなに多いとか、盗み方の講義をしている様子もなんだか不思議な感じ。

 映像は悪くないのに、ストーリーが今一つ。複雑な町の中であり、GPSで見つからないよう携帯も捨てたのに、すぐ一緒に行動してたり、警官とチンピラの区別がつかなかったり、疑問点も多いのが残念でした。印象に残るのはやっぱり湖に浮かぶボートの上の出来事・・・

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kossy

4.5決して地味でも派手でもない

2020年9月28日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

悲劇的な話が淡々と始まって、細かいこと気にせずに、とにかくシンプルなカットでどんどん進行していって、あっけなくそして静かに終わっていったという印象。
正直、取り扱われるアイテムとか話の内容も、それ自体にはそれほど興味をそそるものではないけれど、集めた題材や、絵や光を、知的に色々と構成することで、途轍もなく面白いものになっていた。
とにかく色んな工夫でこちらを楽しませてくれ、内容にとらわれることのない面白さがあった。
内容も実にシンプルで分かりやすいし、まずは伝えること前提にして、たくさんの味付けというかスパイスといったものを堪能したといったところでしょうか。

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SH

3.0残念な映画

2020年9月28日
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鑑賞方法:映画館

2012年、中国南部。再開発から取り残された鵞鳥湖の周辺地域は、ギャングたちの縄張り争いが激化していた。刑務所を出所して古巣のバイク窃盗団に舞い戻った裏社会の男チョウは、対立する猫目・猫耳兄弟たちとの揉め事に巻き込まれ、逃走中に誤って警官を射殺してしまう。たちまち全国に指名手配され、警察の包囲網に追い詰められたチョウは、自らに懸けられた報奨金30万元を妻のシュージュンと幼い息子に残そうと画策する。そんなチョウの前に現れたのは、妻の代理としてやってきたアイアイという見知らぬ女。寂れたリゾート地の鵞鳥湖で水浴嬢、すなわち水辺の娼婦として生きているアイアイと行動を共にするチョウだったが、警察の捜査を指揮するリウ隊長、報奨金の強奪を狙う窃盗団に行く手を阻まれ、後戻りできない袋小路に迷い込んでいく。そんなストーリーです。
観終った感想を述べるとしたら、はっきり言って映画としての作りが雑過ぎる。警察と窃盗団の区別が全くつかない。しかも単なるチェイサー物だから物語的にも単純。少しばかりの幻想的な映像?(ルノワール・サスペンスと強調されてますが、そこまでは全く到達していない)と、随所随所で似つかわしくない音楽で、なんとか盛り上げようとする必死さが伝わって、なんか興ざめであった。
ただ傘で自分を貶めようとする窃盗団を殺戮するシーンは愉快であった。

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オクやん

2.5雰囲気はノワール

2020年9月27日
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鑑賞方法:映画館

 雰囲気はいいんだけどね。中盤のかったるさがちょっといただけない。何度も寝落ちしそうになった。

 主人公が逃亡するキッカケになった出来事は、ひょっとしてヘレディタリへのオマージュって思いくらいインパクトがあった。このまんま血を血で洗う抗争に突入したらよかったんじゃないのかな。ノワールといったら今でも狼達の挽歌を思い出すから、アート風味のノワールはちょっとって感じ。

 最後はやっとノワールになったって感じ。

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bion

3.5カラーなんだけど、モノクロぽい映画

2020年9月27日
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鑑賞方法:試写会

「薄氷の殺人」のディアオ・イーナン監督の最新作なので大変に楽しみにしていました。

ディアオ・イーナン監督って、ある意味、芸術的センスで囲まれ評価されているかな、本作品も、映画の内容に全く意味と言うか訴えかけるモノもないし、台詞は少ないし、ディアオ・イーナン監督の映像美を楽しく為映画と言う感じですね。

「薄氷の殺人」に関しては、内容がプラスされていましたが・・・・

本作品、本当に、映像だけでも、本当に計算されて作られていて、夜や雨、昼と言ったシーンを実に印象強く写しだしています。

また、内容とは別なのですが、当時の中国の流行や生活感などがさりげなく、または日本人にとっては、強烈に映し出されていて、非常に印象に残りました。

内容の方は、初めにも言いましたが、それほど強烈な印象は無く、淡々と進んでいく感じで、強いて言うのなら、前半は結構、迫力やらなにやらで楽しめるのですが、後半は少しだらだら感があるかな・・・・ラストも、少し腑に落ちない・・・・・・

しかし、何ともま、別に凄く面白い映画ではないのですが、なぜか、ぐいぐい中に引きずられると言うか・・・・悪意がないから不思議に感じます。

しかし、最近の中国映画、韓国映画は、良質なモノが増えているので、是非とも邦画にも頑張って貰いたいな・・・・

中国の警察が、遺体と記念撮影するシーンや、湖で働く女性を水浴嬢と呼んだり、なんか凄く新鮮だったな・・・・

グロいシーンもあるのですが、これも不思議とグロいと言う印象をもてないと言うか・・・・・

本作品は、私にとっては、凄く不思議な映画でした。

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sally

4.0期待通りの一本

2020年9月26日
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鑑賞方法:映画館

 ストーリーもシンプルでダレ場がなく、映画として単純に好きだ。団地や露店での空間演出なども上手く、決して美しくない湖畔や主人公の妻の職場などのディテールが「薄氷の殺人」同様きちんと描かれていて、満足感がある。泥棒団と警察が同じように地図上で担当割をしているところも良かった。
 減点ポイントとしては、女性主役のグイ・ルンメイが生活感もなく魅力的に描かれているのは必須として、主役の男とその妻が造形も美男美女でかつ清潔感があり過ぎ、映画のたたずまいとは合っていないような気がする。ここは昭和の日本映画のようだった。
 2001年から2019年の間、香港と中国南部で約10年生活した。ある時期の地方都市は本当にこんな感じだったし、今でもちょっと田舎にはこういうところもある。映像について、色鮮やかなネオンなどが狙いすぎと思われるかもしれないが、あれも間違いない事実。汚れた団地や路地裏、麵屋の汚さも実景の再現で、懐かしい。

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またぞう

2.0う~ん

2020年9月26日
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鑑賞方法:映画館

悲しい作品ですね。

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かん

5.0なかなか

2020年9月26日
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最初から最後まで、どんな展開になって行くのか楽しみながら観れた。
始まり方も終わり方もなかなか良かった。

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ナガグツ

3.5雑だけど面白い

2020年9月26日
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グイルンメイちゃん可愛い。追いかけたくなりますね。フーゴーも阿部寛と西島秀俊の従兄弟みたいで日本でも人気出るんじゃないかしら。
何時も通り映画だからストーリーにケチつけたくないけど、たかがバイク窃盗団にあの公権は大袈裟すぎやしませんかね。

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michi

3.0罪滅ぼし

2020年9月25日
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悲しい

興奮

バイク窃盗団内の派閥争いで窮地に陥り逃走した際に、眼前に現れた警察官をそうとは知らず射殺してしまい、懸賞金を掛けられた男の話。

再開発から取り残された鵞鳥湖畔のスラムなリゾートで謎の女と出会う所から話が始まり、二人のそれまでの経緯を振り返りながら、現在の話に繫がっていく。

2012年の設定だけど、もう30~40年ぐらい前の様な世相で、さすが中国の田舎町。

ギャングと警察に追われる中でみせる息抜きと行きずりと逃走と対峙のちょっとハードボイルドなノワール。

少しマッタリとしながらも鬱屈とした空気の、雰囲気映画という感じも否めないものの、牛肉麺を啜る背景の壁を這うヤツとか、そこからの締め方とか、内容的には大したことないけれど結構痺れた。

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Bacchus

4.0雨、暗闇、そして牛肉麺

2020年9月25日
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うす暗い食堂で黙って牛肉麺をすするシーンで、なぜか強烈に郷愁の念にかられる。麺一つでここまで画面に惹きつけられるとは。雑多な街の濁った闇とネオン、それらにぴったりはまるダンスミュージック。同じ東アジアだからこそ分かち合える美しさがあることを知った。終わってからも言葉がでず、チャイニーズノワールに魅了された雨の夜。規制に対抗して、というか規制をまんまと利用して作ったというあたりも気に入った。

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HOSHIZAKI

3.0表現の自由と文化の成熟度の関係

2020年9月25日
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表現の自由を制限されている一党独裁の政治体制下で、このような映画が制作されていることは驚き。ここ最近は、チャイニーズ・ノワールとよばれる作品が日本でも複数公開されている。

売春婦やバイク窃盗団、ドラックの売人など、治安の悪化や貧富の格差、退廃的な社会など、中国政府が外にはみせたくない「恥部」がリアルに描かれている。

とはいえ、作品の中身はまた別問題。
ストーリーやセリフまわし、人物描写は仰々しく薄っぺら。作品全体の覆い隠せない穴を、ノスタルジックでアジアン・オリエンティッドな映像や音楽で取り繕っている感はどうしても拭いきれない。
同じノワールものでも、お隣の韓国モノにはまだまだ及ばず。

ただ、見方によっては体制批判にとらわれかねない制作サイドが被る危険性を顧みず、このような作品制作にチャレンジしている点は本当に頭が下がる。

最近の日本のマスメディアの軟弱な自主規制対応や政府への従属姿勢をみていると、日本のメディア界のほうがチャレンジやリスクテイクに消極的であると感じる。

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atsushi

4.0スタイリッシュなノワール作品

2020年9月19日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

興奮

鮮やかな色彩が特徴的な映像、フェイウォンみたいなショートカット美人など、90年代のウォンカーワイ作品を彷彿とさせますが、もっとダークな感じ。スタイリッシュなノワール作品が好きな人には、たまらない作品だと思います!

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tomoboop

3.5水面に霧が立ち込めるようにまるで一夜の夢のよう --- 《男と女》...

2020年9月9日
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水面に霧が立ち込めるようにまるで一夜の夢のよう --- 《男と女》の逃避行、バイクと担当区分。雰囲気と(セリフに頼る度合いの少ない=映像で見・魅せる)語り口が魅惑的すぎる。『薄氷の殺人』同様、魅了される。決して説明過多になることがない中での突然のスリル。味わい深く酔いしれていると急に襲ってくる暴力性。何とも凶暴で何処かセクシーですらあるよう。個人的意見だけど、やっぱり説明し過ぎるよりも、説明し足りないくらいの方が作品に奥行きが出て、いい。登場人物と同じように「?」「!」となる。一歩間違えると眠ってしまうかもしれないが…夜見るのに適した大人の犯罪映画。2012年7月、誤って警官を殺したがために追われるヤクザ者と水浴嬢。主人公チョウが強い。正直、時系列が飛び交う分、少し分かり難さはあった。が、それすら味方につけるよう。スマートでスタイリッシュ、ダークでダーティー、大胆でいて爽快。己で補完想像する快感も含めて映画的カタルシスに繋がっていく。ラスプーチン、ジンギスカンと選曲も抗えない。と、面白かったけど少し自分にはまだ早いかもとも思った。エンドロール短い。注文しろ

注文しろ
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どこへ逃げる?どこにも行かない
いいから何か注文しろ

P.S. どうでもいい思いつきにすぎないけど、これこそ西島さん、香川さんでできそうだな?やってほしくないけど

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とぽとぽ