劇場公開日 2019年10月4日

「様相はリトル本家。圧倒的アクションで描く、仲間の絆。」HiGH&LOW THE WORST 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5様相はリトル本家。圧倒的アクションで描く、仲間の絆。

2019年12月17日
PCから投稿

怖い

単純

興奮

【賛否両論チェック】
賛:「HiGH&LOW」や「クローズ」シリーズの知識は、最悪なくても大丈夫そう。他の追随を許さない怒涛のアクションは圧巻。魅力的な楽曲の数々もステキ。
否:設定や展開も含め、荒唐無稽感は半端ない。薬物や闇討ち等、怖めのシーンも少しあり。

 本家の知識は勿論あった方がイイですが、最悪知らなくても充分楽しめそうです。
 鬼邪高校しかり鳳仙学園しかり、個性豊かなキャラクター達の数々は、まるで本家の「HiGH&LOW」や「クローズ」を彷彿とさせるようで、観ていてワクワクさせられます。個人的にはオロチ兄弟が、本家の雨宮兄弟みたいで好きでした(笑)。
 そんな彼らの熱い姿を通して描かれるのは、欠けてしまった幼き頃からの仲間の絆。戦いの場とはかけ離れていた誠司が言い放つ、
「僕の仲間に・・・クズもカスもゴミもいないんですよ!!」
という言葉がグッと来ました。
 そして「HiGH&LOW」シリーズといえば、作品を彩る楽曲の数々も魅力の1つ。本作でも主題歌の「SWAG&PRIDE」を始め、「FIRED UP」や「Top Down」、「SNAKE PIT」等々、ステキな楽曲が目白押しです。
 そもそもの設定も無理がありすぎる展開も、ツッコみ出すとキリがありませんが、それを言うのは野暮というもの。何も考えずに痛快なアクションを堪能したい、そんな作品です。

映画コーディネーター・門倉カド