劇場公開日 2019年9月20日

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「見所は板尾の女装と浜野モトーラの顔ぢから」おいしい家族 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0見所は板尾の女装と浜野モトーラの顔ぢから

2020年4月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

難しい

劇場で観る予定だったがスケジュールが合わず観ることが出来ずDVDで観たがわざわざ映画館で観なくて良かった

主演の女優にはあまり魅力を感じなかった
浜辺美波も最初はそうだったし今後は評価が変わるかもしれないが
モトーラを主役にしてダリアを中心に描いた方が良かったかもしれない

変な設定だ
変な脚本だ
変な演出だ
ヒロイン以上に戸惑った
父さんの女装そのものではなくいろんなことに

唐突で不親切で自己中な映画だ
20世紀の邦画でこういう?な駄作をたくさん観た気がする
何が目的でこの映画を作ったのか
新島に何日も泊まり込みでエンジョイしたかったのか
大川橋蔵みたいに釣りを楽しんだのか
まさかこの内容で同性結婚を法的に認めろと主張しているのか
自分は賛成だが反対派には共感されることはないだろう
大麻の合法化を訴える元女優くらい説得力がない
それとも変な人たちを笑ってくださいってことかな
全く笑えない

重いテーマに挑戦したが扱いが軽すぎる
人物描写が甘くバックボーンが感じられない
主な登場人物がここまでにたどり着いた背景があまり見えてこない
内輪だけで盛り上がるだけならいいが別にいいじゃんでは人間を描くうえで深みがない
それでいてドタバタギャグコメディーというわけではない
浜野とモトーラが平凡な美男美女なら星一つでもおかしくない
村上春樹のようなインテリではなく頭が悪いサヨクの妄想を披露された感じがして反吐が出る

ぶっちゃけこの作品は笑えるところも無かったし学べるところもないしハラハラドキドキもないし感動もしなかった
映画comで感想を書く人はこういう映画が好きなのか
これでは参考にならない
参考にする気ははなっからないが
生きてきた人生の中身が全く違うんだろう
『かぐや様は告らせたい』や『オタクに恋は難しい』の方がよっぽど面白い

父さんは島の高校の校長先生
島の人たちはほとんどがそれをこころよく受け入れている
女装はしているがオカマのような喋り方はせず淡々としている
特に芝居をしていない
昔から今も大根役者だ
それでいて役者としての板尾は全く面白くない
現場受けするんだろう

モトーラは主演作よりこっちの方が良かった

最後はみんなで笑って記念撮影だが『クレイジージャーニー』に出てきた女性写真家が撮影したアフリカの田舎に住む伝統的な部族のような自分にはとてもとても遠い存在に感じた

『新聞記者』と同様に星二つが妥当
ちなみに『新聞記者』はめでたく日本アカデミー賞を受賞したが史上最低作品と断言する
『幸福の黄色いハンカチ』が100点なら『新聞記者』は10点
要するに『おいしい家族』は駄作だ
他人にお勧めすることは絶対にできない

野川新栄