劇場公開日 2019年10月11日

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「顔に驚く」ボーダー 二つの世界 asicaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5顔に驚く

2022年4月21日
iPhoneアプリから投稿

こんな容貌の人がいるのだろうか?
と思いながら見て

視聴後は、まったく特殊メイクに見えない技術と、そのために使うキャストの忍耐と努力を思った。

虫。ほんとに食べさせられてないですか、とか。
あの湖に入って泳ぐのは大丈夫なのですか?底からなんか巨大生物とか来ませんか?とか。

児童ポルノについて。
今から30年(いや 40年?)以上前、まだ昭和だった頃、夫の同僚がハワイに新婚旅行に行ってビデオを数本買って来たのを(同僚夫婦やその他の友人とともに)見た事があった。
いわゆる鑑賞会だ。馬鹿げてる。

その中の一本に児童ポルノがあった。

そういう事がまだ、はっきりいうと
ピンと来ない(まだ自分に子どもがいなかった事やそういう事実の細かい部分に思いが至らなかった)まま じわじわとした嫌悪感が残った。
無粋な事を言えない状況、っていうのがある、というのも今思えば。と言う事になるけれど。
つまりそれに正しく反応するには若輩者過ぎた。

今の時代、見つかったら犯罪。だし、今も持ってたらそれが犯罪ですが処分されたでしょうか?

若さの無知というか、昔は海外の無修正モノをやたら重宝したり見てみたがったりするやつは一定数 いた。

うちの夫はその類いを隠れて見るのではなく(もちろん子どものいない場所で)
そのまま見てしまう人だったので、目にするたびにその外国人の異様に長〜〜い性器とか、あと犯罪でしょこれ、みたいなやつとか、精神的ではなく肉体的に 吐き気がした。

もちろん収集癖なんかなくて 中学生が海外無修正のグラビア雑誌を珍しがって借りてくる程度の興味だし、当然小児性愛傾向は皆無だったのでそれ以外は普通のオトナの裏ビデオっぽいものだったんだけれど、それに真剣に意見する私には少し腹立ててた気がする。

なんだよ風紀委員の優等生が、アホな事ぬかすな、みたいに。

なので

そういう物の存在は知ってた。

北欧の自然は美しくはあるが、暗い。
ヘラジカ キツネ 苔蒸す湖

大木 小さい虫

税関(?)で 違法品を鼻で嗅ぎ分けるその顔が、
これは美醜の問題ではなく 品種の違いなのではないか?と気づくのに、同種の人が現れるまでかかってしまった。

だが、彼は男ではなく 彼女は完全な(人間で言うところの)女ではない。

ん?

となるとどうなる?

と、肝心な部分が完全ぼかしで想像するしかないわけで
これは 話の根幹に関わる部分が訳がわからなくなるんだけれども、実際には 相当ぼかされてても まあ理解はした。

異種
これに、今盛んに言われてスポーツ界では問題も露出し始めているジェンダーに関しては混同してはいけないだろう事はわかる。
彼らは異種じゃなく人間ですから。

ヨーロッパあたりでは 人間以外にも ドワーフ、エルフ、ゴブリン、トロール と言ったような生物学的に違うのがいる(らしい)。

魔法使いから言わせたら、私たちはマグルですが。

地球上には、もちろんいっぱい動物は生息してるけれど、
その他の つまり言葉を話し知恵を持つタイプのものでさえ
人間以外もいる、というもの。

それらを 人間が そのものずばり 人為的に淘汰して来て今があるのだとすれば、残った僅かな異種からすれば復讐の対象であると言うのは理解する。

彼女は 人間か非人間かというよりも前に
善であった。

それは彼女を育てた両親の誠意の賜物であろうと思う。

asica