町田くんの世界のレビュー・感想・評価
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やわらかな風がふくこの場所で
人の振り見て我が振り直せと言うがまさに模範解答の様な優しい町田くん。彼のフィルターから見える世界に触れるだけで、今の息苦しいと思う世界に優しい風が吹き込む様な少しだけ優しくなれる様な気がし、人間捨てたもんじゃないと思わせてくれ、ペイ・フォワードの様に誰かにしたかとはいずれ自分に返って来るのだと思わせるような展開と、普通で不器用ながらに頑張る町田くんと彼を取り巻く、人々等も傍からみたら同じ人間であり、1人の力では生きていけず彼の世界に触れ触発され変化していく様子は微笑ましかった。恋愛にもどかしむ主人公とヒロインの姿も初々しく良かった。最後は少しファンタジーでポカーンな展開もあったが、自分も町田くんの世界に巻き込まれたと思えばまぁ、ええやんの心でなかなか不思議な青春群像劇。久しぶりに鑑賞後ホンワカさせられた。
町田くんの世界とは
漫画を読み、町田くんの世界に癒されて映画も見て見ました。
序盤から暗い雰囲気で原作の世界観と異なり違和感。映画の町田くん、所々リアクションが大きくてなんか違うな感が否めません。ヒロインの子は、最初は全然イメージと違うと思ってましたが、どんどん近づいてきたかなと思いました。中盤はとてもよかった。終盤にかけて、町田くんの世界とはどんどんかけ離れていって冷めました。
ただ、脇を固める俳優陣は素晴らしいです。特に、池松さんと松嶋さんがよかった。松嶋さんは、原作で思い描いてた通りのお母さんでした。
原作の世界観を求めて見るのはおすすめしません。
罪な男、町田くん
自分の好きな人が他の女の子にも優し過ぎるのは辛いなあ〜(普通に優しいのはいい。)
やっぱり自分だけ特別にして欲しいよねえ…町田くんはそのつもりなくても優しくされてうっかり好きになってします女の子はいるだろうし、現実に自分のまわりにこういう男の子がいると大変そう(笑)主人公の女の子はどっしり構えていかないとね!とやけに心配してしまった。個人的に前田敦子さんの演じた女の子のキャラが最高だった。
石井裕也の世界
原作未読
映画館で観たかった
自主制作時代から石井監督のファン
商業になってから自主制作時代の良さがちょっと薄くなったような気がするが今回の作品はあの頃の石井作品に近い気がする
ただあきらかに違うのは脇役が豪華で桂都んぼが出ていないことくらい
無知で申し訳ないが主人公の男の子とヒロインは全く知らない
新人なのか
だとしたら悪くはなかった
ヒロインは自然な演技だが主人公は不自然
特に走り方がおかしい
原作に寄せているのかな
不自然だがそういうキャラならいいだろう
2人は無名に近いが脇役は贅沢
高畑充希前田敦子池松壮亮戸田恵梨香佐藤浩市松嶋菜々子北村有起哉土屋アンナなどなど
保険かけすぎ
あのキャラに前田敦子はよく似合っていた
やっぱり高畑充希はうまいね
太賀が2人より年下というのが信じられないくらい老けている
僕は高校生役が20代後半の役者でも全く苦にせず受け入れることができる
それができない人はかわいそう
だいたい映画ってそういうこと多いんだけど日本はもちろん海外も普通
メリーポピンズじゃあるまいし風船で空を飛ぶのはちょっと・・・
あとあの高さからプールに落ちたら絶対に死ぬよ水を張っていても
でも石井作品なら許せる
こういう映画でも楽しめると幸せな人生だし楽しめないと普段の顔つきも悪くなるし不幸だと思う
ほんまにもう…町田く~ん
五人兄弟の町田君なのに人間関係に弱いのは不思議。
博愛的な町田君に幸せを感じる時もあるが、猪原さんの気持ちわからんトコとか「ええかげんにせいよ!」とか思うが、マンガの映像化故にオーバーな表現もまあ良しとしよう。
高校生やるのがギリギリな前田敦子や高畑充希とか変な勢いがあって面白い。
貧乏揺すりしたり、フラフラと揺れたりとか、不安な高校生らしさが伝わってくる。
高畑充希が制服がピチピチでキツそうだったのは個人的に良かった。
町田君がモテるのは分かる。良いやつだ。
木村くんはモテる意味が分からない。自分から選んだモデルの世界でうだつが上がらないから、学校では偉そうとかモテそうにないのに…なのに町田くんの熱に当てられて変わっていく様は観ていて楽しい。
芸能記者とかのエピソードは何だか気分悪いが、世界は悪意に満ちているのは間違いない。
町田くんの善行が町田くんを救っていく様は臭い青春ドラマそのものだが、だがそれが良い(笑)
久々にこんな気分に浸らせてもらった。
町田くんというファンタジー。
いそうでいない、いや、いなさそうでいない。現代には全くいるはずのない町田くんという存在が、今の現代にいたら。ごく普通の高校生の中に混ざっていたら。それはもう町田くんの世界になるだろう。こんな子は絶対にいない、ということがクライマックスの風船のシーンが物語っている。ハッピーエンドで終わっているが、ふと現実の世界を思った時、それは残念でもあり、悲しくもあり、現代への警鐘でもある。主演の2人が無名であるからこそ、町田くんの世界が違和感なく出来上がっている。周りを濃くする事で一層だ。面白い構造。
薬物中毒者が夢見る世界
とてつもなく違和感と嫌悪感を持ってしまう映画でした。
町田くんの走り方といい、話す内容といい、人間離れしています。
なんらかの薬物中毒か泥酔者の言動や行動としか思えません。
特に後半は、顕著にそれがうかがわれます。
最後で急に冷めた
町田くんは、自分のことよりも他人のことばかり気にして生きていた。
猪原さんと知り合いになり、彼女と関わっていくうちに、他人のことだけではなく猪原さんのことだけを気にしていくようになったという内容だった。
個人的には、ダメ映画でした。
脇役人たちが、すごいなと思いましたがあんまりでした。
最後の方のシーンでコメディー的な要素があり、一気に冷めてしまいました。
純情な優しさ
憎みたいけど憎めない、誰にでも優しい、しかし恋愛感情を知らない町田くんの高校生活ストーリー。
町田くんの行動が異性には何故か突き刺さり、女ったらしと言われてもしょうがない。
同性には一歩間違えれば仲間外れにされるパターンだが、何故か皆んな許して接する。
「何故か」と言われれば日常生活以上に純情な優しさが町田くんに詰まっているから。
そんな優しさを面白おかしく、時には日常と対比的、欲望的に映し出されており、少女漫画が原作らしいが原作を読みたくなるくらい優しさに特化した脚本としては優秀である。(ファンタジー的演出は逆に原作を見たくなる。)
出演俳優陣も豪華。サブ的ポジションに主役を張れる人間が多数。ってかNHK朝ドラ主役何人出てんやw
逆に映像的には残念な部分あり。
(優しさに溢れる作品ではあるが、)この優しさは万人に届けばいいなって思うけど、自分への心の安らぎ程度で留めて欲しい。(行動するな。とか言っている訳ではない。)
この優しさは刺さらない人には刺さらないし、厳しい優しさも無し。美男美女だから成り立つ所もある。
また、人間は見返りを求めがるものだから。
分からない事ばかりだからこそ、町田くんの世界は素敵だ
石井裕也監督がよりによって少女漫画実写化を手掛ける。
が、原作もありふれた代物ではなく、今や日本映画界を代表する若き名匠に掛かれば、コミックの実写化も一風変わった魅力の好編に。
高校生の町田くん。
勉強もイマイチ、運動もダメ。ボウリングでは奇跡的な連続ガーター。
画に描いたようなのび太くんタイプの冴えないメガネ男子だが、唯一の取り柄が一つ。
人間愛に溢れ、誰にも優しいピュア過ぎるくん。
困ってる人が居ると助けずには居られず、滑稽な走り方で猪突猛進、一生懸命。遅いけど。
助けると、助けられた人には風が吹く。…いや、マジで。
町田くんにとっては、家族、クラスメイト、周り、皆、それどころか人類全員が“大切な人”。
聖人君子。“キリスト”なんてあだ名さえも。
愛し、愛され、愛すべき男の子だが、それはイコール、周囲からは“変わり者”。
そんな町田くんの世界が変わる出来事が…!
クラスメイトの猪原さん。
美人だが、クラスの誰とも話さない…と言うか、近寄るなオーラ全開。いつも不機嫌。
町田くんとは真逆の、人嫌いの女の子。
ある日、町田くんは猪原さんに親切にする。
いつもと同じく人に親切にしただけの筈なのに、不思議な感情が。
分からない。何なんだろう、コレ…?
町田くん、それはね、誰もが経験するアレなんだよ。特別なアレという感情。
人好きの男の子と人嫌いの女の子の恋。
…と単に言ってしまうとそんな設定だが、もうちょい一捻り。
次第に猪原さんは町田くんが気になり始める。
人嫌いだった女の子が人好きの男の子にアプローチし始めるが、相手はそれが“恋”とは知らず。
と言うか、そもそもが分からない。
“好き”ってのは分かる。家族が好き、人が好き。
でも、それとは違う“好き”。その“好き”って何…? “恋”って何…?
鈍感?…いえいえ、ピュア過ぎて分からないピュア男子の波乱いっぱいの初恋物語。
二人の初恋ストーリーが、笑えて、やきもきいじらしく、ほっこり微笑ましく愛らしい。
町田くんも町田くんで初めての感情に右往左往するが、猪原さんも猪原さんで町田くんへの恋に感情がハイ&ロー。
にしても、町田くん…。
猪原さんに言い寄る男子に協力。結果、猪原さんを怒らせ、悲しませてしまう。
その優しさから他の女子から好意も持たれ…。
時々KY。いや、いつもKYか。
もう何と言うか…、何て言ったらいいか分からない!
寅さん、この不器用な高校生二人に恋の指南して!
傑作コミック、人気監督、豪華キャストのメジャー話題作。
その主演を演じる二人は、売れ始めの若手注目株ではなく、オーディションで選ばれたそれこそまっさらでピュアな新人二人。
細田佳央太と関水渚。
本作の魅力は、この新人二人の魅力と言ってもいいだろう。
よくよく見るとイケメンだが、いい意味で平凡で素朴なメガネ男子を好演した細田くん。
そして、新川優愛似のキュートで美人な渚ちゃんに萌え~。(私は男なので、彼女には今後大注目!)
演技も悪くなく、魅力的で瑞々しくて、こりゃ二人共、年末の映画賞で新人賞を圧巻するだろう。
この二人を見守るかのように、周りが主役級の豪華キャスト。
二人に合わせて(?)、前田敦子、岩田剛典、高畑充希、太賀は高校生役。高畑に至っては、後輩!
見もしないでこういう作品を茶化す輩にはあーだこーだ言われそうだが、各々心得た役回り。
岩ちゃんはちとヤな奴、高畑は年下小悪魔に徹し、中でも前田敦子!
姉御口調で冷めたツッコミ役ながら、印象抜群! マジかヤベェなくらい、登場すると作品が面白くなる。
町田くんの両親役に松嶋菜々子と北村有起哉、ある雑誌記者役に池松壮亮、その妻に戸田恵梨香、編集長に佐藤浩市…。
サブキャラやサブエピソードなのに、一本の大作映画が撮れるくらい豪華過ぎでしょ!
このキャスティングも石井裕也監督だからこそだろう。
美しい映像で、瑞々しい初恋青春ストーリー。
切なかったり、もどかしかったり。
かと思うと、ドタバタなコメディ。
そしてラストは、意表を突くファンタジー…!?
確かにラストはちとありえねー!だけど、初恋や青春はこれくらいファンタジー!なのだ。
このユニークな作風/演出は飽きさせはしない。
サブエピソードもこの初恋物語を応援。
善意など無い悪意に満ちたこの世の中に不満や苛立ち募る雑誌記者。そんな彼が、町田くんと出会って…。
町田くんの優しさに触れた同級生たち。そんな彼らがラスト、町田くんの大ピンチに…。いいね、こういうの。
町田くんだけじゃなく、彼らの世界も変わっていく。
海外へ生物の撮影に行ってる町田パパの台詞が良かった。
「分からない事があるから、この世界は楽しい。素晴らしい」
そして最後は一生懸命、ファンタスティックながらハートフルに。
本当にピュアな初恋ストーリー!
善意や優しさ、恋や好きが、世界を変える。
周りも、自分自身も。
あたふたするだろう。分からない事ばかりだろう。
でも、新しく知ったその世界は…
とても素敵だ。
町田くん
ストーリー的に言えば低い気がします。
どっちかと言えばコメディなのかな。
見たかった映画が時間に間に合わず、これを見ました。
面白いといえば面白いですが、再放送でやっていたとしても見たいとは思いません。
優しさの哲学
もしも僕が 優しい人だったら
困ってる人は 全員助ける
見て見ぬ振りで素通りして
惨めな気持ちになるのは、もう嫌だ
もしも僕が 神様だったなら
喜怒哀楽の 怒と哀を無くす
喜と楽だけで 笑って生きていて
それはきっと 贅沢な事じゃない
amazarashi /『たられば』より ~
町田くんをみていると、
自分のなかの良心が、揺らぐ…
揺らぐべき心がある事が
ヒトとして大切な事だと思いました。
それだけでも意義のある作品なのだと…
新人俳優と、若手実力派俳優を配したのは…
一生懸命、自分の道を進む者
それを見て自分をごまかすのをやめた者
他人に自分の存在意義を見出だす者
…の、対比を意識したことだと
わたしは解釈しました。
そしてその三様の、
どれが正しいなんて誰にもわからない
ぶつかってみなければ、見えてこないことがある
ヒトは他者を知らないからこそ、興味が湧いたり
また、勝手にいぶかしく思ったりもする…
“人”が生きてく“間”、他者と接触しぶつかってこそ
はじめて自分の存在を実感できる。
それが“人間”ってことなんですよね!
石井裕也 監督ならでは!の
さりげない技巧的な演出が光る!
あとはラストの「ファンタジー要素」を
許容できるか否かが
本作『町田くんの世界』の評価が別れる
大きなポイントなのでしょうが、わたしは…
ですが啓発モノとしては十二分!
ヒトにオススメしたくなる良い作品です♪
──※──※──※──※──※──※──※──
もしも僕が 生まれ変われるなら
もう一度だけ 僕をやってみる
失敗も後悔もしないように
でも果たして それは僕なんだろうか…
町田くんのご両親が立派、特に父親
お釈迦さんが修行した過程にも、女を始め、さまざまな邪魔が入りました。───PHP研究所『心配するな、なんとかなる』
世の中にはそもそも「結婚」という形態に向いていない男というのが存在する。───セブン&アイ出版『女子の兵法』
「アンベードカルは二度結婚しましたよね」──山際素男氏───光文社『アンベードカルの生涯』
「あの方は、僧ではなかったし、サズゥでもなかった。世俗人として生き、苦悩する同胞を解放するためこの世に送られてきた “菩薩” だったのだよ。形にこだわることはないと思う。そういう姿で全身全霊をもって生き抜いた人なんだ。結婚していようといまいと、仏教は男も女もそういう人間を “菩薩” と呼んできたのじゃないのかな」───仏教指導者アーナンダ・デオ師(元盗賊首領)───光文社『アンベードカルの生涯』
私たちの信念は、自らの行動の正当化や、所属するグループの支持のために、事後に考え出された解釈であることが多い。───紀伊國屋書店『社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学』
空気を読み、的確な論評を加え、炎上の着地点を予測する "賢者" もいます。───祥伝社『「炎上」と「拡散」の考現学――なぜネット空間で情報は変容するのか』
手放すことと担ぐことが表裏一体の関係(中略) 趙州は逆に「担ぎなさい」といいます。(中略) 捨てられぬ荷なら担ぐいさぎよさ───サンガ『裸の坊様』
まとめますと、担ぐのなら、オキシトンという戦争や差別を簡単に引き起こすホルモンの作用に十分に気をつけて日々過ごして頂きたいと思います。動物(特にメス)を凶暴化させるホルモンがオキシトンというホルモン。愛(大事にする)=執着であり煩悩での一番大きいもの。大事にしているから守ろうとする、周りが見えなくなる、ということです。
ぶっ飛んだ世界観
映画のタイトルそのままに、他の映画には無い一つの世界観がある。
太賀や前田敦子らアラサー俳優が脇を固める中(それが案外違和感無い笑)、関水渚が良い。
ファンタジー要素強めなので、ぶっ飛んだ世界観に耐えられない人は苦手か。自分は、まぁそれなりに楽しめました笑
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