Fukushima 50のレビュー・感想・評価
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迫真の再現
WOWOWの放送で観賞。
『Fukushima 50』のタイトルが写し出された瞬間から胸にこみ上げるものを感じた。
本編が始まる前に、海外メディアが敬意を込めてこの名で呼んだ人達の崇高な戦いに思いを馳せてしまったのだ。
東日本大震災は、これまで多くの映画やテレビドラマの背景として取り上げられてきたが、本作は原子力発電所の被災事故に対応した人々の姿を背景としてではなく直接的に描いている。
考えてみれば、東電や協力会社のスタッフはサラリーマンに過ぎない。民間人を残して撤収できないと語る自衛隊員もそこにはいたとは思うが、命を危険にさらして責任を全うしようとした人のほとんどはサラリーマンで、その姿に全編を通して涙を禁じえない。
そこには、出演者たちの迫真の熱演と、美術、CG、撮影技術などが結集して成立した圧倒的な再現力があった。
ただ、劇映画としての本作の意義を探ると、レベルの高い「再現ドラマ」に止まったと言わざるをえない。
称えられるべき主要登場人物は実名だったが、政治家は匿名で会社名すら架空のものにしているあたり、事故の根本原因や、対処が最善だったかの検証を試みる意思はなかったようだ。
実際の大惨事だから、実在する当事者やPTSDに苦しんでいる人達を慮らずにはいられないとは思う。が、年末のテレビ特番ではないのだから、もっと人間に食い込むようなドラマがつくれなかったものか。
原作のノンフィクションのタイトルにもなっている吉田昌郎氏(渡辺謙)の葬儀で幕を閉じるなら、平常時の部下や同僚たちとの関係で彼の人となりを見せるなどしてもっと人物に迫る方法があったのではないか。
映画の主人公伊崎利夫氏(佐藤浩市)を彼の家族との美談エピソードでお茶を濁すのではなく、吉田氏との関係性を描いた方が結末が活きてきた気がする。
素晴らしい俳優たちが揃っていただけに、残念だ。
鑑賞中に何度となく溢れた涙は、この映画への称賛よりも、モデルとなった人達への尊敬と感謝の念からくるものだ。
映画の最後に画面に表れる2020復興五輪のテロップを見て、コロナ禍で2021年を迎えて開催すら危ぶまれている今、複雑な思いだ。
観るタイミングは慎重に…
前半ずーっと続く緊張感と飛び交う怒号で苦しくなってしまい、途中で一時停止して他ごとしました……
とにかく体力気力があるときに観ることをオススメします。
渡辺謙さんと佐藤浩市さんの煙草シーン、渋くてカッコ良かった。
俺たちは何か間違ったのか?
誰も間違っていなかった
いや
日本政府、日本人、人類の間違いを
身体を張って収束させようとしてくれた
その人達の物語
この事故から我々が学ばなくてはいけないことは何だろうか。そう考えさせられる映画
よく映画化出来たなと圧巻
事実に基づいて作られているとの事なので、現場が命張って守っていた事。役人にイライラしながら観賞しました。
責任問題等あるとは思うが、予想を上回る自然災害でどうやって責任を取れるのか??
何にしても復興はまだ続いているのだから見守って応援していきたく思います。
映画としてとても良かったです。
人知れず、どこかで誰かが闘っている。
日本人なら誰でも記憶にある、福島第1原発の事故。
これはまだ今も終わってない事実だし、海外の人の中では少なからず肥大化して伝わってる部分もあると思う。
しかし政府が、東電が、いかに保身に走ろうと対応が後手にまわっていたとしても、あの時、福島を、日本を守ろうと不眠不休で必死に闘った人達がいるという事は、燦然たる事実だ。その事を知り、感じ取る事ができるというだけでも、この映画にはその価値があると思う。
細かな事を言えば、途中の海外ヘッドラインニュースや、米軍のやりとりなど陳腐な場面は割愛して欲しかった。あれもこれも、と手を拡げるより、ただひたすらに現場で闘う人達の一挙一投足をただ刻々と描いた方が、より現場の緊迫感は出ただろうと思う。
しかし豪華役者陣による個性あるやりとりだけでも観る価値は充分にある。日本人なら誰しもあの時の事を知り、感謝の念を感じる事は、けっして悪く無いんじゃないかと思う。
クズだクズだクズだ
国も政府も何をしてたんだ。初めてのことだからこそ判断を早くしなきゃいけない。クズばかりだ。そして、一瞬でも違うの国の話か?と思ってしまった僕もクズの1人だ。面白い面白くないは別として、これは残しておくべき作品。
在日米軍の、世界で唯一の被爆国としての自覚があれば分かるはずなのに…というセリフには反吐が出る程嫌気がさした。
俺は絶対に許さない。
よく映画にしてくれた!
日本を守るために闘ってくれた人たちがいた。その人たちにスポットをあてて作った映画。
福島の原発事故は、最悪な出来事だと認識していたが、それよりももっと最悪になる可能性もあった。それを命がけで止めてくれた人たちがいたことに感謝の気持ちでいっぱいになった。
見て欲しい
こんな映画のような話が現実にこの日本でこの現代にたった9年前に起こったことが未だに信じられない。
ニュースや新聞で事故のことは知っていたつもりだったけど、現場で何が起きていたのか、この映画で思い知らされる、後半は見ていて辛かった。もし第二原発が爆発していたら五千万人の人が被爆していたなんて、そこまで深刻な状況だったとは…
自分みたいに何も知らない、何も関係がないと思っている人にこそ見て欲しい映画でした(^_^;)
映画の賛否ではなく何があったか…
序盤から緊張感がMAX。
そのまま進むあの時あの場所での出来事。
私は大阪で仕事中にこの揺れにあった。
オフィスは22階。
隣のビルの窓枠の線が動いている。
ビルが揺れているのだ!
阪神大震災の事がよみがえる。
人生で初めて「死」を覚悟した時。
「またか」と。
新聞、テレビニュースで伝えられていた事以上に現場の被災は凄まじかったんだとこの映画は教えてくれた。
映画は事故当初しか描けないが、充分に伝わる。
被害を食い止めるため、町を、家族を守るため現場の人たちは命懸けで対処した姿を映像化されるだけで胸が熱くなる。
崇高な意志のもと、日本人の誇りの原点がここにある。
今もこの戦いは終わっていないと思うとツライ…
人は身の丈以上のテクノロジーを使用する時、責任を持てると言えますか
とてもいい映画でした。
メルトダウンや水素爆発を防ぐために、命がけで戦っていた人々をけして忘れません。
放射能で入れない、住めない福島の町。そこには普通の生活があって、昔からの祭りがあって、
運動会には家族で見に行って、学校があって友達がいて・・・・
地震や津波の被害はなかったのに、住めないなんて。突然のお別れだったなんて。
どんなに辛いでしょうか・・・
エンドロールで、誰もいない町に今年も満開の桜が咲いていました。
涙が出ました。
最前線で戦っている人がいたという事実
当時のこと思い出しそうで、観るの躊躇っていた作品。誰が悪いとかそういう問題じゃなくて、あの日あの瞬間、あの中で命がけで戦っている人がいた。それを支える人たちがいた。その事実を忘れてはいけないのだなと。
役者陣は良かったが、イマイチ展開にかける。まぁ事実に基づいての内容...
役者陣は良かったが、イマイチ展開にかける。まぁ事実に基づいての内容なのでどうしようもないところもあるが。
原発に対しての知識は深まったし、もっと考えないといけないと思った。
戦士達の秘められた戦いを見届けろ!
フクシマ50と呼ばれていた人たちがいた事は当時聞いて知りましたが、3.11や福島原発で悲惨な出来事は我が身のことのように恐れて、現地の方々が無事いて欲しいと祈っていました。
まさかこの内容を映画してしまうとは。必見だと思い観ました。
感想
専門用語が多く深くは内容を理解できませんでしたが、決死の戦いには挑んでいたことが伝わり感動しました。また、人間ドラマも描かれておりそこも楽しめました。フィクションとは違う圧倒的なリアリティで緊迫感がありました。
作風からドキュメンタリードラマのような作品のようにも感じました。それ故に、役者さんを観ていてモデルの人の顔が浮かび違和感を感じてしまう人も一部いました。
もう一つ不満点、わざとらしいかっこつけの演出や脚本が違和感を感じさせました。
総評
9年前も前なのか、とつい最近の様に感じていることが映画になったことに驚きました。
ノンフィクションな物語から描かれる圧倒的リアリティに震え、感動しました。私たちの生活を守るために戦ってくれた勇者たちに感謝を捧げます。
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