劇場公開日 2020年3月6日

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Fukushima 50のレビュー・感想・評価

全422件中、21~40件目を表示

3.5日本人はみな見るべき映画

2022年2月14日
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鑑賞方法:VOD

原発問題は何ら収束していない。私が本作と向き合う時、自身が一体どのような感情へいざなわれるのか、恐ろしくさえあった。いちばん避けたいのは、何か安易な感動に涙して、そこで示された着地点に満足してしまうこと。そうなったならばもうおしまいだと思った。自分も。この映画も。ただ本作はそのようなものではなかったと思う。

9年前、TV中継を目にする私は、あそこに命がけの人々がいることを知りながら、頭でその意味を理解するのを避けていたように思う。本作は等身大の人間の行動や感情を突きつけ、同じ血の通った人々が身を投じていたことを改めて伝えてくれる。見ていて怖かったし、結果が分かっているのに震えた。もちろんこれは状況のほんの欠片に過ぎない。他にも様々な立場の方々がいらっしゃるし、本作についても様々な感想や指摘があるはず。我々は今後もできる限り「知りたい」と求め続けねばならない。そう強く感じさせる一作だった。

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SAMURAI JAPAN

3.0賛否両論あるこういう事実は作品として残すべき

2022年2月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

レンタルDVDを4回に分けて鑑賞
公開当時から観ることを迷っていた
100円になってからもしばらく躊躇っていた

この監督は最近もWOWWOWドラマなどを観ていて
誠実な人柄を感じさせる内容で信頼できる人物だ
公開当時地元のテレビ局からインタビューを受け
こんな素晴らしい作品を是非観てくれというでもなく
批判もあると思う…と逡巡している様子がうかがえた

エンターテインメント作品とするために
東電本社や首相官邸をある程度の悪に見立てる必要があり
佐野史郎とか篠井英介のキャラクター設定はそういうことかと
ただ 悪者に振り切れている訳ではなく
ギリギリの状況の中でそれぞれの立場でこれがベストだと
判断した行動という風に読み取れる

誰かが悪者というたぐいの問題ではない
地元住民 マスコミ 東京都民 西日本の住民など
立場によってこの事故に対する感じ方はそれぞれ異なる

佐藤浩市と渡辺謙は大好きなので出演はうれしい
価値がある一作となった

> 佐藤浩市には20数年前に渋谷の飲み屋で
> 握手してもらったことがある
> 映画好きを装って「魚影の群れ観ました」なんて言ったら
> 「あれは撮影が大変で死んでました」なんて返答して貰えた
> 凄く嬉しかった

きわめて高い緊張下の中でのユーモア
渡辺謙と安田成美とのちょっとしたやりとり
地元の高校とか短大を出た優秀で気立ての良い女性がきっと
あぁいう総務の仕事をしてるんだよなとリアリティ
東電職員の妻が避難所で東電のジャンパーを脱ぐシーンも

暴走する原発を収めようとする様は
ゴジラやモンスターに立ち向かうのと何ら変わりない
何もないところから強力なパワーを生み出す優れた技術だと
あの事故が起きるまではオラも誤解していた
神の領域 倫理哲学の領域だった

徒弟制度みたいなものの美しさを描きたいとの意図
行ってくれる奴は手を上げてくれ
俺に行かせてください いやダメだ みたいな

小泉以降の権力者や新自由主義者のとりまきたちが
そういうものをなくしてきたんじゃなかったのか
それをいまさら日本の底力だとか現場力だとか
お前らに言われたくない
オラは嫌いだ まやかし ごまかしだと思う
このタイトルも嫌いだ 50人だけじゃない

普段メディアで見聞きする原作者の考えにどうしても相容れず
この作品を色眼鏡で見てしまうので勘弁
しかしながら賛否両論あるこういう事実は作品として残すべき
参加した監督スタッフ役者に敬意

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北枕寝二

5.0感謝しかない

2022年1月20日
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私は今福島に住んでいます

2014年に新潟から福島に嫁いできました

東日本大震災当時、福島原発のニュースを新潟で見ていましたが、

中でどんなことが起きていたかも

最悪の場合どんなことになるのかも

ほとんど想像できていませんでした

この映画を観て

こんなに命をかけて原発内で作業してくださったと

初めて知りました

今、当たり前のように福島で幸せに暮らせているのも

この方々のおかげなのだと思うと

感謝しかありません

この映画をもっとたくさんの方に観てほしいと

強く思いました

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ジジ

3.0いわゆる邦画的だが

2022年1月6日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

渡辺謙や佐藤浩市をはじめとする日本を代表する俳優陣が参加している大作パニックドラマ。
門田隆将の原作小説を映画化しているが、史実通りには描かれてない部分がいくつか見受けられる。
津波に襲われた発電所やプラント内部等の再現にはリアルさが感じられ、事故直後の被害状況やそれに伴う事態の深刻さが映像化されることでより分かりやすく伝わってくる。
そして、それによる人間同士の決断がいかに重大かつ大変なものだったのかも俳優陣の迫真の演技によってより理解しやすくなっていると思う。
しかしながら、作品を通して感じられる印象はどうもしっくりこない部分が浮き彫りになってしまっている。
事故直後の様々な決断を邪魔しているのは東電本店や官邸であり、特に総理大臣は極端にヒステリックで分からず屋として描かれている。
当然映画自体は2時間程で終了するが、福島の現状は未だ課題が山積だ。
映画や小説は娯楽作品として楽しむには問題ないが、映画のエンディングがいかにも美しく描かれていることには大きな疑問がのこる。

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ヒックス伍長

5.0どんな状況でも立ち向かった男たち

2021年10月6日
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鑑賞方法:TV地上波

突然の大地震によっての津波から原子炉の爆発によって日本は終わりかも知れませんでした。それでも男たちは危険な状況でも未来のために立ち向かうのが共感しました。

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HIDE Your Eyes

4.0日本にしか作れない映画

2021年10月2日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

興奮

先輩に薦められた本作。
恥ずかしながらこんな映画が作られていたことすらまったく知らなかった。

悲しいかな日本にしか作れない映画だし、日本人なら観ておくべきかも知れない。
出演陣は一流の人ばかりで、映像も圧巻でしたね。

菅直人と民主党(いずれも名前は出ないものの)がクッソ無能でワロエナイ。

一応補足しておくとやっぱり事実とは違うところもまぁあるみたいなので、観る側も注意が必要ですね。
今も当時も民主党支持者ではないけれど、これ読むとちょっと不憫な描かれ方だったような気もするわw

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T€T$U

5.0後世に残すべき映画

2021年8月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

面白いとか面白くないとかではなく、3.11を忘れないため、語り継ぐため、この映画は残して、見続けなければいけない作品。地震と津波のシーンから始まるが、すごい迫力だった。終始緊迫していて、目が離せない。ろくに睡眠も取らず食事もせず、福島のために国のために命をかけて戦った人たちがいる。ニュースを見て知ってはいたが、現場の壮絶さまでは知らなかった。
原発の是非を問う、考えさせられる。最後の吉田の手紙が全てを表しているように思う。自然を舐めていた。原発を作ったことで、自然を支配した気になっていた。

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いつこ

3.5緊迫感がハンパナイ

2021年8月11日
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鑑賞方法:TV地上波

テレビ録画していたのを、やっと観た。

東北の大震災については10年間で色々な方面から語られるようになって、当時より被災地や被災された人々の状況や感情がより伝わってくるようになったと思う。

当時福島第一原発の状況はテレビ画面で知るだけだったけれど、こうして命がけで原発の被害を食い止めようとしていた人々もいたのだとわかることができて良かった。
その当時の緊迫感が(実際はもっと大変だったかもしれないけど)渡辺謙と佐藤浩市によってしっかりと伝わってきた。
彼等が東電の社員である事を思えば仕事に徹したとみることもできるけど、やはり命がかかっていたわけで、英雄のような「Fukushima50」と言う外来のネーミングは個人的に好みではないが、勇気ある社員たちが福島第一原発に居たことは忘れてはいけないと思う。
このような映画が後世に残って、原子力発電の危うさ伝えることができるのは、日本映画の財産だと感じた。

にしても、渡辺謙と佐藤浩市は「間違いない」わ。

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Jo

3.5知っている事、知らなかった事、忘れていた事。

2021年8月11日
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鑑賞方法:VOD

個人評価:3.7
あの時のニュースから毎日流れてくる情報。あの時の自身の記憶と気持ちを思い出しながら映画を見た。知っている事、知らなかった事、忘れていた事。それらを振り返れる作品。
あの時、原発に自ら行った菅直人。意味がなく混乱し総スカンを喰らったが、本作には離れた安全な東京から指示を出す閣僚に対し、そんなに無茶言うなら現場に来てみろと言う所長の一幕もあり、菅さんの初動も一理あったのかと思わされてしまう。
何が本当で何が嘘か分からない世の中だが、ここに登場した男達の覚悟と生き様だけは本物だ。

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カメ

4.0アマプラで視聴。 日本政府があまりにも無能すぎて普通にイライラして...

2021年7月26日
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アマプラで視聴。
日本政府があまりにも無能すぎて普通にイライラしてしまった(笑)
当時の自分は11歳で何も知らなかったのでここまで政府が酷いとは思いませんでした。
この緊急事態に対応してくれた50人に感謝です。

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パルクール

3.0思う事は多々あるが当時この日本でメルトダウンが起こっているとどれだ...

2021年7月13日
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鑑賞方法:VOD

思う事は多々あるが当時この日本でメルトダウンが起こっているとどれだけの人が認識していただろう。
現実はあまりにも脆く情報は統制されている。
コロナ禍の今も変わらず。

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sakahiro

5.0Fukusima 50

2021年7月11日
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鑑賞方法:VOD

人類の驕りを

自然は許してくれない

本当に誰の為に

地球は存在するのか?

現在はコロナウィルス

このまま驕りを続けると

人類は滅びるかも。

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m@_@m

3.5パニック映画として見ごたえのある作品

2021年7月6日
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鑑賞方法:VOD

 批判的なレビューを見ると、「人災の部分が描かれていない」「東電を美化しすぎ」「政府批判が足りない」といった意見が目につきます。確かにドキュメンタリーとしてはその通りかもしれませんが、単純にパニック映画として観ればそれなりに面白いんじゃないでしょうか。

 大きな事故や災害を描いた邦画としては、「日本沈没」や「海猿シリーズ」等がありますが、それらは所詮作り話のエンターテイメントです。一方、本作は実際の事故を描いている上に、事故の様子をリアルタイムで見ていた身としては他人事とは思えない緊張感があります。私は関西在住なので当時の出来事はテレビでしか知りませんが、東日本の方にとってはなおさらの事でしょう。被害を受けた方々が多くいる中で「面白い」と評価するのは少し気が引けますが、濃い2時間を楽しませていただきました。

 ただ、気になる点もいくつか。まず、登場人物の身なりがきれいすぎる。私も仕事の関係で災害現場(台風)での作業経験がありますが、シャワーも浴びられない状況で1日でも作業すれば汗と脂と疲労でドロドロになります。ヘルメットとガスマスクを着けていた登場人物の髪の毛がサラサラでセットが決まっているのはリアリティに欠けます。また、映画が始まってすぐに地震が発生しますが、冒頭に少しでも日常パートがあれば、日常が突如崩壊する恐怖や、命がけで戦う原発職員達への感情移入がもっとできたのではないでしょうか。

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N T

4.0感動

2021年6月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

感動したよー。

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hide1095

3.5「シン・ゴジラ」を思い出した

2021年6月9日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

難しい

思ったよりめちゃくちゃ専門的だったし難しく感じる部分も多かったけど、おそらくこれが「現場」のリアルであっただろうし、あの恐怖の時間を誰よりも近くで迎えた人々がいたことを理解するには十分だった。現場=正義、外部=悪という構図が露骨だったように感じるけど…

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みな

1.0不都合な真実

2021年6月3日
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安全性を軽んじてきたからこうなったということが描かれていない。都合の悪い事実は隠して東電を持ち上げ当時の首相をスケープゴートに描いたプロパガンダ作品では?東電はなぜメルトダウンしたことが分かっていながら報告しなかったのか?津波の想定をされていたにもかかわらず幹部たちはなぜコスト面を惜しみそれを握りつぶしたのか?次地震や災害が来たらどうするつもりなのか?何一つ反省も学びも伺えません。
このような作品は思考の停止をまねき後世に悪い影響を与えてしまうだけだと思いました。

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LG

4.0当時そこまで分かってなかった

2021年5月15日
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鑑賞方法:TV地上波

レベルが違うにしても自分も被災しており、福島の事はもちろん知っていたが、この状況は認識出来ていなかった。映画としても面白かったが、その事実としての事象に心動く。

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WALLE

3.5当時の状況が知れる

2021年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

悲しい

怖い

興奮

多少の演出は入るが、基本は吉田所長など現場にいた人たちの証言をもとに構成されている。当時のニュース映像からは窺い知れなかった現場の状況を知ることが出来る貴重な作品。
福島の映画を作るなら、自民党を批判してほしい、民主党を批判してほしい、原子力を批判してほしい、そういう自己の思想に利用したい人は大勢いただろうが、それを排除して現場の視点に集中した事は本作品の記録としての価値を数世紀保つだろう。
映画は短く省略されている事のほうが多いが、この映画のおかげで関連書籍を読んでみようとする人も増える。現場の人たちが語り継ぎたい意志をそれだけ残せるという事だ。

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佐ぶ

4.0事実に基づかない部分もあったが、、

2021年4月16日
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鑑賞方法:TV地上波

普通の人はこれが全てと思ってしまうから、注釈が必要だが、現場の人間がいかに大変だったかと言うことは良く伝わる映画だった。
菅総理が東電に乗り込んだのも、現場と本店のコミュニケーションが取れていなかったから起きたもの。本店の混乱ぶりが良くわかる。
現場、本店、官邸で分ければこれは現場の物語。

原発は事が起きたら命をかけるのは当たり前の事。
震災前に貞観地震と同じ津波が来れば10mを超えると警告もされていたし、地下に発電機を設置したら危険な事も以前から指摘されていた。
(その指摘を握り潰したのは吉田所長なのであるが。。)

原発という命をかけねばならない発電方法は、テクノロジー的にも時代遅れ。
新時代の発電方法にシフトしていく事の必要性を考えされられた。

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EizoG

4.0あれこれ気になりつつも観て良かったと思える映画

2021年4月15日
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鑑賞方法:TV地上波

※原作『死の淵を見た男』未読

終始、心苦しさを抱えながら鑑賞した。
今まで関東以外の地域に住んだことのない私はずっと東京電力のお世話になっているわけだが、福島にある原発が支える電力は全て関東圏に供給されているのだと思うと、この出来事は全くもって他人事とは言えないからだ。だからと言って自分が何か出来るわけでもないという現実が、この感情をより膨らませるのだと思う。

風化していく悲惨な出来事の実態が何だったのか、日本で暮らす者全てが知るべきその詳細を、映像作品で見ることが出来るのがこの映画の価値となるのでは。
それに役者陣が何とも豪華!オールスターとはよく言ったもんだ、どこを切り取っても醜い演技が無い。

一方、演出面に少々気になるところが複数。
まず、特攻を想起させるような描写。命をかけて任務遂行に向かったものの状況が許さず断念した所員が使命感から自責の念にとらわれてしまう光景など。所員たちの勇敢な行動が安っぽく見えてしまう。
そしてもう一つ、総理大臣の描写に悪意を感じた。東電上層部の落ち度を描きつつも対応遅れの原因がまるで総理大臣の介入かのような描き方には違和感。終いには事故の原因を「自然を甘く見ていた」などと一言で決着??なんだかそれじゃ、そこまで散々描いた命をかけて闘った現場の所員たちの勇姿も霞む。
それと、米軍は無理に組み込まなくても良かったんじゃないかなぁ… オチの部分は特に。忖度してるの??

ところで、ポスターに書かれたキャッチがいまいちピンと来ない…
「奇跡は起きると、信じたからこそ-」

変に気になるところは多々あれど、観て良かったと思う。

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まりぽっさ