配信開始日 2018年12月21日

「『クワイエット・プレイス』やゾンビものの二番煎じ、三番煎じのNetflix拡販材料」バード・ボックス 徒然草枕さんの映画レビュー(感想・評価)

0.5『クワイエット・プレイス』やゾンビものの二番煎じ、三番煎じのNetflix拡販材料

2023年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

『クワイエット・プレイス』が公開され、絶賛されたのは2018年4月のこと。それからわずか8か月後の12月、Netflixは本作の配信を開始した。

主演にサンドラ・ブロック、脇役にジョン・マルコヴィッチという一流どころを揃えているし、人間を狂気と自殺に陥れる謎めいたバケモノとか、元から狂気の精神病者は自殺しないで、健常人に襲いかかるとか、何十時間も川下りして安全地帯に逃げ込むとか、ドラマとしては退屈させないよういろいろ盛り込んでいる。ところが、それらのすべてがどこかで見たような既視感満載なのである。

それも当然だろう。本作の骨組みは『クワイエット・プレイス』や『ハプニング』の二番煎じなのである。そればかりかゾンビものや『ミスト』等、売れたホラー映画を手あたり次第につまみ食いして適当にぶち込んだように見える。

映画はビジネスだが、一応は表現物なので、関係者の意図、意欲のようなものが伝わってくるものだ。しかし、こと本作に限ってはそんなものがほとんど感じられない。ただNetflixの加入者拡大の売り物とすることだけを考えた宣伝材料と言っていい。

そのせいだろうか映画ではいろいろばら撒いたネタをろくに回収しないまま、適当に投げ出して終わる。ま、別に期待しないからどうでもいいのだがw あるいは暇つぶしにはちょうどいいのかもしれない。

徒然草枕
徒然草枕さんのコメント
2024年1月26日

massinissa3956さん

ご指摘ありがとうございます。パクリとは盗作や模倣を意味しますから、仰る通り本作は『クワイエット・プレイス』のパクリではありません。
ここは必ずしも模倣を意味しないが、「変わり映えがなく新鮮味や面白味がない」という意味の「二番煎じ」と言うべきでしたので、そのようにレビューも訂正しておきました。

徒然草枕
massinissa3956さんのコメント
2024年1月25日

バードボックスは2014年刊行の小説を映画化したものです。クワイエットプレイスの焼き直しではありません。風評被害ですね。

massinissa3956