ビール・ストリートの恋人たちのレビュー・感想・評価
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ロマンチックだけど理不尽な時代がとても苦しい
全編通して音楽が印象的で、とてもロマンチック。ベースのお話はラブストーリーですが、2人を取り巻く時代と環境が理不尽で辛く苦しいので、受ける心象はそっちの方が大きいです。ただ普通に暮らしてるだけなのに辛い事が起きてしまうし、どうすることも出来ない…。人種差別がテーマの作品を観るといつも、そんなに昔の話じゃないのに信じられない考え方が当たり前にまかり通っていることに驚き、悲しくなります。
本作を通して伝えたいメッセージ性は素晴らしいし、雰囲気も良く、演者は皆良かったのですが、如何せん余白の多い作りなので、正直理解できない点が多々・・・。テンポも悪くなかなか話が進まない(そもそも物語の中の時間経過が遅い)ので、ちょっとダレてしまいました。
「ムーンライト」と比べてしまうと、断然「ムーンライト」派です。
愛情あふれる映画
差別による酷い仕打ちと逆転劇の映画だと予想してしまっていたが、全く違う。
映像は美しく、差別による苦しみは表現しても、卑劣な映像は無かった。
恋人同士の深い愛情と家族愛の映画です。
ただ、テンポが良く、結末のはっきりするアメリカの映画を期待していたせいか、全体的にゆったりとしていて、仕方がないのだけど、スッキリせず、考えさせるものであったので、ちょっとガッカリでした。
私の勉強不足のせいかな
詩が好きならば
詩を読んで味わえる人はきっと好きだと思います。万人受けする映画ではないですが、ゆっくりと沁みてきます。
愛し合うふたりがかわいらしく、希望に満ち、輝いている。これから暮らす部屋で光を背に立つティッシュ。友だちと話すいつもと違う顔のファニー。いつか自分も感じた記憶を呼び覚まされる。音楽、衣装、美術も美しい。
主役ふたりが初々しくて良いのですが、脇役も魅力的。レジーナデイビスはもちろん、二人のお父さんたち、姉妹、友人ダニエル(a.k.a ペーパーボーイ!)、店員のディエゴルナ。もっとみんなのことを知りたくなる。
黒人の女性は白人男性からあんな扱いを受けてるのだろうか。人種と性別の二重の差別、何をしてもいいと思っている人の目。
お話として面白くしようと思えばもっと色々できるだろうけど、こういう美しいものを成立させるハリウッドの懐を感じる。日本公開されたのはムーンライトがアカデミー賞取ったおかげなのでありがたい。黒人主役だとあんまり公開されないからね。映画館で観られてよかった。
あの部屋どうやって住むんだ!というのは気になった。
詩的
バリー・ジェンキンス監督は、汚いと罵られ頭が悪いと馬鹿にされてきた黒人達を、これでもかとばかりに美しく詩的に表現する。私達は汚くない。私達は汚く映し出されているだけなんだと。
黒人に対するネガティブなステレオタイプを大いに覆せる才能を持つ監督に、「ムーンライト」と同様、知的な反骨心を感じた。
呪縛
随分と偏った映画だった。
人種差別が横行してる時代の話。
主人公は冤罪というか、白人警官の横暴で投獄され6年ぐらい収監されていて、解放される見込みもなさそうだ。
とんでもない理不尽に翻弄され続けながらも純愛を貫く黒人の恋人達の話。
といえば、聞こえはいいが、果たしてそうなのだろうか?
俺には何代に渡っても晴らせない怨みつらみの話しにも思える。
あまりに描き方に差がありすぎる。
黒人サイドは息を呑むほどに高潔に描かれてる。彼らが初めて1夜を過ごす無言のベッドシーンなどは名シーンだと思える。
一言の会話もないのだが、彼や彼女の想いが手に取るように伝わる。
自分の過去に懺悔する程だ。
「ああ、これがLOVEって事なんだ」と映画を観ながらに初めて思えた。
対する白人サイドの酷い事ったらありゃしない。キャスティングされた役者も最高の仕事をしてたと思う。
存在自体にもう嫌悪感を感じる。
彼が投獄されたであろう理由は「俺にたてついた」からとかそんな理由だ。
そんな事で6年刑務所へ。
この先も刑務所で。
いつ出られるかも分からない。
ありえないだろ。
ありえない事が普通に起こってた時代なんだろう…。
時折挿入される時代背景も、いかに黒人が理不尽に虐待されていたか、だ。
もう、物語の随所に迫害の爪痕が刻まれてる。
コレは誰の為の映画なのだろうか?
歴史を語るにしても、双方の為にはならないような気がする。
そういう歴史を繰り返してほしくないからって言うよりは、この歴史を絶対忘れるなって脅迫めいたものを感じる。
そしてこの脚本家はこおも言う。
「生まれてくる命に罪はない。」
…この作品から、罪を背負い続けろ的なメッセージを受け取った俺からしたら反吐が出る。
白人社会に対する払拭しきれない憎悪に満ち満ちているように思えてしょうがなかった。
俳優陣はホントにいい仕事をしてた。
絶妙に生っぽかった。
この母親の人が助演を取ったらしいのだが、そこまで突出していたようにも思えず…相変わらず大人の事情が横行してる賞レースに落胆したりもする。
いったいぜんたい、どの口が「新しい命に罪はない」なんて綺麗事を吐くのか?
人種差別を扱った映画を色々観たけど、この切り口はないわ。
片方だけを美化しすぎ。
ラブストーリーとしては、純度が高いと思うけど、作品としては気持ち悪い。
後味がすこぶる悪い。
つらすぎた
・冤罪で逮捕される
・家を貸してもらえない
・手につけた香水の匂いを嗅がれる
黒人に対する差別は見ていてつらかった
さらに報われない結末
ティッシュのファニーに対する愛がとても尊かった
じめじめと忘れられない映画だと思う
最後に愛は勝つ
春 男は女に問う
「心は?」
女が答える
「揺るがない」
夏 真実の愛
秋 女は男に問う
「心は?」
男が答える
「揺るがない」
冬 理不尽な出来事
様々な揺らぎ
初夏 愛の賜物
そして何度目かの夏
青天白日な愛は勝つ
しんみりとした良い映画
ムーンライトが本当に心に刺さったので鑑賞しました。
地味ではありましたがとても染み渡るように感じる良い映画でした。とにかく演技が魅力的です。
丁寧すぎて少しテンポが悪いように感じます。
その時代に翻弄された人々の悲哀と信念を感じました。
きっといい映画なんだとは思う
ごめんなさい途中で寝てしまった…
語り口が淡々としているのと、ラブストーリーとしての振り幅が大きすぎて、私はあんまり入って来なかった…
ラストまで厳しい現実をきちんと描いているのは良かったです。
人種差別、純愛
人種差別をテーマに「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督が描く切ないストーリー。無実の罪で刑務所にいるファニーの無実を証明しようと、ティッシュや弁護士、家族が奮闘する姿に胸を打たれる。レジーナ・キングがティッシュの母を熱演。アカデミー賞とるのも理解できる迫真の演技でした。最後は明るい未来が待っていると期待できる終わり方でよかったです。
人種差別の日常
アメリカの闇の部分、黒人の日常を切り取ったリアルなドキュメンタリーのような作品、あのムーンライトを回想させる 感情を純粋に表す黒人社会の日常と若い2人の純愛は何か懐かしい感じがして 美しく見えた
ただ白人からの差別を感じながら生きなければならない世界は残酷
冤罪で収監されながら 時には拷問を受けただろう顔の状態も純粋な愛と人としての尊厳を失わない2人の生きる姿が切ない。
生まれてくる子供との幸せを夢見て強く生きていく姿とティッシュのキュートな愛情表現に救われる。
娘のために戦う両親も黒人社会の強さとしたたかさも感じた。
美しく悲しい
まず、この若きカップルが美しい。造形的にも美しいんだけど(顔もスタイルもファッションも!)、心が、魂が美しい。こんなピュアに愛し合う二人にもたらされる悲運、それを描くことで、黒人差別、そのアンフェアさを炙り出している。目を背けたくなるような題材を、この美しい二人とその家族を見せることで直視させるそんな作品。ファニー側のちょっと狂った母とシスターたちに毅然と立ち向かう主人公やその母(助演女優賞おめでとう!)や姉がめちゃめちゃカッコイイ!
Killing me softly with his song
場面展開が冗長で眠かった。勝手に起承転結があるのだろうと思い、期待して観たが、そこはハズレだった。予告編でロバータ・フラックの"Killing me softly with his song"が流れていたので、どのシーンで流れるだろうと思っていたら、一切流れなかった。思い入れが多い曲だったので、配給会社には文句を言いたい。映画を観ずにサントラを買う人だっているだろう。
映像は「ムーンライト」と同じく綺麗でした、コダックかな。
こんな事がまかり通っているとは?
もっとラブストーリーかと思って鑑賞したのですが、この切り口ですか。悲しいと憤りしかないですね。大坂なおみさん級にキュートですね。そして年若いのに逞しい。
頑張って。音楽がフィットしてるしグッドです。
信じること
人種差別をとらえながら、信じ抜く愛がテーマで、凄いなぁ〜って思いました
普通なら途中で諦めて離婚!ってなるけど、
信じ抜く愛の深さに感動しました。
2019, アカデミー賞(academy)🎉
レジーナキング 助演女優賞 おめでとう👏🏻👏🏻
愛を信じるなら、未来をおそれるな
ムーンライトを見てないので、まるで、傍観者に訴えかけるようなワンショットシーンも良かったし、ティッシュの衣装が可愛いかったし、男女2人の淡い距離感がロマンティックだったし、セリフも粋だったし、BGMの使い方も情緒が出てて、この監督の素晴らしさを実感が出来た。
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