劇場公開日 2019年2月22日

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「静かで、限りなく美しい映画」ビール・ストリートの恋人たち CBさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0静かで、限りなく美しい映画

2019年10月8日
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鑑賞方法:映画館

無実の罪で投獄された愛する黒人の彼を、必死で助けようとする、彼の子を身ごもったやはり黒人の彼女とその家族の話。

果てしなく静かで、果てしなく重苦しく、そしてまた、果てしなく美しい映画。素敵な景色が出てくるわけじゃなく、下町のしがない景色だけが続くのだが、それがこの上なく美しく感じられる。人生で一度は観るべき映画。

愛とは奇跡を起こすものではなく、奇跡が起きなくても続くものが愛なのだと改めて気づかせられる。そして幸せとは、奇跡が起きることではなく、愛が続くことだと。

息子を交えたラストシーンが、我々に伝えるメッセージは限りなく、深い。

そしてそれはこの静かな映画を最後まで観た人にだけ訪れる至福の時なのだ。

自分は、(珍しく)涙することなく、けれどもかなりの深い感動を、静かに、力強く噛みしめました。すごい映画だ。

CB