泣くな赤鬼のレビュー・感想・評価
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堤真一・☆
重松清の原作、堤真一・柳楽優弥出演ということで、楽しみにして
見に行きました。
でも、ところどころ上滑りな感じがして 物語に入り込めませんでした。
二人の演技は素晴らしかったのですが、この二人の家族が
何だか深みを感じないのです。
堤真一の娘さんのこととか柳楽優弥の家族とか。
かえって中弛みが気になりました。
泣いている人もたくさんいましたが、泣けないなぁ。。
かえって、2000年代の話なのに、高校野球って昔と
変わらないんだと思いました。
映画館に 高校生らしき男の子が野球帽を被って三人で
見に来ていて、出来たら 感想を聞いてみたいです。
【涙を堪える事が難しい、心が浄化される作品】
元高校球児と監督が過去の齟齬を、ある哀しい出来事がきっかけでお互いの関係性を修復していく物語。その過程を苦しい状況に陥っている現在と自分の生き方を貫いたために苦い思い出のある過去を行き来しながら描かれる。
何故あの時、心に感じていた言葉が言えなかったのか。
何故あの時、あんな言葉を口にしてしまったのか。
何故あの時、あのような態度を取ってしまったのか。
日々、忙しい中生きていく中で時折、苦々しい思い出が沸きあがる事がある。
この映画を観た後、その思いが(一時的なのは分かってはいるが)雲散霧消した感を覚えた。だから、涙が出たのだろう。
現在の邦画界を代表するベテラン俳優(柳楽さんは若いが、経歴から言えばベテランであろう)の確かな演技がこの映画に深みをもたらしているのは、間違いない。周囲を取り囲む女優さんたちの佇まいも良い。
素晴らしい作品に出合う事ができた。この作品に関わった方々に感謝いたします。
熱量が低く、緻密さに欠ける。
柳楽優弥、堤真一の演技は最高でした。
原作重松清という事で期待して行きましたが、それを元にした脚本、演出がイマイチでした。
とにかくそれぞれのシーンが中途半端で浅く、末期ガンに苦しむシーン、それに伴う家族の葛藤etc.がどこも撫でるようにしか描かれていないので、正直感情移入しにくかったです。
命をかけてグラウンドに行く朝、おにぎりを義母とあんなに和気あいあいと作るかなぁ、、。
ゴルゴの奥さん(川栄奈々)は赤鬼とほぼ初対面なのに、「お見舞いにいってあげてよ!」とまるで自分の担任のようなタメ口も失礼で違和感が。
和田君がグラウンドに来るには偶然過ぎる。もし前もって赤鬼が伝えてたなら、(来たか..)的な赤鬼の表情を差し込まないと状況が理解出来ず不自然。
そしてグラウンドのノックシーンの柳楽君が結構あっさりと取り過ぎ。
「最後に子供に見せたい!」と言ってたのに、子供いない。将来見せる為のビデオも誰も撮ってない。
そして和田君に早く変わり過ぎ。
あと結構時間経ってるのに、和田君赤鬼を恨み過ぎ。
赤鬼が変わった理由も漠然としてて明確に分からない。
とにかく熱いスポ根を見せたいのか、それぞれの心の細やかな葛藤を見せたいのか、どっちも描き方が浅く中途半端なので、こちらは泣く気満々なのに、殆ど泣けませんでした。
そしてどのシーンもイマイチ熱量が低いので、この監督、野球やった事あんのかな?甲子園とか好き?と思ってしまいました。
ベクトルは違えど園子温の熱さと、是枝裕和の緻密な演出をもう少し見習って欲しいとさえ思ってしまいました。
しかし、柳楽優弥の演技は素晴らしかったし、堤真一の最後の帽子の奥の表情は超一級品で感動しました。そして竹原ピストルの曲も本当に素晴らしかった。
ので、なんか惜しいんだよなぁ、もっと良く作れるよなぁ、という映画でした。
野球は特に思い入れがありませが 柳楽優弥さんが出演されているので観...
野球は特に思い入れがありませが
柳楽優弥さんが出演されているので観てきました
高校生の頃の反抗期
先生や友達、例え家族であってもほんの些細な一言でその人の人生変えてしまう事って有ると思う
でも生きていればいい事はあるよ
主人公のゴルゴも卒業は出来なかったけど、
優しい奥さんや子供にも恵まれて
短い人生だったかもしれないけど幸せそう
病床の演出は、本当に掛かった人にしか分からない繊細な部分で、あの程度の苦しみな訳無いし、とか考えてしまったけど、
そこは抜きにして途中から見入ってしまいました
悪い役どころも好きだけど、
弱い面も表現出来るあの目つき
やっぱり柳楽優弥さんは凄い役者さんだな〜
後半は涙が止まらなくなっていました😭
ゴルゴはあの時の自分から
まだ抜け出せていなかった
病気になって、弱い自分と向き合ってやっと
周りに居る人の想いや大切さが分かったのね
命に関わる重い病気になった時
私はどんな事を考えるのだろうか...
泥臭いところ
甲子園まで後一歩という群馬県の高校で野球部の監督をしていた男とセンスはあったが挫折した教え子が10年ぶりに再会し交流していく話。
現在は進学校で野球部をみていて胃の調子が良くない元赤鬼と、会社の健康診断で引っかかった鬼平でも梅安でもなくゴルゴが病院で偶然再会し絡んで行く。
現在のストーリーに過去の話を差し込んでみせていくながれで、エピソードも演出も単純明快、あらすじに書かれている通りにわかりやすく展開していく。
泣かせどころも落としどころも見え見えのコテコテだけどやっぱり胸熱で、そこからのエピローグもやっぱりわかりやすくて温かくて、意外性なんか微塵もないけれどそれで良いし面白かった。
また、野球やりたい
人生なんて後悔ばっかりだ。
振り返ると、思い出すのは後悔の方が圧倒的に多いような気がする。
なんで途中で投げ出したんだろう。
なんで優しくしてあげられなかったんだろう。
なんで勇気が出なかったんだろう。
なんで酷い言葉が口からついて出たんだろう。
なんで嘘をついたんだろう。
なんで謝れなかったんだろう。
そして、
なんで正直になれなかったんだろう。
でも、後悔があるから次はより良くあろうと出来るのも事実だ。
後悔、先に立たずというが、そんなことはない。
長い人生で後悔は、何度でも、何度でも先に立つのだ。
ゴルゴは、「悔しい」と正直に打ち明けて旅立ったが、彼の率直な気持ちは、家族に受け継がれたはずだ。
赤鬼に再び立ち上がる勇気を与えたはずだ。
許された友も、彼の最期のプレーを見守った高校球児もゴルゴをきっと忘れないはずだ。
赤鬼が、最後もゴルゴに、手加減なしでノックを左右に散らしていた。
厳しく接するのだって愛情だとも思えるが、余命が短くなっても、野球を上手くなれ!、そして生きろ!という赤鬼のメッセージが聞こえるようだ。
そして、ゴルゴは、精一杯、身体を、腕を伸ばして、白球に食らいつくのだ。
悔しさをバネにした、熱い青春の思い出
試写会での観賞。重松清原作で、甲子園を目指す熱血教師と生徒の感動の物語。
試写会には男性も多く、終了後は拍手が沸き起こっていた。
野球だけではない、高校時代の青春、部活動全てに当てはまる内容だと思った。
自分の高校時代を思い出した。熱血教師と頑張る生徒と挫折する生徒、ダラダラ練習していたとき、試合で負けたとき、理不尽な怒り、言葉、態度にあの時は先生を恨んだものだ。
でも、今思うと、悔しいという気持ちををバネにして勝つことへ集中させるためだったのか?と。
ストーリーはわりと平坦で、聞いたことのあるような内容だが、先生の生徒の本当の気持ちを理解していないやり方や、生徒も先生の意図が理解できていないという話は、まさに自分の経験と重なり、共感してしまった。
ラストシーンは、恩師の顔を思い浮かべながら涙が止まらなかった。そして、無性にあの頃の恩師と仲間に会いたくなる、そんな作品。
重松清氏の小説に幾度も感動し涙したことを思い出し、またいろいろ読み返してみようと思う。
重松清ファンと青春を部活動に捧げた人にお勧めです。
あと一歩
堤真一さんも柳楽優弥さんもすごく良いのに あと一歩感動出来ないのはなぜ?
原作が大好きで観ました。
映像だけで追うには言葉足らずな主人公の心情かと思います。
ラストに赤鬼先生が「お前はいつもこっちを見てたんだな、気づいてやれなくて…。」ってところでようやく腑に落ちるというか、言葉で語られないとそれぞれの想いが伝わりにくかったのが残念です。
熱血教師や部活のハードな練習などを経験した人にとっては何かしら重なるところがあるのかしら。
末期ガンで苦しんで死んでいった身内を持つものとしては闘病のパートもあんなもんじゃない×って感じてしまったし(柳楽さんは凄く上手いんだけどね)、とにかく全体的にあと一歩足りない印象でした。
自分が重なれば刺さります
幸運にも試写会に参加でき、一足早く鑑賞してきました。予告からわかっていたことですが、高校野球の監督とかつての教え子の絆を描く感動ストーリーで、クライマックスシーンでは劇場のあちこちから鼻をすする音が聞こえてきました。
物語は、堤真一さん演じる高校教師が、柳楽優弥さん演じるゴルゴというあだ名の教え子と偶然再会し、彼が末期ガンであることを知り、当時の回想を織り交ぜながら、二人の関係を描いていきます。ストーリーそのものはわりと平坦で、どこにでもありそうなものですが、それがかえって観客の経験と重なり、共感しやすいのではないかと感じました。自分には、家庭を顧みない働き方、厳しい部活指導、近しい人をガンでなくす悲しみ、すれ違う思いと裏腹な言葉、教師と教え子の絆など、思い当たるものばかりで、スクリーンに映し出される映像やセリフや竹原ピストルさんの歌が、心に刺さりまくりでした。
キャスティングでは、主演の堤真一さんは部活指導にすべてを捧げる鬼監督ぶりがよく出ていたし、川栄李奈さんも献身的な妻役を見事に演じていました。少年ゴルゴを演じた子も、よく知らない子でしたが、とてもいい演技をする子で、見入ってしまいました。そして、その少年からバトンを引き継ぐ、大人ゴルゴを演じる柳楽優弥さんの演技が、とにかくすばらしかったです。彼なくして本作は成立し得ないほど、圧倒的な存在感を放っていたと思います。
ただ、やはり淡々と話が進む展開は、どうしても地味な印象を与えます。現在と回想シーンの切り替えも、もう少しわかりやすくスムーズに描かれているとよかったです。他にも、少年ゴルゴが去ってからの監督の行動、監督の家族の思いなど、気になるところもいくつかありました。とはいえ、自分を重ねて浸れれば、細かいことは気にせず、感動できるのではないでしょうか。
昔を思い出す映画
ストーリー自体めまぐるしく展開せずゆっくりめに話がすすんでいく。
音楽もあまり流れず、ドラマをみているような感じ。
捻ったり予想外の終わりではないけれど、最期のサインのシーンでは涙がでた。
野球部ではないけどキツいノックとか
レギュラー争いの感じとか
リアルに描かれた作品だと思って見てた
部活をがんばったことが全部美談に思えないこともあるしあっていいんだなと思えて、本題とは違うところで得るものがあった映画でした。
柳楽優弥の演技力に感嘆
試写会で拝見いたしました。
甲子園出場の夢を監督として追ったが、くたびれ果てて夢を見なくなった老教師の再生話。
ストーリー展開は、文字にするとありがち。
野球部のレギュラーだったのに、なまじ才能があるだけにサイン無視に練習サボりが常態化した生徒を、奮起させるために叱ったら、生徒がやる気をなくして退部、退学。
という過去をもつ元教え子と、病院で再会。
教師自身は転勤で進学校に行き、指導する意欲を失っていて……
しかし、元教え子は20代後半~30代前半に若くして、末期癌と判明し……
ここで、元教え子を励ましながら、今の学生たちと甲子園を目指すようなら、昔のドラマにあったパターンなんだけど、それが違うのが本作(原作)のいいところ。
具体的に書くとネタバレになるので、ここまで。
正直、感情の吐露セリフの応酬で、さほど魅力ある画面にはなっていない。
むしろ映画化における演出が凡庸かも。
それでもこの映画を観てよかった。
すげーなーと感心したのが、助演の元教え子役、柳楽優弥。
難病ものによくある、長く闘病したのに顔が艶々ふくふくで病人に思えない外見なのに。
柳楽優弥の演技が、手や目の動きだけで死にゆく重病人に見える!これがすごい。
主役の、堤真一さんの安定感があってこそでもありますが。
俳優の無駄遣い
内容はわざわざ映画にしなくてもいいレベル。
過去と現在の切り替えがうまくいってなくてイライラした。
だいたいガン末期をなめてるとしかいいようのない甘い演出。
ただひとつ、柳楽 優弥の目力というか色気に満ちた視線にやられました。
脚本が残念な作品
完成披露試写会に参加。堤真一さんはスタイルが良くてのスーツ姿がほんとにカッコいい、若手の柳楽優弥さんのスーツ姿を凌駕。未だ関西弁にも好印象。でも作品は非常に残念。表現力が不器用な熱血野球部顧問が教師人生に禍根を残す記憶に残る生徒としての物語が薄い。もちろん尊い教え子への想いはあるが唯一無二の教え子???と思うとラストシーンも希薄な印象。脚本が残念な作品。
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