みとりし

劇場公開日:

みとりし

解説

温かい死を迎えるために、本人の希望する形で旅立つ人の心に寄り添いながら見届ける「看取り士」を描いたヒューマンドラマ。一般社団法人「日本看取り士会」の代表理事を務める柴田久美子さんの経験を原案に、主演も務める榎木孝明が企画から携わり映画化した。定年間際のビジネスマン柴久生は交通事故で娘を亡くし、自殺を図ろうとしていた。そんな彼の耳に聞こえた「生きろ」の声。その声は柴の友人・川島の最期の時の声だと、川島の看取り士だった女性から聞かされる。それから5年後、岡山・備中高梁で看取り士としてのセカンドライフを送る柴は、9歳の時に母を亡くした新人・高村みのりたちとともに、最期の時を迎える人びとを温かく支えていく。柴役を榎木、みのり役を村上穂乃佳が演じるほか、斉藤暁、つみきみほ、宇梶剛士、櫻井淳子らが脇を固める。監督は「ママ、ごはんまだ?」の白羽弥仁。

2018年製作/110分/G/日本
配給:アイエス・フィールド
劇場公開日:2019年9月13日

スタッフ・キャスト

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(C)2018「みとりし」製作委員会

映画レビュー

2.0これからは必要とされる仕事なのかも。

2023年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

映画館や自宅でではなく、一般社団法人日本看取り士協会が評論子の地元市で開催した上映会で鑑賞した一本になります。
主催者からして「お仕事の喧伝映画か?」という不安も、最初はありましたが、前段に地元市の市民活動センターの所長のあいさつもあり、作品自体も、公益社団法人日本医師会の後援をもらってもいるようでした(エンドロールに記載あり)。

まだまだ一般には知られていない仕事と思いますけれども。
それでも、職業としての認知度が上がれば、一定の需要がある仕事にはなると思います、評論子は。

それは、つまり医師は患者としてのお年寄りの「病気」という部分を診ること、介護士は「介護」という物理的な部分を受け持つことにそれぞれ役割の主眼が置かれているとすると、患者(お年寄り)の精神面での「寄り添い」(傾聴)を主たる役割として受け持ってくれる役回りの人は、今の時点ては存在していないと思うからです。
医療従事者でもない看取り士にできることは限られて来るかも知れませんが、反対に「医療従事者・介護従事者がなすべきこと」以外のことは何でもできると考えると、その職分は未開拓の故に、これから実際に看取り士として活躍しようとする人達の双肩にかかっているとも言えそうです。

(作品の冒頭でも「お断り」の字幕が出ますが、実際には看取り士が車椅子を押したり、介助のようなことをすることはないそうですが、作品の中では、おそらくそれは「相手方への寄り添い」を表現する映画製作上の脚色だったようで、上映後の関係者の解説でも、あくまでも「寄り添い」であることが強調されていました。)

そういう意味では、決して看取り士のという仕事の喧伝映画にとどまるものではなく、面白い(考えさせられる)一本だったと思いました。評論子は。

映画作品としては、良作としての評価が相当と思います。

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talkie

3.0看取り士

2023年9月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

単純

難しい

主人公(榎木孝明)は定年間近のサラリーマンだが、娘を交通事故で亡くし、生きる気力を失っていた。
天の声で自殺を思いとどまった主人公は、5年後、岡山で看取り士をやっていた。
新人女性を指導しながら、介護ではなく、死を看取ることの意義を見出していく。
もうじき死ぬ人に寄り添う、なんて大変な仕事だ。

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いやよセブン

4.0命のバトンを渡す

2023年8月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

榎木孝明扮する部長柴久生は、踏切で生きろと言った声が聞こえた。同期が亡くなり後がまとして名古屋支店長として栄転の話があったが、久生は会社を辞めようと考えた。同期の墓参りに行ったら看取り士なる人に出会った。

看取り士って初めて聞いたね。医者でも看護士でもなく末期患者にひたすら付き合う。家族でも大変な時を仕事にするなんてね。天涯孤独の方にはいいかもね。でも本編に出て来る治療は行わないと言われて断末魔の声をきかせられても困るよね。命のバトンを渡す。どんどんわがままになっていく人に寄り添うなんてこりゃあ大変な仕事だな。

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重

3.0死と向き合う強い気持ち

2022年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

他人の死に立ち会う主人公たちの強い気持ちと優しさ・慈しみに感服。
ここ数年で相次いで肉親を失ったが、事情あり付き添えず、悔恨と無念を思い出してしまった。旅立ちを感じさせるように穏やかな表情に、死に直面する悲しさだけでなく、温かい気持ちになった。亡くなった肉親も、映画のように、安らかに死を迎えてくれたと信じたい。

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