劇場公開日 2018年5月4日

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「母親役のアリソン・ジャネイが秀逸!」アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5母親役のアリソン・ジャネイが秀逸!

2018年5月19日
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鑑賞方法:映画館

鑑賞後、とにかくトーニャの気性の激しさと母親との関係が印象に残りました。鬼のような母親にこんな過酷な育てられ方をしていれば、それに激しく影響されるのは無理からぬことだと感じます。とくに幼少期のシーンはかわいそうで、同情を誘います。

しかし、だからといって、なにをやっても許されるというわけではありません。それなのに、彼女からは「私のせいじゃない」という言葉が何度も聞かれ、これが彼女の生き方のすべてを物語っていると感じました。

こうして、すべての責任を周囲に押しつけた結果、最後はスケートを取り上げられるという、彼女にとって最も重い形で責任をとることを求められたのは、皮肉なものです。

本作のもととなる事件について詳しくは知りませんが、インタビューに基づいて、トーニャの生い立ちから事件を紐解いていく展開のおかげて、とてもよくわかりました。ただし、あくまで中心はトーニャの供述であり、真実とは限らないという点には留意せねばなりません。しかし、それを踏まえて見ても、なかなかおもしろい作品だと感じました。主演のマーゴット・ロビーもよかったですが、なんといっても母親役のアリソン・ジャネイの演技が秀逸でした。彼女なくして、この作品は成り立たないでしょう。

おじゃる