劇場公開日 2019年1月25日

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ヴィクトリア女王 最期の秘密のレビュー・感想・評価

全64件中、61~64件目を表示

3.5一種の恋愛感情

2019年1月26日
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鑑賞方法:映画館

年も素性も全然違うけど、この2人には一種の恋愛感情に似たものがあったのでしょうね。

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ごっとん

3.0アブドゥルの気持ち

2019年1月26日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

前半は、かなりユーモアに溢れていて、クスクスと笑いがこぼれる。
けれど、中盤からどんどん雰囲気が変わって来る。

ヴィクトリア女王のアブドゥルに対するお気に入りっぷりが凄くて、しかもインド人でイスラム教徒、周囲の人々はそりゃ面白くなくて当然。
なんとかアブドゥルを排しようと画策するも、うまくいかない。
周囲のそういった言葉に従わず、アブドゥルを重用し続けるヴィクトリア女王だったが、その状況をよく理解していたため、アブドゥルに帰るように告げる。自分がこの世を去れば、どうなるか分からない。その日は遠くない、と。
しかし、アブドゥルはひかない。

実話に基づくこの話、女王の死後、長く隠されて来たこの話が再び世に出たのは、映画によると、アブドゥルが残した手記によるとのこと。
それにもかかわらず、アブドゥルの気持ちが見えなかった。
祖国を離れ、敵ばかりと言っても過言ではないイギリスで、そこまでして女王のそばに居続けたアブドゥルの気持ち。
ヴィクトリア女王への友情や敬意、理由などない人との繋がり、それはよく分かるのだけれど、手記が残っているなら、アブドゥルの視点やアブドゥルの気持ちがもう少し知りたかった。
共にイギリスに行ったモハメドのことも、なぜ帰してやらなかったのか、あれほど帰りたがっていて、イギリスで暮らすことが合わなかった彼を。
寵愛を受けたアブドゥルなら、それを女王に言うことが出来たのでは?

ヴィクトリア女王が、身分や人種や宗教を超えた友情を育める度量は素晴らしいと思ったし、夫の死後、喪服を着続けたほど情が深く、孤独な人間らしい一面も見えた。
けれど、ジョン・ブラウンのエピソードといい、誰かを重用しつつ、周りが嫉妬したり、ヤキモキしないようにするのは、彼女ほどの人でも難しいし、いつの時代でも、どんな規模でも起きる問題なんだなとしみじみ。

前半はとても面白かったし、ジュディ・デンチはやはり流石だなと思わせてくれたけれど、なんかモヤモヤが残った。

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yukarin

3.010億の民を抱えていた女帝の孤独と最後の愛

2019年1月26日
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鑑賞方法:映画館

1997年公開の「Queen Victoria 至上の恋」(原題:Mrs Brown)は、夫君アルバート公の没後、喪服時代の話。物語のプロットは、この「最後の秘密」と酷似しています。インド人侍従のアブドゥルが、「至上の恋」のジョン・ブラウンに取って代わっただけ。20年の時間を経てヴィクトリアを演じるのは再びジュディ・デンチ。ここまで来たら、デジャヴ懸念も有りましたが、全くの別物でした。

女王ヴィクトリアは政治にも積極的に介入していたイメージが有りましたが、劇中ではドゥールー排除(南ア)を知らないなど、隠居状態になっている事が示唆されています。

「世界中の人が私を憎んでいる」。当時の彼女の立場を象徴するセリフです。王室の中での孤独感からムスリムのインド人を寵愛するに至るまでの過程は、英国喜劇のタッチで描かれていて楽しかった。そこから少し中弛み。ラストはシンミリ泣かしてくれますし、ヴィクトリアの崩御後、王室を追い出される件は哀しい。

絢爛豪華な佳作ですが、ヴィクトリアがドイツ出自である事や、当時の大英帝国の植民地拡大の歴史などは知っていた方が良いです。夫君の死後のジョン・ブラウンの事は必須と思います。

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bloodtrail

5.0ジュディ・デンチの魅力がぎっしり

2017年12月4日
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鑑賞方法:映画館

19世紀末、インドのアーグラで刑務所に勤める記録係アブドゥルはヴィクトリア女王にコインを献上する任務を与えられ渡英する。女王と目を合わせてはいけないと厳重に注意されていたにも関わらず女王と目を合わせてしまったアブドゥルは厳しく叱責されるがそれがきっかけで女王に気に入られて急遽使用人となる。二人はやがて友情を感じるようになるが、異邦人であるアブドゥルが重用されることを側近や親族達は苦々しく思っておらず、様々な諍いが巻き起こる。
圧倒的にゴージャスな世界観の中でのドラマですが実はかなり軽快なコメディ。長きに渡る治世に疲れ果てた心情や前使用人のジョン・ブラウンへの思いを吐露するしおらしさを見せたかと思いきや、少女のような笑顔を見せる女王をジュディ・デンチがキュートに演じています。『あなたを抱きしめる日まで』の主人公、壮絶な人生を送ったにも拘らず茶目っ気たっぷりのお婆ちゃんフィロミナを彷彿とさせる演技でしたが、監督が同じスティーヴン・フリアーズと知って納得。終盤一転して訪れる静謐とした幕引きも深い余韻が残る美しい作品でした。

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よね