聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのレビュー・感想・評価
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評価高いって、すごいなー。
なんかよくわからんかった…難解。ただただ静とずっしりくり音階と理不尽な展開さが、ずーん、っと気持ちに響くのでした。しばらく余韻が消えません…?
理不尽 雰囲気でもっていく映画 こういう映画は、映画通の人には、無...
理不尽
雰囲気でもっていく映画
こういう映画は、映画通の人には、無条件に高い評価がつくのかな
普通に途中からストーリーが破綻してつまらなかった
難解。でもこういう楽しみ方もあると知った。
説明がないんです、青年についての。
最後の最後までモヤモヤし(いや、謎が大きかったから終始ハラハラもした)、消化不良って思いもあるにはあるけど、これだけ潔かったなら、そういうスタイルの映画もあってもいいのかなと思えました。
見せ方はとっても巧いと思いました。
ゆっ...くりカメラが動いております
とてもジャパニーズホラー的雰囲気。
黒沢清作品を連想しました。
物語の全体像は、濁したまま、
とにかく不穏で不気味な空気感に、
観ている側は、
終始不安に駆られる。
ショッキングな映像はあるものの、
それを目玉にしておらず、
なんだか、舞城王太郎の小説のよう。
そんな表面的なことよりも、
怖いのってコッチでしょ?と、
言われているよう。
この監督さんの前作、
「ロブスター」もそうでしたが、
ラストシーンの切れ味がお気に入りです。
鑑賞中、3.5にしようかな?
と思ってましたが、
切れ味抜群のラストの余韻で、
星4つ、とさせて頂きました。
次回作も楽しみです。
大傑作!あまり難解ではないよ。
ヨルゴス・ランティモス監督は、いつもヘンテコな人たちをヘンテコなシチュエーションに置いて、異常な行動に導きますが、今作ではあまりヘンテコでは無い。父親の一つの過ちから、家族がとんでもない事に巻き込まれてしまう。父親以外、あまり悪い事やった人はいないんですが、その事実と向かうべき悲劇的な結果が明らかになった時の個々の行動が色々ヒドい。それが家族であろうとも。人間の心理と行動は、既にブラックな笑いに転化。そういや、「籠の中の乙女」も「ロブスター」もコメディだよね。前の諸作のザワザワヒリヒリする様な展開は多くは無いが、人間の心理の追求をフツーの方向にしない所がこの監督の真骨頂。サスペンスフルな映像と音楽は素晴らしくスタイリッシュで完全に一皮むけました。全く飽きずに鑑賞出来る大傑作!ギリシア人監督らしい元ネタ...というかモチーフになったお話が、ズバリ劇中に出てきます。ヨルゴス・ランティモス作品の中でも非常に親切で分かり易い作品だが、人間という存在のイタさの描き方は最上級クラスです。アリシア・シルバーストーンが出てますが、何かの暗喩ですかな?アカデミー外国語映画賞を取ってもらいたかった!
ホラーとの相性は抜群!
ヨルゴス・ランティモス監督、毎回一癖あるテーマに翻弄させられますが…
今回はサイコーホラー的なストーリー要素が強く以外と観やすい。
この監督に一貫して感じられる、理不尽でシュールな世界観は、日常に潜む人間の本能について考えさせられ、観た後必ず背筋が寒くなる。
ホラーとの相性は抜群!
#『シャイニング』×『ドニーダーコ』
レモネード対決
上から下から後ろから前から 流れるようなカメラワークが多く、第四者くらいの視点で観ている気分になる。
登場人物全員の抑揚の無さすぎる話し方や日常シーンに響く不協和音、小刻みに揺れる身体や目付きなどとにかく終始不穏で不気味にだった。
最初からマーティンの気持ち悪さが凄い。
見た目や仕草が一々こちらの神経を逆撫でしてくるように感じてしょうがなかった。
パスタの食べ方汚いし十分他の人と違うよ!
呪いや魔術としか思えないことを起こすその恨みの強さが、表情や態度に全然現れず常にフラフラ飄々としていたのが本当に理解不能で気持ち悪かった。
自分で蒔いた種とはいえ、容赦無く不条理で残酷な選択を突きつけられた父親と巻き込まれた家族には同情せざるを得ない。
ただ、深刻に悩みつつも何処かで「なんで私がこんな目に合わなきゃいけないんだよ〜勘弁してよ〜」というちょっと軽めの心が特に大人達にチラホラ見えた気がする。
切羽詰まった挙句の選択の仕方はまさかの展開。
目隠しグルグル、人間ルーレット風のランダム一発射殺。
まあでも確かに合理的というか、一番納得しやすい方法ではあるけど、いかにもサイコなシリアルキラーがやってそうなことを愛し合う家族間で行うそのギャップに背筋が震えた。
なんでもないような場面でおどろおどろしい不協和音が挟み込まれるのに対し、逆に結構衝撃的な話がポンポン出てくる場面で無音だったりする演出が秀逸。
ンフッと笑えるシーンや自分の欲に忠実な描写があったり演出効果も相まって、暗く深刻なことが起こっているのにどこか抜け感があって面白かった。
最後のシーンは究極に白々しくて好きだな。
美しい映像のカットが多かったり子役とニコール・キッドマンがあまりにも綺麗で眼福であった。
今回はコリン・ファレルとコリン・ファースを間違えずに済んだ。
酷い(大好き)
いやー、なんか久しぶりに酷い映画観ちゃったな。
こういうシリアスに観ても、いろいろ突っ込みながら観ても楽しめる作品は大好きです。
映像や編集、音楽。そして人間関係と、全ての間や距離感がとても良かった。
観終えた時、周囲の人に対してなぜか警戒心を抱くような心理になりました。
面白かった!
興味の持続力のクセが凄い!?
サスペンスな展開にホラーでスリラー要素がてんこ盛りなジャンル映画に突き進まない不穏な雰囲気だけをブレずに描写していく。
序盤から幸せそうな家族でありながら無感情と言うか血が通ってない人間にも思える役の演出。
ライフル片手にルーレットと滑稽過ぎて緊迫感が失われそうになるが不穏感は健在でラストに緊迫感が絶頂に無言のまま何も起こらない余韻だけ。
必死に髪を切ったことをアピールしたり悪に寝返るように駆け落ちを提案したり子供はまた作れると悪魔のような囁きをしたり家庭崩壊絶好調!?
説明が付かない不思議な力を持ちホラーやスリラー要素に持って行かない方向性が良いのであってソッチに行ったら差し障りのない作品になっていた筈で。
監督の過去作を観ているからこそ本作にハマれる感じはある。
神託
心臓外科医の主人公と、彼が何かと目をかけている少年との関係から、主人公の家族を巻き込んで起こる禍々しい話。
序盤は少年と主人公との関係が懇意な様子でありながらも少年にイニシアチブがある様な違和感のある勿体付けた感じ。
主人公が少年の家に招かれてから物語は加速、長男に異変が起きてからはタイトルが意味するところへ。
「アウリスのイピゲネイア」を連想させるタイトルで、しかもストーリー中オチに向かってそのワードまで出て来てしまうし…。
確かに主人公に後ろめたい所はあるのだろうし、助かる為に個々が崩れていく家族の描写は良かったけれど、少年の淡々とした様子や力の根幹の部分がみえない中で起こるホラーな出来事とか、大した抵抗もなく受け入れる様子とか、ラストシーンとかが納得いかず。
もっと明確な失態があるとかリアリティのある狂気があるとかなら良かったし、ホラーで推すならもっとドロドロしたものが欲しかった。
こいつはただものじゃない
ジャンルで言えば、ブラックユーモアなホラーといったところか。しかしそんな簡単では無い。悪趣味だし摩訶不思議な映画で観る人を選ぶだろう。ミステリアスだが、肝心な《何故そんな事が可能?》は最後まで解決せず、《何故なんてどうでも良い。重要なのは主人公はどうすんだ?》に置き換えられグイグイと引き込まれる。
音楽もカメラワークも不快感満載で、油断してたら悪趣味極まりないシーンが...。俳優陣の演技もぶっ飛んでる。
確信したのは、この監督はド変態だ!
しかし、この高揚感と達成感は何だろう?俺もド変態なんだろか....
やばいけど最高
試写会にて。やばい。やばすぎる。
常にヤバそうな雰囲気が漂っている。そんな中でも主人公の背中を追うようなカメラや、天から見下ろすようなカメラ、そして地から見上げるようなカメラなど、とにかくカメラワークが冴えているのが目立つ。そのおかげで映画に釘付けになってしまっているのも事実。
ここは笑っていいのかというような異様なユーモアが散りばめられているのも癖になる。ニコールキッドマンが○○○してるのはびびった。
そして、なんといっても謎の青年、マーティンが出てくるシーンになると流れる厭な音楽が素晴らしい。心理的な不快感をただひたすら煽ってくる。それが画面の中で行われるどうしようもない不条理と見事にマッチしている。その、安全地帯から見つめる素晴らしさ!
ストーリーもさすがカンヌ脚本賞というようにかなり良くできていると思う。難解ではあるが、中盤、丁寧に青年が何者なのかを説明してくれており(その説明自体が難しいのだが)それを理解できればとても面白いと思う。自分は元々このような悪趣味な映画が好きなので大ハマりでした。正義を具現化し、鹿という神格化されている動物をあるものにたとえている。芸術性もあり、純粋に楽しめる要素もある。そのバランスがとても良かった。
聖なる鹿殺しというタイトルだけでもそそられる本作。見て損することはないと思うのでとにかく見て欲しいです。
高級腕時計では人の命を埋め合わせできない
楽しかった〜
これは好みが分かれるとこかもしれないけど
私はかなり好き〜
心臓外科医のスティーブン(コリン・ファレル)には眼科医の妻 アナ(ニコール・キッドマン)と2人の子供キムとボブがいる
とても平和で幸せな家族なのだけど、ある日突然、ボブが歩けなくなってしまう
どんなに精密検査をしても、その理由が解明できない
実は、ボブが歩けなくなったのには理由があった…
ある医療ミスが引き起こす死亡事故と、殺された家族の深い悲しみ
どうすれば、その悲しみを埋め合わせすることができるのか
事故を起こした相手に同じだけの悲しみを与えれば、わだかまりは消えるのか
そして、少年のある祈りが神を動かすことになる
そこから見えてくるのは人間の命の重さ
親が子供たちの命を選別するのが、あまりにリアルで衝撃だった
ここには綺麗ごとも正論もない
もしも、我が家だったらどうなるか。
どうするかと考えたとき
スティーブ一家と同じことをするかもしれないと思ったら
背筋がゾッとする
だから、命は軽く考えてはいけない
少なくとも「高級腕時計」で命の埋め合わせができると思うよう人には天罰がくだっても仕方ないと思う
いろいろ考えさせられる映画だった
神の視点
カンヌ映画祭で「ある視点」の脚本賞を取った作品
怖いです・・・兎に角怖いです・・・スリラーです
神の視点ということで描かれているようなので
聖書の神の教えからちょっと見てみました
罪から来る報酬は死です。
しかし、神の下さる賜物は、 私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。
(ローマ人への手紙 6章23節)
聖書の教えからこの部分を当てはめると
この映画の主題は神の罪に対する罰でありその結果ということになる
全知「主の目はあまねく全地を行きめぐり、自分に向かって
心を全うする者のために力をあらわされる。」(歴代誌第二16:9)
これが映画の中で出て来る人間の心の表出を
神は全て知ってるよと指示(さししめ)してるということになる
映画の本筋に流れる神の教えが随所に盛り込まれていて
その他にもシーンごとにギリシャ神話から
引用されているのだろうと考えられる事柄がたくさんあります
娘キムがイピゲネイアについて書いていてとても優秀と出て来る
この辺はアルテミスの神話に繋がると現してるのかな
出演者さん皆美しいんですよ
演技も素晴らしい
特にマーティン役のバリー・コーガン
『ダンケルク』のジョージとはまるで別人ですよ
そのポーカーフェイスが怖い、青い瞳さえ不気味に思える
不穏な音楽、背筋が凍りつきそうな息が止まる効果音
美しいはずのクリスマスキャロルが恐怖になる
最初から最後まで身を縮めて見てました
縮みあがるというのはこれのことかという感じで疲れました
神からの視点なので残酷なことが人間によって行われてるのですが
それは全て神の采配なので逆らえない・・・なんですかね
そうやって考えてこの映画を見ないと
ただひたすら気分の悪い映画で消化出来ず
心の奥底に残るような嫌な思いを抱えてしまいます
あなたなたらどうしますか?と
この映画のリーフレットで問いかけらているのですが
こんな選択をしなければいけないなら
私は100%死を選ぶ他の二人を救ったらその後すぐに死を選ぶ
いや全員の死を願うかもしれない
自分の罪の為に他の命を犠牲にするなら
そして残される者たちに重荷を背負わせることになるなら・・・
でもこの映画のラストはごくごくありふれた家族のシーンで終わる
救われた人たちということで神の成すことに従っただけなのか?
それとも神ですら争うのに人間ごときが神の所業に抗うことは出来ないのか?
面白いと評価する人が多いようなので
残酷なもの平気な人にはたまらない作品になるのかもしれません
私は神の視点で見る事が出来ない
the Kiling of a SACRED DEER
因みにGoogle翻訳は聖なる死の殺害と出ました
美と恐怖の両立
怖いの好きな方是非どうぞ
ユーロライブ試写会にて
じわじわと来るマイルドなホラー
マイルドなホラーという感じでしょうか?不安を掻き立てるような音楽とカメラワークが物語を結末に向かって盛り上げます。沢山の意味が隠されている様な題名とストーリー。テーマは復讐と罪悪感からの狂気でしょうか?
バリーコーガン演じる少年の不気味さ、ニコールキッドマン演じる不安げで疲れた感じの妻、狂気に向かって行くコリンファレルなど俳優陣が良かったです。
業
予告編から完璧で幸せな家族がバリー・コーガンの呪いにより不幸な目にあう話??
と思って観たけれどそこまで単純でもなかった。
終始音楽はもちろん、日常生活までも不気味に感じる演出は凄い。
観終わったらなんとなく胸焼けするような気分になるけれど、結末がすごく気になるし見応えはあった。
1番怖いのバリコじゃなかったよ…。
人間て怖いね。
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