劇場公開日 2018年1月26日

  • 予告編を見る

「人間の本性に迫る鬼気迫る作品」デトロイト ホワイトベアさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人間の本性に迫る鬼気迫る作品

2018年2月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1967年の米デトロイト暴動での警察による人種差別的な尋問取調を題材にしたドラマ。見事な構成と演出で、痺れる様な緊張感に時間を経つのを忘れるほどでした。作品で描かれた事件を一握りの"狂った"警官のせいにすることも出来ますが、その後の陪審員裁判の結果も見れば、あの時代のアメリカ社会もまたそのような彼らを許す雰囲気だったことが何となく分かります。事件から50年、私たちの社会は少しでも進歩したのでしょうか?そんな凄く重い問い掛けをこの作品は発しているように感じました。

ホワイトベア