劇場公開日 2017年11月10日

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「おもしろいけど、ありきたりなシナリオ」ザ・サークル SungHoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0おもしろいけど、ありきたりなシナリオ

2017年12月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ソーシャルメディアの浸透と興隆を、エクストリームな想定を通じて風刺している作品。
おもしろいっちゃおもしろいけど、シナリオ想定の方向性としてはありきたりな感じがする。

でも、エマ・ワトソンがただただかわいいのと、そもそもソーシャルメディアにセルフィーを上げないというポリシーのエマパイセンにこの役をやらせている、って点が面白いなと思った。

原作は、2014年の年末に、確か同じく平積みになっていた『人と企業はどこで間違えるのか?』と一緒に買ったままこちらは1ページも読まずに積読になってる。結構分厚いんだけれど、2時間弱の映画でまとめきれる内容ならわざわざ読まなくていいかな、と思った。

同じテーマだと、平野啓一郎の『ドーン』(2009年)の方が面白い気がする。あらゆるところにカメラが設置されて、顔や行動が記録されてしまうような世界を背景として設計するなかで、それに対抗するようなムーブメントについても想定している点などで、より一層ありえそうなリアリティが検討されているように思う。

SungHo