映画かいけつゾロリ ZZ（ダブルゼット）のひみつのレビュー・感想・評価

2021年10月17日
映画 #かいけつゾロリ
#ZZダブルゼットのひみつ
(2017年)鑑賞

過去にタイムスリップしたゾロリとイシシとノシシたち

30年以上に渡り愛され続けてきたゾロリの、胸に浮かぶ「ZZ」の秘密とは何か？
小学校低学年頃のお子さんでも楽しめるような軽快な物語の流れと、所々に挟むゾロリらしいギャグ、荒唐無稽のように見えながらも結びつきを感じられる物語装置の数々など、丁寧な作風を感じる一作。
なによりも母親想いのゾロリが、ママの若い頃と出会い奮闘するという人情味溢れるストーリーの根幹が素敵。下手したら泣くかもしれない。すぐに涙は凍るかもだけど。

ZZの秘密は見てからのお楽しみとして、ヒロインのゾロリーヌがかなり可愛い。そして彼女が自身の母親だと確信するまでの描写に、ゾロリを応援したくなるほど感情が引き込まれる。

この作品を見ながら、なぜゾロリがこんなにも愛されるキャラクターなのだろうと思った。
ともすればマザコンに見えてしまい、移り気の多いキャラクター。そして下品…ではあるものの、
彼なりの美学を持ってイタズラの王様になるという夢へ邁進する姿、子分であるイシシ・ノシシと苦楽を共にする面倒見の良さ、ゴミの資材から発明品を作り出してしまう発想力と行動力など、魅力を上げればキリがないことに気づく。どこか泥臭く、喜怒哀楽を見せながらも胸を張って歩く気概こそが、絵本をめくる児童たちに受け入れられた一つの要因なのかもしれない。
実際に自分はどうだったかというと…やっぱりワクワクしてた(笑)。ミニ四駆にタコ足を張り付けて滑る道を走破するアイデアはきっと一生忘れない。

恋敵のドロンゾ・ロンも飛行機乗りとして格好よく、母親の報われない姿を見たゾロリだからこそ叩きつけたかった言葉をタイム・スリップのギミックの上に相手へぶつけている描写もGOOD。
元気を貰える映画だと思う。

わずか70分弱の作品なのに、物語の伏線をすべて回収する完璧な脚本だった。
ファッションショーやミュージカルっぽい演出も楽しかった。

温かい気持ちにさせてくれる映画。特にゾロリーヌのキャラや声がよかった。

『ゾロリ』は、原作絵本もアニメも、過去の名作映画をモチーフにすることが多い。そもそも『怪傑ゾロ』のもじりですし。
今回は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』＋『ウルトラマン』でした。
脚本（吉田玲子氏）は、過去シリーズと比較しても、クオリティは高いほうだと思いました。
大人がじーんとくる内容だったので、子どもに響くか心配ですが、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』って前例もありますから、いいのかも。

ももクロの百田ちゃんが、声優として非常にうまかった。声がかわいいうえに、声の演技ができるとは。『ゾロリ』は、原作絵本もアニメも、過去の名作映画をモチーフにすることが多い。そもそも『怪傑ゾロ』のもじりですし。
今回は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』＋『ウルトラマン』でした。
脚本（吉田玲子氏）は、過去シリーズと比較しても、クオリティは高いほうだと思いました。
大人がじーんとくる内容だったので、子どもに響くか心配ですが、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』って前例もありますから、いいのかも。

ももクロの百田ちゃんが、声優として非常にうまかった。声がかわいいうえに、声の演技ができるとは。

小学校の頃、えほんやアニメを楽しんでいた「かいけつゾロリ」。
なぜ今更映画を？と思いましたが三十周年記念作品とのこと。ゾロリ、10歳近く先輩だったんだ！
内容はというと、まさに「子供も大人も楽しめる映画」のお手本のような、でもそれでいて優等生なだけじゃない！素晴らしい作品でした。
タイムスリップしたゾロリ一行が触れる家族の愛、そして「夢」を持つことの素晴らしさ。くだらないギャグに笑いながらも最後は号泣してしまいました。
少しでも悩んでいるなら絶対に観るべき！
あまり知られていないのが本当にもったいない、大傑作アニメです！

また、ウルトラマンのパロディも頻繁にある(しかも出来が無駄に良い)ので、特撮ファンやお父さん世代にもオススメです。
家族連れのお父さんお母さん達も、クスクス笑ったり、すすり泣いてましたよ。

今回のかいけつゾロリはいままで明らかになっていなかった所がしれてとても面白いかったです