劇場公開日 2018年5月4日

「☆☆☆★★ 原作は映画本編の鑑賞直前に読了。 読んでいて、「何だこ...」ラプラスの魔女 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0☆☆☆★★ 原作は映画本編の鑑賞直前に読了。 読んでいて、「何だこ...

2018年5月8日
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☆☆☆★★

原作は映画本編の鑑賞直前に読了。

読んでいて、「何だこれ?」…って言う話だった。
「こんなの本当に映像化するのか?」…と。
どう考えて見ても駄作の匂いしかしないのが本音だった。
案の定、目にするレビューは賛否で言えば否が多く。「あ〜!やっぱりな〜」…と言った思い。

実は原作自体には明確な主役が居ない。
話の中に登場する人物がそれぞれ、見たり聞いたりする事柄を描写し、この不思議な殺人事件を紐解いて行く話になっている。
その為に、脚本では原作を大胆に省略している。
比較的主役と言えるのが櫻井翔演じる青江。
原作での年齢設定はおそらく40代半ばか?
妻子が居る設定で、映画では描かれ無いがレゴブロックマニア。
どうでも良い話だけれど。志田未来演じる奥西は、原作を読む限りはハイミスのイメージでした。

もう1人この殺人事件を解明しようと躍起になるのが、玉木宏演じる中岡刑事。
色々と解明して行くのだが、最後の最後に撤退してしまうのは原作通りでした。

広瀬すず演じる円華は、実は原作では数える程度しか登場しない。勿論、話の中では大変に重要な人物では有るけれど。

以上の3人が主な主演クラスと言えば良いか?
原作だとこれに、桐谷・武尾のコンビ。
リリーフランキー演じる円華の父羽原全太郎や、
佐藤江梨子演じる水城千佐都からの描写等で、読者を導いて行く。

それだけに、映画を観た率直な意見として。

「良くこの回りくどい原作をここまでシンプルにしたなあ〜」…と。

いや!そう言ってしまうと。原作者及び東野ファンからは、お叱りを受けてしまうのかも知れないのだが(-.-;)

何しろ青江と中岡が出会うまで、映画が始まって約2分程度とゆう超ハイスピード。
あっとゆう間に円華と行動を共にし。円華が有栖川公園で行う実験等は、原作だと2/3位の辺りだが。映画ではまた前半部分。
羽原=リリーが未来について語る場面等は、原作だと残り数十ページなのに、映画ではまだ中盤。

ここまでは「あれだけガチャガチャしていたのに、よくぞここまで分かりやすく…」と思っていた。
ここまでは…(´-`).。oO

問題はこの後でした。
残りの数十ページが映画の後半部分になる。
前半がかなりの駆け足で駆け抜けていただけに。後半になると、やたらと台詞等での説明が極端に多くなって行く。
殺人の動機付けとして、1番重要で有った筈のブログ記事の真実等は、全てを台詞での説明で処理してしまうほど。

「何だか、今度は映画が回りくどくなって来たな〜!」…と。

殺人ミステリーならば、その殺人に至る動機が特に重要。
元々原作でも殺人に至る理由は説明されていた。(推理によって)
読んでいても「何なんそれ?」では有ったのですが、映像化により改めて観てもやっぱり「何なんそれ?」でしたけどね〜(u_u)

理想の家族になる為の再生を計る…。

「それを台詞でクドクドと説明されてもな〜!」

原作を読み終わった時に「結局どうゆう事?」と思った話でしたが。それを映画でははっきりと親子の愛憎劇として落とし込んだのは、まだ良いとしても。原作で明らかになる真実は、映像でどう描こうとも。やはり意味が良く分からない作品でした。

2018年5月6日 TOHOシネマズ府中/スクリーン3

松井の天井直撃ホームラン
まつおかさんのコメント
2018年5月8日

原作も読んでみたくなりました
ありがとうございました

まつおか