劇場公開日 2017年7月22日

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「言葉を大切にしたくなる」心が叫びたがってるんだ。 shironさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0言葉を大切にしたくなる

2017年7月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

芳根京子ちゃんが、ひたすら可愛い。
黒目がちのあんな瞳で一途に語りかけられたら、誰だって応援したくなりますよ〜(*≧∀≦*)
あ。話せませんけどね;目が語ります。

言ってしまった言葉、言えなかった言葉。それぞれ言葉に対する後悔を抱えている4人が中心となって物語がすすみます。

おばさんなので、はるか昔の青春を美化してキュンキュンしちゃうのですが、
この映画はそれだけでなく自分が現在使っている“言葉”についても考えさせられました。

なにげなく使っている日常の言葉。
瞬発的なノリで口から出てくる会話の中には、クソだの死ねだのが枕詞のように使われていたりすることも。
言葉は一瞬で空気に消えてしまうと思いがちだけど、聞いた相手の心には深く残る。。。
ヒロインは話すことが難しい分、心の中には言いたいことが溢れていて、絞り出す一言にはとても重みがあります。
口に出す前に、丁寧に言葉を選びたくなる…
言葉を大切にしたくなる映画でした。
会話だけでなく、ネットに匿名で無責任な言葉が飛び交う現代には、特に大切な事に思えました。

そして、人を好きになるパワーって凄い!おばさんには眩しいっす(≧。≦)
伝えたい!というヒロインの勇気が3人に影響し、更に他のクラスメイトの心まで動かしていく。
でも、ヒロインの勇気のきっかけとなった王子は、自分も彼女の頑張りに影響された一人だと思っていて…。
実は皆んなお互いに、良くも悪くも影響しあって成長していってたんだなぁ。
尊い(。-_-。)
きっと、リアルな高校生じゃないおばさんだから、余計に沁みているんだと思いますww

その後、ミュージカルの準備にクラスで打ち込んでいくわけですが…
一銭にもならないことに情熱を傾けている時間。実はそれが一番贅沢な時間なんだな〜と感じたり。
実際、文化祭でペンキを塗った時間が大人になっても思い出に残っていたりするし。
そんな一銭にもならないことへの関わり方が“今の自分”を作っていったような気がします。

あと、野球部のバディ感が素敵。(〃ω〃)
気持ちとは裏腹な後輩の、目ヂカラも良いですわ〜。
クラスメイトもそれぞれのキャラが魅力的でした。
王子の王子っぷりがハマりすぎてて…歌や舞台では、どうにもジャニーズ感が…(^◇^;)
いや。むしろ、それがお目当の方もいらっしゃいますよね。失礼しました;

shiron