劇場公開日 2018年5月12日

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「今の時代に面白いヤクザ映画を送り出そうという気概が感じられた快作」孤狼の血 五所光太郎(アニメハック編集部)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5今の時代に面白いヤクザ映画を送り出そうという気概が感じられた快作

2021年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

「仁義なき戦い」「アウトレイジ」などのヤクザ映画が好きな方には、たまらない1作。白石和彌監督作品のなかでは、実録ものの「凶悪」と、喜劇の要素も入った「日本で一番悪い奴ら」の中間ぐらいのリアリティで悪人だらけのピカレスクドラマが展開され、グイグイ見させられてしまいます。昭和末期という時代設定も絶妙で、マル暴刑事役の役所広司氏と新米刑事役の松坂桃李氏のバディものとしても心に残るものがありました。
人気俳優が多数出演する邦画大作だと、ヤクザ映画とはいえこの描写は見せられないだろうな……というところもしっかり映されていて作り手の覚悟を感じました(R15+指定)。スタッフ・演者とも今の時代に面白いヤクザ映画を送り出そうという気概が感じられ、ヒリヒリするようなやりとりをする役者陣が、皆ノッて楽しそうにやっているのが伝わってきます。

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五所光太郎(アニメハック編集部)