劇場公開日 2017年5月19日

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「何故ウクレレでライトハンド奏法?しかもピンクの鱗ピックの意味がない!」夜明け告げるルーのうた kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0何故ウクレレでライトハンド奏法?しかもピンクの鱗ピックの意味がない!

2020年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

萌える

 ポニョっぽいキャラとポニョっぽい画風なのですが、それよりも人魚のルーは京楽のキャラクターである“玉ちゃん”に見えてしょうがなかった。京楽のどんな機種にもプレミアムとして登場する玉ちゃん。拝むことが出来れば確変確定です!がんばれ、がんばれ!

 と、パチンコネタはさておき、このアニメ作品は打ち込みをやってる音楽好きにもたまらないシーンが満載。冒頭からいきなり動画投稿で登場するのですが、ベースの遊歩とギターの国夫とともにDTMでバンドに参加するというのは珍しく、画期的なバンド描写だと感じました。しかもいきなり生楽器と合わせるという至難の業を楽々クリアしています。海辺の町で弦楽器を弾いていたらすぐに錆びそうだなぁ~などと余計なことまで考えてしまいました。

 お陰岩とか人魚の町とか人魚ランドとか、とにかく最初から最後までファンタジー色をごり押ししてくる内容でしたが、キャラ設定においても、祖父さんが貸しボート屋を営みながら傘職人という異色さもあり、遊歩が地域の大きなえびな水産の一人娘。国夫は宮司の御曹司であるのも面白い。エンドクレジットによれば京都府伊根町に取材とあり、ここには人魚伝説ならぬ浦島太郎伝説があるそうな。また、「弁当忘れても傘忘れるな」は金沢の有名な言葉なのですが、同じ日本海側の広範囲に渡って使われており、京都府北部でも言われるらしいです。まぁ、この傘=日傘が重要な伏線にもなっています。

 さらに人魚伝説では人魚に殺されるといったテーマもあったのですが、実は平和を愛する人魚のルー。ルーの父ちゃんも巨大で恐ろしい風貌でありながら、トトロみたいな容貌へと変化して優しさを強調しています。これじゃ『崖の上のポニョ』と『トトロ』を足して2で割ったような作品?と感じたのですが、後半になると、いや、咬んだら人魚になるってゾンビだろ!と感じ、人魚伝説なのかゾンビ伝説なのかもわからなくなります。

 音楽を聴くと踊りだすという設定も、昨年は『ダンスウィズミー』もありましたけど、やっぱりここは『いなかっぺ大将』の風大左衛門を推したい。太陽や強い光を浴びると燃え出してしまうバンパイアもあり、クライマックスの浸水被害の対策とか、色んなことを想起させられる映画でもありました。最も新しい設定だな~と感じたのは、犬たちが皆人魚化してしまったことでしょうか。タコにまで尾びれがついてたし、もう何でもかんでも人魚化しちゃえ~~と、やけくそになってしまうかもしれません。

 そんな中、ルーとずっと一緒に行動していたワンちゃんが可愛いので名前を知りたかったのですが、その答えが最後に登場します。ソラン!しかも学校の先生が捨てた犬。遠泳では生徒たちをしごいていたのに、実は泳げなかったことも判明します。また、カイの爺ちゃん、タコ婆、それぞれが失った大切な人のために辛い日々を送っていたのに、人魚はそんな悪い種族じゃなかったのね。もう憎むことはやめて人を好きになりましょうよ・・・ゾンビだけど。

 ルーの「好き💛好き💛好き💛」という萌え声によって面白さ倍増だったのですが、テルオ父さんの経緯だとか町内放送の姉さんだとか、さらにアワビの密漁の件だとか、伏線がかなり回収されている中で置いてけぼりになったキャラがいることが残念でした。

kossy
近大さんのコメント
2020年1月3日

明けましておめでとうございます(^^)

音楽も楽しくて、ユニークでありつつ、独特の作風でもあり、湯浅印溢れる好編でしたね。
同じくEテレでもう一本、湯浅監督の『夜は短し歩けよ乙女』も近々放送されるようですが、こちらは好き嫌い分かれるほどの風変わりな作品になってますが、もうご覧にはなられましたか?

今年もよろしくお願いしますm(_ _)m

近大