劇場公開日 2017年5月20日

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「癒され感は100%。猫に教えられる、“変化の術”の真意とは。」猫忍 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5癒され感は100%。猫に教えられる、“変化の術”の真意とは。

2017年6月6日
PCから投稿

笑える

楽しい

萌える

【賛否両論チェック】
賛:圧倒的な存在感を見せる猫達の魅力に、打ちのめされる(笑)。「変わることの大切さ」を問うストーリーにも、それとなく考えさせられる。
否:チャンバラシーンが極めて少なく、展開もご都合主義でコメディタッチなので、好き嫌いは非常に分かれそう。

 忍者モノの時代劇ではありますが、メインはあくまでも“猫”。その迫真の名演技(?)には思わず圧倒され、胸キュンすること間違いなしです(笑)。
 そうした猫達の癒しと同じくらいに、作品を通して伝わってくるのが、「変わるということの意義」というテーマです。父の変化(へんげ)を受け入れ、元に戻すために出奔した主人公もしかり、そんな彼らに影響され、少しずつ変わっていく紅葉や燕、そして里の者達の姿から、「変わっていくことの大切さ」が問われているようです。暗くならない明るい雰囲気の中で、生きる上での普遍的なテーマを投げかけてくるのが、とってもステキです。
 チャンバラシーンも想像以上に少なく、展開もかなりコメディテイストなので、好みは分かれるかも知れません。それでも、そんなことはこの際関係ないほど、圧倒的な魅力を振りまく猫達の存在感を、是非体感してみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド