劇場公開日 2017年5月26日

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「愛とは欠点をゆるすこと」光をくれた人 ころんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0愛とは欠点をゆるすこと

2023年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい映画、若い人ほど理解しがたいかも。
この映画は極限まで追い詰められた人が自分の欲に負けて過ちを犯しますが、私は気持ちが分からなくもないから、評価も難しく簡単にレビューできずにいました。

私も子供は結婚すればできると思ってたらそうでもなくて。
一人目は心拍確認後にお別れ、パートも辞めて半ばうつ気味になりかけましたがホットヨガに出会い回復し1年半後にまたパートに出ます、2回目の妊娠。2回目は出産までいきましたが常に不安でした。

うまくいかず自暴自棄になりかけた頃に、旦那からまじめな顔で養子をもらおうとか言われました(旦那は他人の子でも愛せる人だとは思う)。でも日本の養子縁組は要件のハードル高くて色々と難しかった。

昔、銀行のCDにお金を忘れた人がいて次に使った人が持って帰り、それが防犯カメラに写っていて泥棒になった事件があったけど、お金に困ってたら自分だってやってしまうかも。子供にはウソはばれるからつかないこと、誰もいないところで金目のものを拾っても盗らずに警察にとどけるか、見なかったことにして触らないかのどちらかにするようにと言っていますが、戦時中に食べるの無くてリンゴ落ちてたら食べるよね。

極限状態はその人により同じ条件でも違ってくるから一概に非難できない。それに人って欠点あるじゃない誰でも。それ考えるとレビューが難しくて書けませんでした。お涙頂戴的な映画に一見すると見える映画だけど、人間の持っている不完全さを描いたように感じました。

昔見た映画で奥さんのどこが良いのか?との質問に、「欠点を許してくれる」と答えた旦那がいて、その台詞が忘れられない。

この映画のテーマもそこにあるのかな。相手の欠点をどこまで許せるか。
灯台の旦那は奥さんの欠点も含めて愛していたのだろうね、冷静な判断ができればもっと良かったのでしょうけど、旦那自身も追い詰められ極限状態だったのでしょうね。

実母の旦那の言葉もまた良かった。私も許せる人になりたいと強く思う。

人間の弱さと、おろかだからこそ愛しいのではないか、許せる人は強いなと、色々考えさせられる映画でした。リアルでもネットでも誹謗中傷する人ほど脆く危うい感じがする、許すことは強くないとできないからね。

ラスト手紙も含め必見です。

ころん