劇場公開日 2017年5月27日

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「仕事ってたいへん。」ちょっと今から仕事やめてくる mg599さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0仕事ってたいへん。

2017年6月25日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

少し不思議なヒューマンドラマ。意外な拾い物であった。

広告代理店の営業部で働く青山隆(工藤阿須加)。部長(吉田鋼太郎)にはパワハラまがいの指導もされ、サービス残業もザラ。いわゆるブラック企業のせいで身も心も疲れ果て電車に飛び込む、その寸前に小学校の同級生ヤマモト(福士蒼汰)と名乗る男が、隆を引き戻す。

こういうのを見ると、僕はつくづくサラリーマンはできへんなぁと思った。
ただ、隆が仕事を辞めるという方向に舵をきらないのもなぜかわかる気がした。損な性格ということかもしれない。もちろん辞めることが逃げることだからみたいな陳腐な理由ではない。
正社員で再就職するのはたいへんだから、というのでもない。

ヤマモトと同じで、隆が誠実な人間だから彼に対して応援目線になっていた。
隆のそういう人柄をきちんと演じた工藤阿須加は殊勲である。

成島出は、「ソロモンの偽証」で多くの子どもたちを演出した経験は伊達ではなかった。福士蒼汰も工藤阿須加も一皮むけた芝居を見せてくれた。

隆の結論は、それは健康だからできんねんなぁと思うと、少しせつなくなる。

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mg599