「まるでコーエン作品」カットバンク kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0まるでコーエン作品

2019年6月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 通報を受けたローランド・ボーゲル保安官(ジョン・マルコヴィッチ)は次の日現場を捜査するがタイヤ痕が残っているだけで、死体も郵便物も車もないことに疑問を持つ。実は事件は狂言。加害者のマッチと被害者ジョージーとグルになって賞金目当てのため整備工のドウェイン(ヘムズワース)がカサンドラ(テリーサ)を撮影中、ビデオに映りこむように仕組んだことだった。

 森の中で孤独に過ごすダービー・ミルトン(マイケル・スタールバーグ)が郵便物を探し、不可抗力でインディアンのマッチを殺してしまい、死んだはずのジョージーがカサンドラの父ビッグ・スタン(ソーントン)を殺してしまう(未遂で意識不明の重体)。そして自分宛の小包がどうしても欲しかったダービーがジョージーを殺すことに・・・そこからはダービーの殺人鬼への変貌ぶりが恐ろしい(未遂に終わるが)。

 オフビートでもあり、セリフがかみ合ってないところとか破たん気味な部分もあるが、突然キレて殺人鬼となる様子がコーエン兄弟の作品みたい。

kossy