マネーモンスター

劇場公開日:

マネーモンスター

解説

ジョディ・フォスターの4作目となる映画監督作で、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが「オーシャンズ12」以来11年ぶりに共演を果たしたリアルタイムサスペンス。司会者リー・ゲイツの軽快なトークと財テク情報で高視聴率を稼ぐ人気テレビ番組「マネーモンスター」の生放送中、ディレクターのパティは、スタジオ内に見慣れない男がいることに気付く。すると男は突然拳銃を振りかざし、リーを人質に番組をジャック。テレビを通じ、意図的な株の情報操作によって全財産を失ったと訴える。男の言う情報は、番組が数日前に放送したもので、リーは無自覚に誤った情報を発信していたことに気付き、カイルと名乗る男とともにウォール街の闇を暴くために動き始める。クルーニーが「マネーモンスター」司会者のリーに、ロバーツが番組ディレクターのパティに扮し、番組をジャックする男カイル役を、アンジェリーナ・ジョリー監督作「不屈の男 アンブロークン」に主演した若手俳優のジャック・オコンネルが演じる。

2016年製作/99分/PG12/アメリカ
原題:Money Monster
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2016年6月10日

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映画レビュー

3.5日本語吹き替え版で見たかった

2024年2月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

劇中、アホなコメディアン気取りの番組キャスター(ジョージ・クルーニー)が、使命に気づき、良心に従って行動するようになる心理描写の巧みさ、これには監督であるジョディ・フォスターのキャリアがそのまま投影されているように思える。
それでなくとも、例えば株で大損した男の妻役の女優さんなんか、どう見ても女優ジョディのコピーだ。ディレクター役に運良くジュリア・ロバーツをキャスティング出来なければ、監督の彼女自身がこの役を演じていたのではないだろうか。

とにかく、ジョディは骨の髄まで映画人なのだ。

久々に、アメコミ原作ヒーローではなく、キャラクターも出ない、続編でもなく、○○受賞作でもない、それでいて娯楽に徹した映画を見た気がする。間違いなく彼女にしか撮れない映画だろう。
今後、クリント・イーストウッド級の「演じて、撮り、ヒットさせる」監督になるか、ウディ・アレンのような、クセのあるブランドになるかの可能性を感じるが、彼女には前者を期待したい。

レズビアンを公言した彼女の作品に特徴的なのが、割と無造作にはさみ込まれるSEXシーン。これがことごとく乾いた表現で、まるで家族や隣人のそれをのぞき見しているかのごとく、「いやらしさを伴わない」。何しろ自ら演じたメル・ギブソンとの濡れ場ですら、エッチな淫靡さが感じられないのだ。
やっぱり、監督の好みとかこだわりって、画面に投影されるものなのね。

まあ、好みが分かれる映画だと思うので、無理におすすめはしませんが、私はあと2回は観たいと思っています。その理由は、字幕の情報量の足りなさに日頃から不満を感じていて、特にこの映画ではそれが顕著だったこと。

例えば、サで始まるカタカナ6文字の謎のキーワードがジュリアとクルーニーの間に何度も交わされますが、映画のスピードに着いて行けず、謎のまま理解できなかったり、ジョージのアホぶりの演技が、メディア担当女史の肩書きを間違えて言ったのか、ただそう聞こえただけなのかは、字幕を追っかけるだけでは判断できなかったりと、あらためて、「日本語吹き替え版」のありがたさに気づかされました。

それ以外にも、テレビ画面に映される各局のキャスターたちの中に、意外なカメオスターが紛れていたり、確認したいことがたくさんありました。ブルーレイが発売された時には、願わくば吹き替え版と、スタッフ・コメンタリーが収録されることを強く望む次第です。

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うそつきかもめ

5.0結構感動する

2024年1月1日
PCから投稿
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プライア

3.0それでもメディアショーは続く

2023年11月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

知的

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近大

4.5ジョディ・フォスターもっと監督しても良いと思うのに

2023年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

生放送中に人質になったキャスターと、彼をフォローするディレクターが苦闘する物語。

ジョディ・フォスターが監督、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが共演する豪華サスペンス。
映画全般はややコメディテイストで軽く楽しめる作品です。
それでも内容たっぷり。マネーゲームに耽るアメリカ社会を風刺し、人質事件の緊迫感もあり、サスペンス色も織り交ぜる秀逸な展開。
人質になったキャスターをディレクターがサポートする設定は、人質物としては新鮮で興味を引くのも良いですね。
主人公と犯人の関係性の変化を上手に見せながら、ラストに繋げる展開も見事だったと思います。

難点を言えば、ややサスペンス部分が雑で軽いように感じられその点少し減点しましたが、それでも私的評価4.5を付けられる秀作だったと思います。

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よし
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