劇場公開日 2016年6月18日

「根本は中高生向けか。愛に苦しむ者達の行き着く先とは。」MARS(マース) ただ、君を愛してる 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0根本は中高生向けか。愛に苦しむ者達の行き着く先とは。

2016年7月6日
PCから投稿

悲しい

怖い

単純

【賛否両論チェック】
賛:主人公達が織り成す際どい三角関係が、切ない恋模様や危険な恋心、そして消えない本当の“愛”を紡いでいく様子に、思わず考えさせられる。
否:ストーリーは悪く言うとやや稚拙で、中高生の文化祭の出し物のよう。ドラマ版の知識もあった方がイイ。

 心に深い傷を負ったキラと、彼女の存在によって変わることが出来た零、そしてそんな2人を自身の信条のままに引き裂こうとする牧生。危うげに交錯する人間関係が、時に切なく時に恐ろしい三角関係を築いていくのが印象的です。劇中、三者三様のナレーションをベースに、お話が進んでいくのもステキですね。
 一方で、思わず
「え・・・それはちょっと、やりすぎじゃない?」
と思ってしまうような展開が続くので、ちょっと現実味がなくて興ざめしてしまうかも知れません。例えるなら、文化祭の出し物の演劇のようなストーリーといえなくもないかと。
 とはいえ逆に言うと、中高生の方々にはきっと胸キュン必至の、ハラハラドキドキの際どい恋愛ドラマに仕上がっているともいえます。是非ドラマ版を観た上での鑑賞をオススメします。

映画コーディネーター・門倉カド