劇場公開日 2016年11月19日

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「二人の演技に努力賞」聖の青春 CRAFT BOXさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5二人の演技に努力賞

2016年12月20日
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鑑賞方法:試写会

将棋にはそれほど詳しくなくても、羽生善治が7冠を独占し、それまでの谷川名人らを一挙にゴボウ抜きして「羽生世代」が登場してきた事くらいは知っている。
村山聖は、そんな羽生世代の中でも異色の存在で、風貌もさることながら、存在感があったことは覚えている。そして、若くして亡くなった村山聖を描いた原作は、連載時からそれなりに話題となり、筆者も単行本化された際に読んだ。

そんな筆者からすると、映画化された本作は、もう一つの出来だった。1度だけの視聴だったので的確なことが言えないのだが、村山聖の人生を描くには淡々としていた印象だ。否、ストーリーは決して淡々としてないが、どうにも物足りない。

一方で、主演の松山ケンイチと、羽生善治を演じた東出昌大の役作りは、なかなか努力したなと好印象を持った。役作りという点では、必ずしもモノマネ的にする必要はないのだが、これはこれで一つのアプローチだし、村山と羽生の特徴はよくつかめていた。
そんな二人の役作りや、周りの助演者たちの演技は評価したい。

CRAFT BOX