リメンバー・ミーのレビュー・感想・評価
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家族と自分の関係を見つめ直す旅
夢があっても家族のしがらみから抜け出せずに人生を送ってきた人にこそ観て欲しい作品。
特にミゲルが死者の国で出会うヘクターという一風変わった人物とのやり取りはなんとも温かい気持ちになり、音楽の素晴らしさを余す所なく表現していた。
特に字幕で観た方が、歌詞が分かりやすいためオススメ。
ラストシーンは感涙間違いない。
期待していたモノを上回った
予備知識なしで鑑賞。
あまりキャラに魅力がないかなと思いましたが、物語を追うごとに段々好きになっていきました。ヘクターとの友情のような家族愛のような関係が良いですね。最後は本当に感動しました。。。
私も忘れないようにしたい。
納得のアカデミー作品!
🇲🇽メキシコの"💀死者の日"がストーリーの要で、これまでは、単なる楽しいお祭りだと思っていたが、🇯🇵お盆と同じように亡くなった先祖を偲ぶ行事が国が変わるとこうも違うのだと感じつつ、先祖に対して哀しみ偲ぶのではなく、あくまで明るく祝うという逆の考え方に感心しつつ感動してしまいました。
そして、🎬では、"💀死後の世界"が存在していて、生きている人たちの中に故人の思い出が残っていれば存在し続けるという設定にも感動し、思わずこれまでに亡くなった人たちを思い出して😢涙しました。
家族や故人を大切にしている人は😭号泣必至。
そうでない人は、きっかけになる🎬ですよ。
ヒッチコッキー
世界のトップを走るアニメーションのディズニーは映画という業界でもトップを走っている。
アニメーション映画というのは、技術的にいうと映画の要素を全てコントロールできる。撮影に然り、演出に然り、美術に然り、コンピューターの中で全てを作り出すことができる。現在の技術では数億個のパラメーターを調整し、3D世界を作ることができてしまうので、時間と労力はかかるにしても、監督が頭に描いたものを100%近く表現することが可能になっている。
それゆえ、今作品で気付いたのは、映画言語として歴史が作り上げてきた技術をアニメーション映画だとしても映画として使われているということ。
ヒッチコック①
映画界最大の偉人、ヒッチコックが築き上げた、カメラを通して映画を取るという技術がディズニー・ピクサー映画には使われている。映画を見進めていく上で、「あー、あのときのあれか!」って思うことがディズニー・ピクサー映画には多くある気がしませんか?
例えば本作でいうと、ミゲルが映画の音楽に合わせて歌うところだとか、小さなところでいうと、花火の音で扉を開けるところとか、靴のサイズでミゲルを見つけるところとか。気付きにくいところでも、ヘクターの歯の色とギターの模様だったり。ほとんどのすとーりーを前進させる要素がこのように前後でつながっています。それを頭で考えることは、それほど難しくありませんが、それを映像を通して、さらには音を通して視聴者に伝えるということ。しかも、それをただ、だだっ広げにするのではなく、頭の隅に残る程度の情報量を与えるということがヒッチコックの技術。色々な要素をコントロールできるという利点を使って、それらを成し遂げているところはさすが。映画に大切な謎解きの要素。
ヒッチコック②
ヒッチコックが天才と評されるのには、もっと深い理由があります。視聴者全員が意識の中に気づけなくても無意識的にその情報やトーンを吸収させるレベルで、テーマやアイロニーを隠すという手法。芸術っぽさですね。
今作のわかりやすいところでいうと、「チョリソー」。ある老人からギターを借りるときにチョリソーを飲むシーンがありますが、そのシーンは、飲み干され逆に置かれたグラスと、飲まずに残されたチョリソーが2秒ほど映されて終わります。そこで何人かの人は「あれ?」ってなりませんでしたか?前との繋がりでは、ヘクターがチョリソーで窒息死したと馬鹿にされるところと繋がり、後にはミゲルのターニングポイントと大きく繋がります。しかし、飲み干されたチョリソーと飲まれていないチョリソー、空でひっくり返されたグラスと飲まずに残っているグラスからは、もう少し感じ取ることができます。
大きく言って、生と死だったり、人間と骸骨(スケルトン)だったり。そこからさらに、ヘクターが抱える秘密を隠すかのような、逆向きのグラス。メキシコの文化を象徴するような儀式。自分が毒死したチョリソーを躊躇なく飲むヘクターのキャラクター。などなど、読み取れることはたくさんあります。さらには読み取るだけの時間もしっかりと与えてくれます。それだけ細かいところにこだわることができるのが、ディズニー・ピクサー。大人になって観ても大きな何かを感じ取ることができます。
観終わって思ったのですが、”千と千尋の神隠し”に似ていませんか?でも、どう観ても、文学的にも、アニメーションとしても、映画としても、ジブリの方が優れているように感じるのは私だけでしょうか?
さて、次の作品は、どうなるんでしょうか。楽しみです!
Coco
おばあちゃん表情の微細な変化がたまらない。宝石が散りばめられたような美しい町、映像。ピクサーならではの技術力。それだけでみる価値がある。映画館に行きそびれたのは愚かだった。解像度の高いテレビでも買おうか。
家族や血縁が中心に据えられているが、どちらかというとそれがメインテーマのようではないように感じた。逆に卑近な掟や規律のモチーフとして家族が存在し、そういった規律を絶対視せず、客観的に受け取り、人生をより自由に豊かに捉えることを教えている。忘れられることが本当の死である。裏を返せば記憶に残るために日々を自らに従い、懸命に生きる。
それにしても、よくできた脚本。全てを回収している。できすぎが難点かも知れない。
忘れてはならない大切なもの
レンタルDVDで鑑賞。
普段ディズニー映画は殆ど観ないのですが、会社の人から「これは泣けるから観て!」と強く勧められました。「そこまで仰るなら…」とちょっと興味が湧きました。
メキシコの日本で言うお盆に当たる“死者の日”には、ご先祖様が家族の元に帰って来ることができますが、その条件は祭壇に写真が飾ってあること。
写真も無く、人々の記憶から完全に忘れ去られてしまったとき、死者は“二度目の死”を迎えることになり、死者の国からも消え去ってしまいます―。
何ともシビアな設定だなと思いましたが、それがクライマックスの展開と感動へと繋がっていくので文句無し(笑)
私たちがこうして生きていられるのは、ご先祖様から繋がって来た命や想いの結晶なんだなと感じました。何と尊いことなのか、と…。私はつい先日、大好きだった祖母を亡くしたばかりだったので、余計心に沁みました。
両親から曽祖父や曽祖母の話を聞いたりする機会が小さい頃にありました。また私もいつか出来るであろう自分の子供に、祖母や祖父のことを話して聞かせようと思いました。そうすることで実際の記憶は伴わなくとも、心の中でその人生は生き続けてくれるのではないでしょうか?
家族が決して忘れない限り、その想いは永遠に繋がっていくのではないか…。そう教えられたような気がしました。離れていても忘れないで―。「リメンバー・ミー」の歌詞の内容を思い出すと今でも泣きそうになります…。
ミゲルの家庭で音楽が御法度となった背景には、ヘクターが去ったことにより音楽を避けるようになったイメルダを見たココが、母親の心情を子供なりに察して大好きな父親と音楽を嫌いになったという風に振舞ったからではないでしょうか?
それから連綿と「音楽はダメだ」という上辺だけが受け継がれ、本当の想いが置き去りになってしまったことで、誤解と擦れ違いが生まれたのではないかなと思いました。
ミゲルの歌う「リメンバー・ミー」を聴いたココが表情と記憶を取り戻し、ヘクターが二度目の死から救われ、家族の心までもが氷解していくラストに感動し、思わず泣いてしまいました。ええ話や…。
遥かな時を越えてヘクターの想いを受け取り、自身も本当の想いを家族に伝えられたことでココは安らかに逝くことができたのだなと思いました。
【余談】
1年後の死者の日にヘクター、イメルダ、ココが3人揃って花びらの橋を渡るときココはおばあさんの姿ですが、どんなに老いても親にとって子は子なんだなと、そんな細かいところでもホロリとしてしまいました。
20181202 1回目 シンガポールからの帰り飛行機 3 202...
20181202 1回目 シンガポールからの帰り飛行機 3
20220304 2回目 金ロー 3.5
3年以上ぶり。見たのを忘れてた。
ヘクターとミゲルが家族だったシーン、最後の方は感動した
良いストーリー、でも…
世界観は素晴らしく、映像表現も豊か。最後にちゃんとどんでん返しもある面白さ。
しかし…定番、ありがちなストーリー。
舞台はメキシコ。音楽をやりたい少年、ミゲル。しかし彼のひいひいおばあさんからの家訓で、「音楽禁止の家」のため、隠れて演奏を練習していた。
そんな彼が、日本でいうお盆のような「死者の日」に、生きているのに死者の国に行ってしまい、ご先祖様に会って生きている世界に戻ろうとする話。
死者の国は、みな骸骨で表現されているけれど、とても綺麗な世界だし、ユーモラス。メキシコもお盆みたいな考え方があるのが面白いと思った。
ただ、話としては、勧善懲悪だし、人前で全く演奏をしたことがないミゲルがコンテストで大活躍したりするし、やはり子供向けだなあと。
お子様のいる家族にはとてもオススメ。
大人が観るには、映像を楽しむのがいいかなと思う。
お盆の時期におすすめ
わかりやすくまとまったストーリー
お盆というのは異国でも存在するんだなぁという不思議
それもあんなにカラフルな。メキシコに興味が湧いてきますよね。
素直に見れば楽しめると思われる。
ミゲルの一部家族の煩わしさが受け付けない人がいるかな。
押し付けがましい愛みたいな、身近に毒になる人がいる場合は苦痛かも。
私は勿論手放しで楽しめました。
大好きな作品です。
家族観が凡庸
もうちょっとひねりがあるのかと思ったらわりとストレートに家族(血族)礼賛。
家族を持てなかったり、家族に恵まれなかった人たちはひっそりと消えてしまうの?親が好きになれないのは悪いこと?もっと多様な家族観を織り込んで欲しかった。
死者の国はカラフルで楽しくて、ときどき混ざるスペイン語も生き生きしてる。でも死に方でバカにされたり、有名人は優遇されてたりして資本主義色が強いのがちょっとなあ。
それにしてもああいうアゴの人は絶対悪者なんだな。
あとひいひいおばあちゃんの前の時代になると写真ないだろ!死者の国は20世紀にできたんだろう。
“許し”が入った稀に見る作品
映画ではなかなか描かれない“許し”が入っている。
恨みがある相手を許すのは並大抵のことではないが、この映画では時間をかけて家族の間にあった恨みを解消していく。
見終わった後に心がじんわりと温かくなる作品である。
何しろ伏線が全て回収されて行く快感があり、主人公の歌が抜群にうまい(日本語英語どちらも)。
ピクサー映画は元気でハチャメチャな大冒険が多いが、この作品は一味違う。
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